15世紀のルネッサンス期イタリアを舞台に、イタリア半島の統一、次いで欧州の統一の野望を抱いた名門ボルジア家の後継 者・チェーザレ・ボルジアの戦いを描いて大ヒットとなっているコミック スの本格ミュージカル化作品、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』、ラファエーレ役に丘山晴己がキャスティングされた。
海外の舞台でデビューした後、201 4年には『The Illusionists』でオンブロードウェイでのデビューも果たし、俳優・ダンサーとしての才能を発揮し、また、ミュージカル『刀剣乱舞』や、『スタミュ』をはじめとした2.5次元ミュージカルなどでも人気を集めている。
史実では若くして枢機卿を任じられ、その際にローヴェレたちの陰謀に巻き込まれ命を狙われながらも、辛うじて生きのび、後にローヴェレとの姻戚関係にありながらボルジア家を密かに支援する形になるピサの大司教。この人物、1461年、サヴォーナ生まれ。ピサ大学で学び、シクストゥス4世のネポティズモ(親族登用主義)の恩恵に授かり、16歳で枢機卿に。1478年にはパッツィ家の陰謀に巻きこまれ、メディチ派のフィレンツェ市民に捕らえられるも、数週間後には釈放。
1492年、インノケンチウス8世死後のコンクラーヴェで、カメルレンゴを務め、ロドリーゴ・ボルジアに1票を投じ、協力の褒賞としてスペイン、カルタヘナの司教区を手中に。1517年にはシエナの枢機卿アルフォンソ・ペトゥルッチらによるレオ10世(ジョヴァンニ・デ・メディチ)暗殺計画に巻きこま、陰謀の一味として捕らえられて投獄されるも、枢機卿会議によって、彼の地位や役職は全て剥奪されることに決定される。しかし、彼は教皇に直訴、30万ドゥカーティの支払いとリアーリオ邸を明け渡すことによって、枢機卿の地位を死守。ちなみにこの事件の裁判員3人のうちの1人は、チェーザレの家庭教師であったフランチェスコ・レモリーネスであった。波乱万丈の生涯、そして芸術の愛好家でもあり、ローマにルネサンスをもたらした立役者でもあった。
【公演概要】
公演名:ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』
日程:2020年4月13日(月)~5月11日(月)
料金:S席13,000円(1階席・2階席正面)/ A席8,000円(2階席左右) / B席6.000円(3階席)
会場:明治座(東京都中央区日本橋浜町2-31-1)
原作:惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』(講談社「モーニング」連載)
原作監修: 原 基晶
脚本:荻田浩一
演出:小山ゆうな
音楽:島 健
出演:中川晃教
藤岡正明 今拓哉 丘山晴己 横山だいすけ 岡幸二郎
別所哲也
お問い合わせ:明治座チケットセンター03-3666-6666(10:00〜17:00)
公式ツイッター:@cesare_stage
公式サイト:https://www.cesare-stage.com
©惣領冬実/講談社