明治座としては初の本格的なミュージカルになる、ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』、演技力、歌唱力とも実力派と呼ばれるキャストたちに加え、映 画やドラマ、自身の劇団活動や人気の 2.5次元ミュージカル作品での活躍を通して、その実力が徐々に知られ始めている、 選り抜きの若手俳優たち、ダブルキャスト形式で本作に参加!
チェーザレの属する学生団・スペイン団とライバル関係にある学生団・フィオレンティーナ団の団員で、アンジェロ・ダ・カノッサ役に、「宇宙戦隊キュウレンジャー」で注目され、舞台ではミュージカル『忍たま乱太郎』や『ツキステ。』などに出演し人気を集めた山崎大輝。
名門家の次男でフィオレンティーナ団団長ではありながら、チェーザレとは長い付き合いの親友、ジョヴァンニ・デ・メディチ役には、自ら脚本・演出を手掛けるなどマルチな才能を持ち、近年では『ドリアン・グレイの肖像』、『キンキーブーツ』な どミュージカル作品に出演して実力が認められた風間由次郎。
同じくフィオレンティーナ団員のドラギニャッツォ役には、関西を拠点とする劇団Patchのメンバーで、ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』の演技で一気に人気を広げた近藤頌利。やはりフィオレンティーナ団の情報通・ロベルト役には、テレビドラマ「チョコミミ」、「ごくせん」、「37.5°C の涙」での演技や、ミュージカル『テニスの王子様』、舞台『弱虫ペダル』、昨年の『ドリアン・グレイの肖像』の活躍で注目された木戸邑弥がそれぞれ抜擢。
ちなみにフィオレンティーナ団とはサピエンツァ大学におけるフィレンツェ共和国(「フィオレンティーナ」とはフィレンツェの古称)出身の学生団。全員で42名。建前上は大学内で一番権威があるのだが、本国の軍事力がさほど強くはないので、勢力は小さい。
アンジェロ・ダ・カノッサはフィレンツェ出身の学生で、チェーザレと同い年だが田舎者で平民身分の出身。原作では作品全体の狂言回し、物語の序盤は、読者にとってなじみの薄い作品世界を紹介するため、彼の視点から語られる形式に。空気が読めないところがあり、そこから陰謀や策略に巻き込まれていく。
ジョヴァンニ・デ・メディチはフィオレンティーナ団団長で争いを好まぬ温厚で心優しい性格。将来の出世は安泰だが、叔父が陰謀によって暗殺され、自身の出世や権力に対する恐怖心が根底にある。
ドラギニャッツォはジョヴァンニの親戚筋。権力者には媚びへつらう卑屈で嫌味なところもある。
ロベルトは博識でかなりの情報通で面倒見のいいところがある。平民身分の出身。
<ものがたり>
15 世紀のイタリア半島。
野望をむき出しに争い、 果てなき闘争を繰り広げていた教皇、 皇帝、 そしてその座を狙う諸国の王侯貴族たち。 時代は混沌を極め、 イタリア半島は、 その中心地として戦乱の渦の中に置かれていた。
ピサのサピエンツァ大学に編入した 16 歳の青年アンジェロは、 田舎から出てきたばかり。 周囲の空気を読め ず、 その言動によってメディチ家の子息ジョヴァンニの面子を潰してしまう。 そんなアンジェロに興味を持ち、 彼に 声をかけた学生がいた。 その人物こそ名門貴族ボルジア家の後継者にして、 後にイタリア半島統一を目指して歴 史に名を残すことになる、 チェーザレ・ボルジアであった。
教皇インノケンティウス 8 世崩御の時が迫っていた 1491 年、 次期教皇戦を睨み、 水面下では派閥争いが静か に繰り広げられていた。 キリスト教において最高位である教皇の座を巡り、 激しく争うチェーザレの父ロドリーゴ・ボ ルジアとジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ。 チェーザレは父を教皇の座につかせるため、 そして、 その先にある自ら の理想を実現するため、 頭脳戦に身を投じていく。
ロドリーゴと激しく争うローヴェレはチェーザレの動きが気にくわない。 ローヴェレは密偵を放ち、 チェーザレの命 を狙う。それぞれの思惑が交錯する中、 果たしてチェーザレは理想実現のため、 知と力の戦いに打ち勝つことはできるのか。
<キャスト>
中川晃教
山崎大輝 風間由次郎 近藤頌利 木戸邑弥
藤岡正明 今拓哉 丘山晴己 横山だいすけ 岡幸二郎 別所哲也 ほか
【公演概要】
公演名:ミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』
日程:2020年4月13日(月)~5月11日(月)
料金:S席13,000円(1階席・2階席正面)/ A席8,000円(2階席左右) / B席6.000円(3階席)
会場:明治座(東京都中央区日本橋浜町2-31-1)
原作:惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』(講談社「モーニング」連載)
原作監修: 原 基晶
脚本:荻田浩一
演出:小山ゆうな
音楽:島 健
お問い合わせ:明治座チケットセンター03-3666-6666(10:00〜17:00)
公式ツイッター:@cesare_stage
公式サイト:https://www.cesare-stage.com
©惣領冬実/講談社