2020年7月14日(火)、劇団創立67周年を迎えるこの日に、首都圏の新たな本拠地となるJR東日本四季劇場が開場。一方の[秋]にて上演される新作ショー『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』が、同劇場のオープニングを飾る。
演劇人として劇場で生き、多くのお客様に演劇の感動をお届けすること―この信念は、創立時から今日まで貫かれる四季の姿勢であり、今後も変わない。劇団四季という存在や上演する作品が、お客様や時代だけでなく、あらゆるものにとっての「来し方」と「行く末」を繋ぐ架け橋となれ――そのような想いを込めて、「The Bridge」と名付けたそう。
四季ミュージカルレパートリーからの歌唱をメインに、多彩なダンスはもちろんのこと、台詞劇や詩の朗誦、語りなども挿入し、「言葉(歌詞/台詞)」に重きを置いた構成を検討しています。クリエイティブスタッフには、構成・台本の高橋知伽江さん、照明デザインの沢田祐二さん、舞台装置デザインの土屋茂昭さんなど、複数分野において演劇界で現在ご活躍されている劇団OB、OGの方々をお迎えし、四季のメンバーと共に創作を行う。
新劇場のテーマは「伝統と革新」。旧春・秋劇場の伝統と歴史を受け継ぎ、新たな時代のなかで文化発信のイノベーションを巻き起こしたい。その想いを象徴するステージとなるはず。「これまで」、そして「今」の劇団四季の力を結集し、新劇場のはじまりにお贈りするステージ!
また、「オペラ座の怪人」が2013年以来、7年ぶりに東京公演を行う。
本作は、仏作家ガストン・ルルーの同名小説を基にしたミュージカル。パリ・オペラ座の地下に棲み、歌姫クリスティーヌに恋をする“怪人”。その彼の悲しいまでの愛の様が、“21世紀のモーツァルト”アンドリュー・ロイド=ウェバーの流麗で重厚な旋律によって紡がれる。
1986年ロンドン開幕以来、世界40カ国180都市以上で上演され、累計観客動員数は1億4,500万人以上を記録。四季においても1988年初演以来、総公演回数7,195回、総入場者数721万人を数え、上演回数としては『ライオンキング』(12,208回)『キャッツ』(10,203回)に次ぐ国内第3位(2019年10月24日終了時点)。世界中で愛され続ける究極のラブストーリー『オペラ座の怪人』が、新劇場で新たな歴史を刻む。
新作オリジナルミュージカル
『ロボット・イン・ザ・ガーデン』10月3日開幕 自由劇場にて!
自由劇場では、2020年10月3日(土)より、新作ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』を上演。2004年に製作された「昭和の歴史三部作」第3弾『ミュージカル南十字星』以来、16年ぶりの一般オリジナルミュージカルとなる。
本作品の原作は、英国の作家デボラ・インストールが2015年に出版した同名小説です(日本では2016年小学館文庫刊、松原葉子訳)。
AIの開発が進み、家事や仕事に就くアンドロイドが、日々モデルチェンジしている近未来。不慮の事故で両親を失った主人公ベンは、親から譲り受けた家で無為に日々を過ごしており、弁護士の妻との関係も芳しくない。そんなある日、自宅の庭に、壊れかけのロボット・タングが現れる。「四角い胴体に四角い頭」の何とも時代遅れな格好だが、他のアンドロイド達にはない何かを感じたベン。タングを作った人物を探すために、アメリカへと向かう―。
うだつのあがらぬ男ベンと、ロボット・タングとの絆の物語は、英国はもちろんのこと、アメリカや日本、各国でロングセラーとなっており、また出版同年に催されたベルリン国際映画祭では「映画化したい一冊」に選出されている。
なお今回、この題材をミュージカル化するにあたっては、複数の分野で、劇団外のクリエイターを迎える。いずれの方々も、演劇または映像の世界で活躍する一線級ばかり。この強力な布陣に、四季クリエイターも加わって、創作作業が進行!
劇団四季は、1964年製作の『はだかの王様』をはじめ、数多くのファミリーミュージカルとオリジナルミュージカルを手掛けてきた。今や高い認知度を得る『夢から醒めた夢』や『ユタと不思議な仲間たち』、そして「昭和の歴史三部作」(『李香蘭』『異国の丘』『南十字星』)などの作品は、そうした創作活動の積み重ねによって、誕生したもの。
近年は、海外作品のレプリカ上演が多く続いたが、昨年2018年に、オリジナル作品を組織的かつ恒常的に開発する専門セクションを新設。本年4月には、新作ファミリーミュージカル『カモメに飛ぶことを教えた猫』を発表している。
四季オリジナル創作の歴史と伝統を継ぐ最新作、ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』、乞うご期待!
『ライオンキング』は、新たな地でさらなるロングランへ!2021年 新たな四季専用劇場“有明四季劇場”誕生
現在大井町にある四季劇場[夏]とキャッツ・シアターは、同地区の再開発計画を受け、2021年をもって上演活動終了、閉館することとなりました。これにより『ライオンキング』は、東京・有明に新たに誕生する「有明四季劇場」へ移動、無期限ロングランを継続します。
『ライオンキング』は1998年、旧四季劇場[春]のこけら落とし公演として開幕以来、総公演回数12,208回、観客動員数は約1,248万人を数えます(2019年10月24日終了時点)。近年もほぼ満席の販売状況が続いており、初演から21年が経過した今もその勢いには全く陰りがありません。
四季劇場[夏]の閉館決定を受け、新たに『ライオンキング』を上演する場所を検討、この度、有明の地に「有明四季劇場」を建設することが決定しました。四季の新たな専用劇場として、2021年4月に開場。『ライオンキング』はこの「有明四季劇場」に場所を移し、さらなる無期限ロングランを目指します。
「有明四季劇場」は、2020年春に江東区有明で開業する「東京湾岸有明複合開発プロジェクト」の一角に位置します。住友不動産が手掛けるこの複合施設は、約200店舗が入る商業施設、最大8000人収容のイベントホール、700室以上を有するホテル、温浴施設、1,500戸超の住宅などが参集し、都内で過去最大※規模。ひとつの“街”が、有明に誕生します。
有明は東京都が開発を進める「臨海副都心」と呼ばれるエリア内に位置し、2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技会場を始め、多彩な施設の開発が続く地域。急激かつ持続的な人口の増加や、交通網の更なる整備が見込まれ、今後ますます注目が集まることが予想されます。
なお四季劇場[夏]では、2021年1月まで『ライオンキング』を上演後、『ノートルダムの鐘』を2021年2月から夏頃まで上演し閉館。お隣のキャッツ・シアターも、2021年夏頃まで『キャッツ』を上演し、閉館予定です。
※総開発敷地面積約10.7ha(地区整備計画区域面積約16.6ha)は平成13年1月~平成29年4月までに民間単独企業が行う住宅・商業複合開発において東京都で最大規模です。(平成29年5月現在MRC調べ)
<JR東日本四季劇場 開場記念作品>
『劇団四季 The Bridge ~歌の架け橋~』公演概要
【東京公演】 ◇公演日程: 2020年7月14日(火)~8月末 千秋楽予定
◇会 場: JR東日本四季劇場[秋](東京都港区海岸1-10-45)
◇発 売: 2020年4月25日(土)東京公演分一般発売開始
※「四季の会」会員先行予約4月19日(日)
【全国公演】 ◇公演日程: 2020年9月19日(土)開幕
※詳細の公演日程、チケット発売につきましては決まり次第お知らせ致します
[クリエイティブスタッフ]
構成・台本:高橋知伽江(劇団OG)
演出:荒木美保(劇団四季/演出チーム)
編曲:宮﨑誠 (19年『カモメに飛ぶことを教えた猫』作曲)
振付:松島勇気(劇団四季/俳優) 他 複数名で担当予定
照明デザイン:沢田祐二(劇団OB)
舞台装置デザイン:土屋茂昭(劇団OB)
コスチュームデザイン:渡邉里花(劇団四季/技術部コスチューム)
音楽監督:浪江暢子(劇団四季/技術部音楽)
<『オペラ座の怪人』公演概要>
◇公演日程: 2020年10月24日(土)開幕 ロングラン上演
◇会 場: JR東日本四季劇場[秋](東京都港区海岸1-10-45)
◇発 売: 2020年8月29日(土)一般発売開始
※「四季の会」会員先行予約8月22日(土)
<オリジナルミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』東京初演 公演概要>
◇公演日程: 2020年10月3日(土)~11月29日(日)
2021年1月~3月
※途中、12月に浅利演出事務所公演(演目未定)挟む。
◇会 場: 自由劇場(東京都港区海岸1-10-53)
◇発 売: 2020年7月11日(土)一般発売開始
※「四季の会」会員先行予約7月4日(土)
[クリエイティブスタッフ]
台本・作詞:長田育恵
演出:小山ゆうな
作曲:河野 伸
振付:松島勇気(劇団四季/俳優)
舞台装置デザイン:土岐研一
パペットデザイン・ディレクション: トビー・オリエ(13年『リトルマーメイド』パペット考案・創作)
照明デザイン:紫藤正樹(劇団四季/技術部照明)
音楽監督:清水恵介(劇団OB)