大ヒット漫画『DEATH NOTE』(原作 大場つぐみ 漫画 小畑健)を、世界的作曲家フラン ク・ワイルドホーン氏の楽曲でミュージカル化した『デスノートTHEMUSICAL』が、2015年 からのオリジナルキャストを一新し、2020年1月20日、開幕。主演の夜神月 (やがみらいと)役をWキャストで演じるのは、木村拓哉主演の新春SPドラマ『教場』への 出演で注目を集める村井良大と、全国オーディション2416名の中から選ばれし新星の 甲斐翔真。映画版で松山ケンイチが演じた天才探偵のエル役には、ホリプロから今年デビューした男性ボーカルユニット「WATWING(ワトウィン)」の髙橋颯(ふう)が大抜擢され、弥海砂役には映画「天気の子」の天野凪役の声優やミュージカル『ピーターパン』にて3 年連続主演をつとめる吉柳咲良を起用。さらには、ディズニー映画「アナと雪の女王」 の韓国版で、エルサ役のシングボイスを担当する韓国ミュージカル界の歌姫パク・ヘナが死神レム役を演じることでも注目を集めている。公演は年明けの2020年1月20日より。
肌寒い12月22日、稽古場は熱気に包まれていた。新キャストでの歌唱披露が行われた。歌唱披露をしたのは村井良大、甲斐翔真、髙橋颯、吉柳咲良、パク・ヘナ、ほか。
初披露とあって皆、気合い十分！
「正義はどこに」 オープニングの迫力あるナンバー
夜神月：甲斐翔真、講師：川口竜也、生徒たち
「死のゲーム」
夜神月がエルと対峙するもたがいに疑念を抱きながら歌う。
夜神月：村井良大、甲斐翔真 エル：高橋颯 弥海砂：吉柳咲良 他。
※お披露目なので、夜神月が二人！
「愚かな愛」
死神レム：パク・ヘナ、弥海砂：吉柳咲良（歌唱なし）
「ゲームのはじまり」
エル：高橋颯
などが披露され、稽古ではあるが、迫力満点！公演に向けての稽古の成果が感じられた。
それから、囲み会見が執り行われた。登壇したのは村井良大、甲斐翔真、髙橋颯。初披露を終えてややホッとした面持ち。
髙橋颯は「僕はもともとはシンガーですが、俳優として、エルとしてみなさまの前で披露したのは初めてでしたので、今日は緊張しました！がみなさまの期待に応えられるように頑張りました！」とちょっと緊張気味に。村井良大は「今日、はじめての、マイクもつけての初披露で、本番さながらな空気で・・・・・・ダイナミックな感じが劇場ならではかなと、ちょっとドキドキしました。全員が底力を出し切って！」甲斐翔真も「（披露が）初めて、お芝居ありきの歌、ミュージカルとして人前で歌うのは初めてで内心緊張ました。今の自分ができることを100%は出せたかな？と」と３人とも初披露の『ドキドキ』を口にした。
髙橋颯は「キャストも一新して、エル役は小池徹平さんがやっていらして、『デスノート』は大きな作品ですので、数々の名優さんが演じてきたこの役を僕が新人としてやるのはとてつもないプレッシャーです。同時に・・・・頼れる先輩である村井さん！がいらっしゃる！（村井本人は大笑い）本当に楽しくやっています」とコメント。村井良大は「2003年の漫画で連載され、社会現象にもなって映画化もされてドラマ化もされて、メディアミックスされていて、今回は新キャスト全員が総入れ替えで、みなさまの期待を裏切らないように、というおもいで稽古しています・・・・・さて、どうなるものやら、プレッシャーですが、それに負けないように我々が作る2020年版、みなさまの前に！新しい『デスノート』を！」と語る。甲斐翔真は「主演として、初ミュージカルにもかかわらず、しかもこんなにすごいステージ！世界中の人々が集まって真ん中に立たせていただくこと、200%、３００%出していかないともったいない！死にそうになるくらいにやりたい！」と気合いのパーセンテージアップ！！
そして見所は？ということに対しては、多すぎて村井良大は「どこかな？」と迷う（笑）。甲斐翔真は「僕は、さっき村井さんが歌っていたリプライズの１幕の最後、あれが好きです。キラって感じがしますし、民衆たちも皆『キラ！キラ！』っていってて、『自分に酔ってる』じゃないですが、なんか、すごく好きです」村井良大は「本当に見所が満載で、『デスノート』っていう作品はなんど再演してやっても新しいものができるっていうんでしょうか、世界観の強さもすごく感じられる。毎回観ても新たな発見があり、考えさせられる」と力を込めて語る。それを受けて髙橋颯は「いろんな人に刺さるものがある。『デスノート』・・・・・リアルに思いつめた何か、隠しているけれど胸のうちに秘めた、怒りや不安が現代社会にはある、そういうのを僕はしっかりと考えながら、作品に向かっていきたい」と語る。そこで村井良大が「エル感、すごい！」と髙橋颯に（本人、大テレ）！それを受けて髙橋颯が「村井さんがスリッパを持ってきてくれた！（エルは裸足なので）・・・・『スリッパ、履いとき！』って（笑）」と面白エピソードで『応戦』、面白『夜神月vsエル』（笑）。村井良大がさらに「22歳なのに勉強している！」と。
そして村井良大は「舞台の中にあるセリフを・・・・日常で使っちゃう（笑）、自然に（笑）、『俺、やばいな！電車、コンビニもやばい』って（笑）」といい、ここでエル役の髙橋颯が激しく同意（笑）。
最後に
「この作品、大切に稽古を積んで本番を迎えたいと思います」（髙橋颯）
「僕はオーデションで選ばれ、新人だからということに甘えずにこの作品を背負っていけるぐらいに、懐の大きさが持てるように稽古を必死に頑張ってやっていきたいです」（甲斐翔真）
「トップクリエイターの方々が集まって作られた作品です。本当に演劇であり、ミュージカルであり、ロック調で・・・・・心に響くいろんなエンターテイメントが詰まっています。ぜひ、劇場へ！足を運んでください！」（村井良大）
チームワークの良い座組、開幕は2020年１月20日より、旬の街、池袋で！
＜あらすじ＞
成績優秀な高校生・夜神 月（やがみライト）は、 ある日、 一冊のノートを拾う。 ノートには、 「このノートに名前を書かれた人間は40秒で死ぬ」とあった。 それは、 死神が退屈しのぎに地上に落とした“死のノート”（デスノート）であった。 犯罪者を裁ききれない法律に、 限界を感じていたライトは、 ある日、 テレビで幼稚園に立てこもる誘拐犯の名前をデスノートに書いてみる。 すると、 誘拐犯は突然、 心臓発作で息絶えた。 「自分こそが神に選ばれ、 犯罪者のいない世界を創る“新世界の神”だ」と、 ライトはデスノートを使い、 犯罪者の粛清を始めていく。 世界中で犯罪者が不可解な死を遂げていく事件が相次ぐ中、 インターネット上ではその犯人を「キラ」と呼び、 称賛しはじめる。 犯罪の数が激減する中、 警察は犯人の手掛かりさえつかめないでいた。 そこへ、 これまであらゆる難事件を解決してきた謎の名探偵Ｌ（エル）が事件を解決すべく、 捜査を開始する。
■キャスト
村井良大 甲斐翔真 高橋颯
吉柳咲良 西田ひらり
パク・ヘナ 横田栄司 今井清隆
川口竜也 小原悠輝 金子大介 鎌田誠樹 上條駿 長尾哲平 廣瀬真平 藤田宏樹 本多釈人 松谷嵐 渡辺崇人
石丸椎菜 大内唯 コリ伽路 華花 浜平奈津美 妃白ゆあ 町屋美咲 湊陽奈 森莉那
【公演概要】
期間:2020 年 1 月 20 日(月)~2 月 9 日(日)
※静岡、大阪、福岡公演あり
会場:東京建物 Brillia HALL (豊島区立芸術文化劇場)
音楽:フランク・ワイルドホーン
作詞:ジャック・マーフィー
脚本：アイヴァン・メンチェル
演出：栗山民也
翻訳:徐賀世子
訳詞：高橋亜子
音楽監督・オーケストレーション:ジェイソン・ハウランド
音楽監督:塩田明弘
衣裳:有村淳
歌唱指導:ちあきしん
美術:二村周作
ヘアメイク:鎌田直樹
演出補:豊田めぐみ
照明:勝柴次朗
映像:上田大樹
舞台監督:加藤高
音響:山本浩一
振付:田井中智子
主催:日本テレビ ホリプロ
企画制作:ホリプロ
公式HP：https://horipro-stage.jp/stage/deathnote2020/
©大場つぐみ・小畑健/集英社
取材・文：Hiromi Koh
