「天才てれびくん the STAGE～てれび戦士REBORN～」が開幕。放送開始27年を迎え、長く愛されているNHKの人気子ども番組「天才てれびくん」。大人になった「てれび戦士」と、舞台版新キャストが集結し、大切なものを守る戦いに挑む、といった内容だ。
出演は、同番組にも出演していた“てれび戦士”で、現在も各ジャンルで活躍を広げている前田公輝のほか、長江崚行、鎮西寿々歌、ド・ランクザン望が出演。また、飯田里穂が声の出演。舞台版新キャストとして、同番組で「Dream5」を結成し解散後も舞台や音楽活動で人気を博している、高野 洸、多数の舞台等で活躍する多和田任益、松村 優が名を連ねる。また、舞踏家であり、俳優としても多くの作品で存在感を放つ麿 赤兒の特別出演、さらに、NHK Eテレの幼児番組『おかあさんといっしょ』で9年間“歌のお兄さん”を務め、現在も映像から舞台、声優、CDソロデビューと活躍し続ける横山だいすけも出演。脚本は同番組も手掛ける小林雄次、演出はアクションに特に定評のある井上テテ。
開演前はちょっとほのぼのとした楽曲が流れていたが、開幕・・・・・ちょっと何かが起こりそうなメロディに変わる。舞台は・・・・・ここは「天才放送局」の屋上にテレビ神社がある。中央にはてれび仙人（麿 赤兒）、圧倒的な存在感で”仙人”！でも食べているものが庶民的でカップラーメン！そこへ・・・・・わかりやすい悪者が登場する、テレゾンビ党の幹部・悪役刑事（多和田任益）とテニスキング（松村 優）、そこへ！颯爽と登場したのはテレビ兄貴（横山だいすけ）！颯爽と・・・・・出てきたのはいいが・・・・・ええええ？？？？大変なことに！大事な大事な、『い』を・・・・・・。つまり・・・・・歌のおにさん？？？歌の鬼さん！あああ〜テレビ仙人が！！！！戦いの末に全宇宙はテレビゾンビ党の支配下に！全宇宙は「つまらないこと」に支配されてしまった。
そして10年後、街は荒廃。舞台上に次々に出てくるテレビ番組が・・・・・つまらない（客席的には可笑しいが）。テレビ局の地下は工場で工場長はド・ランクザン望、そこで働く前田公輝。どうした、てれび戦士！そんな折に前田公輝は謎のリモコンを見つける。名前が書いてある・・・・・そこへテレビ神社の狛犬であるテンくんとサイくん（声：飯田里穂）が出てきて、宇宙を救うようにいう。
ストーリーはいたって単純明快、もちろんバッドエンドにはならない。よって結末は始まる前からわかっているが、それでも抱腹絶倒な設定、そして展開、かつててれび戦士だった４人（前田公輝、長江崚行、鎮西寿々歌、ド・ランクザン望）、過去の記憶が蘇ってくる。そしてテレビゾンビ党党首の洸（高野 洸）との関係と過去が明らかになっていくが、ここはちょっと胸が痛い。そして結末に向かって怒涛のごとくに向かっていく。
そこに至るまでの様々なシーンがとにかく可笑しい。「つまらない番組」がシュール。そして歌の鬼さんと化してしまった横山だいすけの芸達者ぶり。歌だけでなくアクションも披露。そして番組自体が「NHK」なので、このNHKネタも！そしてNHKを飛び超えて他局のネタも！工場からロケット・・・・・ん？？？どっかで聞いたことが（笑）、セリフにそんなテレビネタが細々と散りばめられているので、ここはよ〜く聞いておきたい。そしてNHKの看板番組「のど自慢」のパロディも飛び出し、NHKもなかなかやるな、と思わせてくれる。そして、テニスキング演じる松村優は、ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンで大石秀一郎役を演じているので！ラケットを持つ姿は、キマってる！また前田公輝、長江崚行、鎮西寿々歌、ド・ランクザン望の役名が”自分”というところは演劇的であり、番組の舞台化らしいマジック。そして若手俳優陣やアンサンブル陣の熱演（大汗かいて！）、横山だいすけの歌唱に面白シーン、そして麿 赤兒の徹底した演技、「全世界の人々を楽しませるために！」というセリフが出てくるが、テレビはもちろん、舞台、映画、全てが「全世界の人々を楽しませるために！」。上演時間は約110分ほどだが、気楽に楽しめて、それで心温まる、そんな楽しい舞台であった。できれば単発もので終わらせずに、シリーズ化して欲しいような作品でもあった。
なお、ゲネプロ前にキャストからの挨拶があった。ノリの良い音楽で登場！
「無事に駆け抜けられますように！」（前田公輝）
「みなさんと楽しめる作品に！」（長江崚行）
「唯一の女性キャストです！パワフルに頑張ります！」（鎮西寿々歌）
「この天才てれびくんは僕の原点です。シンプルに楽しんで！楽しませて！」（ド・ランクザン望）
「タイムマシーンに乗って時間旅行をしているかのようです。楽しんでください！」（高野 洸）
「初めての悪役です。ヒーローものに通じるところがあります。子供から大人まで楽しめるないようにしていけたら」（多和田任益）
「誰が見ても楽しめるような作品です。最後までキャスト一同駆け抜けたい」（松村 優）
「え〜っと、てれび仙人役です。え・・・・・美男美女に囲まれて幸せに過ごしています」（麿 赤兒）
「本日は『だいすけお兄さんファミリーコンサートに・・・・』（周りから『違うって！』の声）、何か面白いことを言おうと（笑）、こうやって面白いことをいうと突っ込んでくれる、和気藹々と、稽古頑張ってきました。キャスト・スタッフ一丸となって全力で！」（横山だいすけ）
そして最後に前田公輝が
「Eテレの子供番組がまさか舞台になるとは！・・・・・・・当時のライブ感と芝居部分を楽しんでいただけるように！」と締めて会見は終了した。
＜「天才てれびくん the STAGE～てれび戦士REBORN～」 あらすじ＞
てれび戦士―― それは「楽しいこと」を届ける選ばれし子どもたち。彼らの歌声は全宇宙の人々を魅了していた。
しかし、「楽しいこと」を奪おうとするテレゾンビ党が地球に襲来し、てれび戦士たちは敗北。
全宇宙が「つまらないこと」に支配されてしまった！
てれび戦士たちはテレゾンビ党に記憶を奪われ、やがて大人になった。すべてを失って……。
だが、希望は失われてはいなかった。
彼らが謎のリモコンを手にしたとき、てれび戦士としての記憶がよみがえる！
『天才てれびくん』を復活させ、楽しいテレビを取りもどせ！大人になったてれび戦士たち！
【「天才てれびくん the STAGE～てれび戦士REBORN～」概要】
日程・場所：
＜東京＞
2020年1月23日(木)～26日(日) 東京・ヒューリックホール 東京
＜大阪＞
2020年2月1日(土)～2日(日) 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
出演：
前田公輝 長江崚行 鎮西寿々歌 ド・ランクザン望 飯田里穂（声の出演）
高野 洸 多和田任益 松村 優
麿 赤兒（特別出演）
横山だいすけ
篠ヶ谷美穂 山崎鈴 大岩剣也 白崎誠也 寒川祥吾 久田悠貴
脚本：小林雄次
演出：井上テテ
＜アフタートーク＞
1月23日（木）18:30 前田公輝 高野洸 多和田任益
1月24日（金）14:00 高野洸 多和田任益 松村優
1月24日（金）18:30 前田公輝 長江崚行 鎮西寿々歌 ド・ランクザン望 + スペシャルゲスト 飯田里穂（声の出演）
1月25日（土）16:00 長江崚行 高野洸 + スペシャルゲスト 日比美思
2月1日（土）17:00 前田公輝 長江崚行 ド・ランクザン望 高野洸
2月2日（日）13:00 前田公輝 多和田任益 松村優
企画・製作・東京公演主催：NHKエンタープライズ／エイベックス・エンタテインメント
協力：NHK
大阪公演主催：サンライズプロモーション大阪
東京公演問合せ：サンライズプロモーション東京：0570-00-3337（平日12:00～18:00）
大阪公演問合せ：キョードーインフォメーション：0570-200-888（全日10:00～18:00）
公式HP：https://www.tvkun-stage.com
公式Twitter：@tvkun_st
