ーー戦国を生き抜いた数多の群雄の生き様、信長が天下に雄略する対浅井・朝倉戦線を舞台に、織田家を中心とした<SIDE織田>と浅井家を中心とし た<SIDE浅井>の多元視点のWストーリー!ーー
歴史シミュレーションゲームの元祖にして今なお伝説をつくり続ける『信長の野望』が5月17日より東 京渋谷のCBGK シブゲキ!!にて初めて舞台化。原作は2017年にコーエーテクモ ゲームスより発売された最新タイトル「信長の野望・大志」。その原作ゲームとの完全連動舞台で、特に注目すべき点はそのストーリー展開で、信長が天下に雄略する対浅井・朝倉戦線を舞台に、織田家を中心とした<SIDE織田>と浅井家を中心とし た<SIDE浅井>の多元視点のWストーリー。
その時敵は何を考え、何をしていたか。
SIDEに分かれた物語進行の場面と、両SIDE共通の場面、両SIDEを見ることでわかるお互いの心情。
観るSIDEによって変わる感情移入の変化、新しい戦国エンターテインメントである。
季節外れな寒さの5月某日、公開稽古が行われた。外は肌寒いが、稽古場はHOT!時間になり稽古は開始。稽古場の都合上、取材陣は超至近距離で撮影、もう目の前で俳優陣が!という状況。Wストーリーなので、「ここから分かれるのか」というところも観ることが出来て、なかなか、興味深い内容。単なる時代劇ではなく、2つのストーリーによって、織田側から見た物事の動きと浅井側から見た動きと多少なりとも見比べることができる内容であった。それぞれの思惑、2つの視点から見ることによってさらに歴史も面白く感じることが出来、しかもシュミレーションゲームなので、ここが普通の歴史モノとは異なる点。基本的には有名な「桶狭間の戦い」後、ということになるが、彼らの考えること、思惑、気持ち、両サイド見ることによって感情移入も変わってくる、というのがポイントだ。楽曲は大河ドラマのオープニング曲のように壮大感たっぷり。
熱い稽古の後に囲み会見が行われた。登壇したのは織田信長役の鶏冠井孝介、お市役の田中れいな、今井宗役の 彦摩呂。
今井宗役の 彦摩呂は「ゲームの舞台化なので、歴史そのものをやるのではなく、ゲームをやっている側の一体感のある内容」とコメントし、さらに「ストーリーテラー的な立ち位置。よう喋る役でございまして、関西弁は助かったのですがセリフの量が・・・・・・(苦笑)。食レポのコメントは短ければ短いほど喜ばれるのですが・・・・・・この前は『織田長政』と(笑)(名前が)混じらないように、事故が起こらないように頑張ります」と笑いを誘う。
お市役の田中れいなは「2SIDEあります・・・・・・こういうのは舞台ではないこと。しかも最初から分かれるのはあまりないこと」と舞台についてコメントし、「私的なみどころは1人だけ歌があるところ。大事なシーンで魂を鎮める歌を歌いますので、ちゃんと魂が鎮まるように癒やしボイスで、本番まで練習します」と意気込みを語る。また「殺陣のシーンをお客さん目線で見ていて、歴史のことはわからないのですが、この舞台やって歴史が好きになりました。通し稽古じゃないのに、ちょっと泣きそうに」と、すっかり作品の魅力にハマった様子。
織田信長役の鶏冠井孝介は「普通の時代劇とは違う歴史シュミレーションゲーム『信長の野望』を舞台化なので、ゲームをやっていましたし、台本を見て驚いたのは、ゲームがそのまま舞台上に来たような感じ!時代劇が得意じゃなくても、人の気持ちや人間模様が楽しめる舞台となっています」とコメント。
本番までカウントダウン!
【公演概要】
舞台「信長の野望・大志-春の陣-天下布武~金泥の首編~」
2018年5月17日(木)~5月28日(日)全16公演
CBGKシブゲキ!!
原作:コーエーテクモゲームス
脚本・演出:久保田唱 (企画演劇集団ボクラ団義)
出演:
織田信長 鶏冠井孝介
お市 田中れいな
明智光秀 谷佳樹
木下秀吉 後藤健流
前田利家 八巻貴紀
竹中半兵衛 黒貴
柴田勝家 鵜飼主水
佐久間信盛 岡田隆之介
蜂須賀小六 田中しげ美
森可成 七枝実
丹羽長秀 中村ヒロユキ
帰蝶 高宗歩未
瞼 香音有希
徳川家康 竹石悟朗
酒井忠次 大海将一郎
石川数正 石渡真修
ねね 大鳥れい
井伊直虎 緒月遠麻
浅井長政 小西成弥
八重の方 成瀬瑛美(SIDE浅井)/水城夢子(SIDE織田)
赤尾清綱 吉田宗洋
海北綱親 仲井真徹
遠藤直経 福場俊策
茶々 野口真緒
足利義昭 加藤凛太郎
お橋 笹木香利
お焦 荒澤守
朝倉義景 幸村吉也
糸 柴崎咲子
今井宗久 彦摩呂
文:Hiromi Koh