2018年、ナイロン100℃創立25周年、4月『百年の秘密』、7月『睾丸』(仮題)を上演

2018年、ナイロン100℃創立25周年、4月『百年の秘密』、7月『睾丸』(仮題)を上演

 ナイロン100℃が、2018年に25周年を迎える。主宰は劇作家・演出家であるケラリーノ•サンドロヴィッチ(KERA)、1993年に結成された劇団。現在も活躍中の劇団員には、犬山イヌコ、みのすけ、峯村リエ、三宅弘城など、ナイロン100℃の前身「劇団健康」時代から25年以上、共に歩んで来たメンバーも在籍、メンバー個々の俳優活動も活発で、もちろん劇団としてもまだまだ元気に活動、多様な作品を切れ目なく世に送り出している。

また、KERA自身は、実に様々な活動をしており、ミュージシャン、劇作家、演出家、脚本家、映画監督、もう八面六臂な活躍ぶり、1985年に「劇団健康」を旗揚げし、解散後の1993年に「ナイロン100°C」を旗揚げ、以来、ほとんどの作品の劇作・演出に携わっている。演劇分野ではケラリーノ•サンドロヴィッチ名義を使用、また外部公演への演出・台本提供も活発、岡由里子とのユニット「オリガト・プラスティコ」と、作品ごとに異なる出演者・趣向で企画されるユニット「KERA・MAP」(ケラマップ)もプロデュースしており、いずれも不定期に公演を行っている。また岸田國士戯曲賞を始め、舞台・戯曲での受賞歴もある。また2003年には映画「1980」の監督も務めている。

 4月公演の『百年の秘密』は2012年初演。友情を結んだ2人の少女がそれぞれの人生を生きるが、その人生の局面で再会、二人の間の秘密、二人を取り巻く秘密の深淵がシリアスにシニカルに描かれ、一族の栄枯盛衰が描かれる。再演希望の多い作品で、満を持しての再演となる。

 そして、7月、新作となる『睾丸』(仮題)は、KERA曰く、1970年代に起きた連合赤軍の内ゲバ事件に材をとる群像劇になる予定。

 

<ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント>

四半世紀、続けてしまった。こんなに続くなんて夢にも思わなかった。

ずっと一緒に創作してくれた劇団員、支えてくれたスタッフと客演陣、そしてこんなに安定しない作風と身勝手な態度を見捨てずにいてくれた観客の皆様に謝意を。

25周年を記念して、2018年は、近年の劇団公演の中では抜きん出た一作、どうしても再演したかった『百年の秘密』と、赤軍派の内ゲバ事件に材をとる予定のやさぐれた新作群像劇『睾丸』(仮題)を上演する。

もう暫くの間、我々にしか作れない演劇をやり続けるつもり。しくよろ。

主宰:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

 

【公演データ】

<4月公演>

ナイロン100℃ 45th SESSION 『百年の秘密』

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:

犬山イヌコ、峯村リエ

みのすけ、大倉孝二、松永玲子、村岡希美、長田奈麻、廣川三憲、安澤千草、藤田秀世、

猪俣三四郎、菊池明明、小園茉奈、木乃江祐希、伊与勢我無/

萩原聖人、泉澤祐希、伊藤梨沙子、山西惇

 

日程:2018年4月7日~4月30日

会場:下北沢 本多劇場

※5月兵庫、愛知、長野公演予定

 

 

<7月公演>

ナイロン100℃ 46th SESSION 『睾丸』(仮題)

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

出演:

三宅弘城、みのすけ

新谷真弓、廣川三憲、長田奈麻、喜安浩平、吉増裕士

眼鏡太郎、皆戸麻衣、菊池明明、森田甘路、大石将弘/

坂井真紀、根本宗子、安井順平、赤堀雅秋

 

公演日程:

【東京公演】

2018年7月

池袋 東京芸術劇場 シアターウエスト 他

企画・製作:シリーウォーク キューブ

 

キューブHP : http://www.cubeinc.co.jp