岸田國士初期の名作「葉桜」をモチーフに、横山拓也が現代的な視線から母娘を描く「あたしら葉桜」を、二本同時上演。口語劇のパイオニアといえる岸田戯曲とiakuの関西弁口語を並べることで、その影響や系譜を確認し、エンタテインメントに昇華する。演出は、iakuで長く横山とコンビを組んできた上田一軒。キャストには第20回(2017年度)関西現代演劇俳優賞・女優賞の林英世と同・奨励賞の松原由希子の実力派の二人が並ぶ。
<イントロダクション>
娘の見合い相手の態度が気に入らない母。娘の気持ちも煮え切らない。母の部屋で、娘の結婚を巡ってとりとめのない会話が繰り広げられる(『葉桜』あらすじ)。
大正時代、岸田國士が妹のお見合いを題材に書いたと言われる戯曲を、現代の恋愛観、結婚観に準えて再構築。“アイネキュッヘンシャーベ”が逃げ込んだ和室で、海外赴任が決まった恋人のことを相談しているうちに、母と娘は自分たちの歴史や未来について思いを馳せる。
<出演者プロフィール>
[林英世]
同志社大学卒業後、マキノノゾミ主宰劇団M.O.P.に入団。2010年の解散まで所属。俳優指導にも力をいれ、数々のワークショップを開催、演出もこなす。2001年より始めた「ひとり語り」は「映画のように言葉が立ち上がる」と好評を得ており、大阪を中心に東京・金沢・三重など全国で公演を行う。
NHK朝「カーネーション」岸和田言葉指導。和田竜著「村上海賊の娘」泉州言葉監修。大阪芸術大学非常勤講師
〈近年の主な出演舞台〉
新国立劇場「ピグマリオン」、iaku「あたしら葉桜」「walk in closet」、清流劇場「オイディプス王」「メアリー・ステュアート」、空晴「明日の遠まわり」など。
[松原由希子〈匿名劇壇〉]
大阪府出身。2011年、近畿大学の学生を中心に匿名劇壇を旗揚げ以降、殆ど全ての作品に出演。
近年、舞台では、客演としての参加実績を増やし、着実に実力を伸ばしている。それに加え、CM、ドラマなど活動の幅を広げ、今後の活躍が大いに期待される。
〈近年の主な出演作品〉
舞台Patch× TRUMP series 10th Anniversary「SPECTER」、大阪御ゑん祭「夫人マクベス」、MONO『ハテノウタ』、柿喰う客『露出狂』、ドラマ NHK朝ドラ『まんぷく』、ANB『欠点だらけの刑事』、ABC『生瀬&小籔のミュート!』、NHK FMシアター『ミラーボール』『蛍の光 窓に雨』、CM 『タイガー魔法瓶』『広島工業大学』など
【公演概要】
iaku「あたしら葉桜」(岸田國士「葉桜」<朗読>同時上演)
作/横山拓也
演出/上田一軒
出演/林英世
松原由希子(匿名劇壇)
<東京公演>
日程/2020年4月17日(金)~26日(日)
17日(金)19:30★、18日(土)14:00★・19:00★、19日(日)14:00★、21日(火)19:30、22日(水)14:00☆、23日(木)14:00☆・19:30、24日(金)19:30、25日(土)14:00・19:00、26日(日)14:00
会場/三鷹市芸術文化センター 星のホール
料金/一般前売3000円、一般当日3500円、U-25前売2000円、U-25当日2500円、高校生以下1000円
★早期観劇割引 ☆平日マチネ割引
一般前売2500円、一般当日3000円、U-25前売1500円、U-25当日2000円、高校生以下500円
※財団友の会会員割引あり
<大阪公演>
日程/2020年5月8日(金)~10日(日)
8日(金)19:30、9日(土)14:00・19:00、10日(日)14:00
会場/インディペンデントシアター2nd
料金:
日時指定・自由席
前売3,300円、予約3,500円、当日3,800円、U-25(前売・当日共)2,000円、高校生以下(前売・当日共)500円
<iaku> http://www.iaku.jp/
<ローソンチケット> https://l-tike.com/iaku-ah2020/
<演劇最強論-ing> https://www.engekisaikyoron.net/
<三鷹市芸術文化センター>※東京公演のみ https://mitaka-art.jp/ticket/
公演に関するお問合せ:
iaku 080-9759-2383
三鷹市芸術文化センター 0422-47-5122(10時~19時/月曜休館)※東京公演のみ