舞台「カレイドスコープ-私を殺した人は無罪のまま-」開幕!

舞台「カレイドスコープ-私を殺した人は無罪のまま-」が新宿FACEで好評上演中!会見の模様を!

登壇したのは、演出:吉谷光太郎、山本裕典(伊藤健一役)、 富田翔(森田凌平役)、 君沢ユウキ(浅井幸助役)、桑野晃輔(夏樹陸役)。
まずは役どころ、
「森田の親友で真実を追求するために8人、呼びます。進行役として、親友のためにみんなを集めた役です」(山本裕典<伊藤健一役>)
「きっかけになる役です。娘がなくなって、自殺したのか他殺なのか、それを探るためにみんなが集まる話ですが、ここで起きたことを全て観て欲しいです。想像していくところ、考えることがあります」(富田翔<森田凌平役>)
「ジャーナリスト役です。僕だけ部外者で面白い記事を書きたい人。みんな自分の立場でものを言ってる、そこからわかるものを観て欲しいです」(君沢ユウキ<浅井幸助 役>)
「容疑者として浮かび上がります。キーパーソンなので一生懸命に!」(桑野晃輔<夏樹陸 役>)
演出家から、
「FACEでやることは決まってて、こういう空間なのでやれることは限られているけど、これを生かしたいなと。濃密な会話劇をやりたいねってことで、せっかくなので(君沢ユウキに)相談したら・・・・(君沢ユウキ、大笑い)これが発端で」と作品制作のきっかけを。
そして桑野晃輔から「言葉のプロレス」という言葉が出た。「役者同士がぶつかり合います。この劇場は近い距離から観られるので、一緒に体感してもらえる空間、一緒に真実を探っていただきたい」といい、富田翔は「最初から最後までこのメンバーで出せることを、そこに生きている、行われていることを感じていただきたい」と語る。山本裕典は「ものすごいスピードで進んでいきます。自分の役は難しいですね。正直、逃げ出したくなった(笑)、『また役者、降りるのかな?』ぐらいに苦しみました。でも、みんなからパワーをもらって・・・・・お客様が入って舞台に上がってその真ん中にいる・・・・ひと公演ごとにより良い、違ったものになれば」と意気込んだ。君沢ユウキは「新しいこと、みんながやっていないことを!歌もダンスもコントもないです(笑)、全部捨てて!そこから生まれたもの、面白い演劇、難しいものじゃなくって、近い距離、360度!この距離で生きている姿を!モニタリングしていただきたいです」とアピール。吉谷光太郎は「結果的に360度にしてもらった。たタイトル通り、見方が変わる、目まぐるしく変わる、会話劇ではありますが。重たい感じですが・・・・初日のスペシャルカーテンコールはみんなが明るくなるかな(笑)」といい居合わせた皆、一緒に笑う。苦労した点については「観ていただいてナンボ。しゃべりたくないことが多い役所で、みんなに助けられて!最後まで苦しむことを楽しみたい」と桑野晃輔、冨田翔も「精神力をどう保つか、みんなとの関係性、また娘との普段の関わり合いとかも・・・・・・」そう、事件の渦中にいる人物を演じるので、なかなかにハードなポジション。山本裕典も「最後の台本が・・・・・・・」と”オリジナル作品あるある”の最後の最後まで台本の細かいところが変わることに触れた。君沢ユウキはそれを受けて「普通にやればできるのに最後まで諦めないで一歩前に、ディスカッションもしました、めちゃくちゃ幸せです!」とコメント。吉谷光太郎は「原作ものはキャラクターがありますが、ゼロから作っていく舞台は関係性で出来上がるもの、稽古場でしか生まれないもの」という。キャラクターを立ち上げることについてコメント。
 人が死んでいる、というハードな設定のサスペンス、よって稽古場では皆、努めて明るくしようと!吉谷光太郎は親父ギャグを出してたとか(笑)君沢ユウキは「楽しくやらないとアイディアが出てこない(笑)」と語る。
 最後に山本裕典が「悩み抜いて考え抜いてみんなでより良いものを作りました。一人でも多くの人に足を運んで欲しい。何かを感じ取って帰って欲しいですね。怪我なく日々稽古して日々、いいものを!」と締めて会見は終了した。

<ストーリー>
ある日、別荘で首を吊って亡くなっていた森田かすみが発見され、
夏樹陸が容疑者として浮かんできた。
しかし、他殺と見られたその事件は「自殺」と判断され、
夏樹には無罪判決が下った。
「判決・・・無罪」
娘を失い、気持ちの整理をつけることができない森田凌平は、
時間が止まったような生活を送るようになった。
それから半年後の冬、凌平の身を案じた親友の伊藤健一により
「凌平の為に真実を追求する」という名目で、
判決に疑問を持った10人がかすみの亡くなった別荘に集められた。
そして始まる、あの時のあの場所で一体何が起きたのかという話し合いが・・・。
事件と裁判の一部始終を追いかけている新聞記者の浅井幸助。
凌平の会社の元弁護士で今は検事の馬場貴明。
いつもかすみを見守っていた中学校の担任、影山雄太。
事件の被害者に寄り添う活動をしている五十嵐智久。
世間体を気にする凌平の姉で、かすみの叔母でもある鯨井祥子。
祥子の娘で、かすみを妹のように思っていた鯨井久美。
自殺か?それとも他殺なのか?
各々が主張する推論と矛盾に閉ざされた空間で、凍てついた感情だけが過ぎてゆく。
一体どれだけの沈黙が続いたのだろうか・・・。
時計の針は無情にも正確に時間を刻んでいく・・・。
謎に包まれた事件の真相を巡り、
集まった10人のむき出しの感情と本心を鋭く暴いていくサスペンス密室劇。
残酷なパラドックスの果てに導き出されるテーゼを知ったとき、
人は本当の優しさの意味を知る。

【「カレイドスコープ‐私を殺した人は無罪のまま‐」公演概要】
公演日程/ 劇場:2020年2月20日(木)~3月1日(日) / 新宿FACE
チケット価格:7,000円(全席指定・税込・ワンドリンク制)
※別途ワンドリンクの料金(500円)がかかります。
脚本:谷碧仁(劇団時間制作)
演出:吉谷光太郎
出演:山本裕典 桑野晃輔 磯貝龍乎 輝馬 山田ジェームス武 西丸優子 大島涼花 木村心静 君沢ユウキ 富田翔
主催・企画・製作:ポリゴンマジック
公式HP:http://kaleidoscope-stage.com
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