ーー2016年、水戸を感動で包み込んだ音楽劇「夜のピクニック」が帰ってくる!吉川 友、加藤良輔、安達勇人、北川理恵、剣幸ら実力者集結!昨年 12 月に行われたオーディションでは、水戸こどもミュージカルスクールの卒業生が2名、見事合格。憧れの舞台にデビュー!ーー
開館30周年を迎える水戸芸術館(館長:小澤征爾)。演劇部門、音楽部門、美 術部門の3部門が、ACM劇場(演劇)・コンサートホールATM(クラッシック音楽)、現代美術ギャラリー(現代美術)を、企画・運営し、全国に発信。12年からは前任の高橋知伽江芸術監督の企画による茨城県に縁のあるアーティストを支援することを目的とするプロジェクト、<未来サポート・プロジェクト>を立ち上げ、人材育成の面でも新たな道を開き、17年に就任した井上桂芸術監督もその路線を継承しつつ、水戸発信で国内各地での公演を実現させてきた。2019年、『最貧前線 宮崎駿の雑想ノートより』は、宮崎駿オリジナル作品の国内初の舞台化ということのみならず、全国8か所の公演が実現し、各地で絶賛。水戸芸術館30周年記念公演の第一弾となった『最貧前線』に続く第二弾が、『音楽劇・夜のピクニック』。
2016 年に上演された音楽劇『夜のピクニック』は、ACM 劇場の開場以来の動員記録を塗り替え、それでも多くのお客様をお帰しすることになってしまうほどの最大のヒット作に。今日でもその観劇体験を誇らしく語る市民や、再演希望をことあるごとに訴えてくださる市民の皆様に出会える喜び。再演は、そうした市民の期待に応えることも大事な目標の一つですが、しかし、何より初演時の企画書で「水戸市民のみならず茨城県民が〝自分たちの作品〟として 愛し、誇れる作品を創り、今後とも繰り返して上演できる劇場のレパートリーにすることを目指します」と謳ったが、それを発展的に果たし、水戸を更に元気にしていきたいと意気込む。
<この小説は、皆さんのものだ(恩田陸)>
また、原作者の恩田陸氏も初演時のパンフレットに次のようにご寄稿いただきました。「思いがけなく舞台化されることになり、本当に小説の「舞台」となった水戸の地で公演されることになった。つくづく幸運な小説だと思う。こうなると、もはや自分のものとは思えない。この小説は、皆 さんのものだ。ぜひとも、今度は舞台で「あの感じ」を共有していただければと切に願っている。」
<更にパワーアップしたキャストが集結!>
今回も、実力派のメンバーが!益々活躍の場を広げている吉川友はじめ、水戸出身で実力派の舞台俳優として頭角を伸ばし始めている加藤良輔が引き続き出演。茨城出身で声優、コンサートライブ、舞台と幅広い活躍をしている安達勇人が今回新たに参加、同じくミュージカル界の若き俊英北川理恵も新しく参加。 剣幸も引き続き出演。
物語自体も上演される2020年を物語に反映、新時代に相応しい新たな設定も加わる予定。新たなメンバーと共に、更にパワーアップした内容で、お届け!また昨年12月に行われたオーディションでは、水戸こどもミュージカルスクールの卒業生が2名、見事合格。憧れの舞台にデビューを飾る。「楽しみながら学ぶ」という水戸芸術館の設立の理念が、 大きく結実する形に。地域と共に歩く、水戸芸術館の一つの成果がここに生まれる!
<初演時の感想>
「心を鷲摑みされたとても素敵な舞台です。ずっと忘れないで宝物にしたい作品です」
「この短い公演時間でこんな見事なドラマを…。素晴らしい。最高の歌と劇でした。」
「原作・映画を見ていましたが、これほど感動する音楽劇になっているとは。もう一度見たい、ぜひ再演してください」
「開始5分で高校時代 が鮮やかに蘇り、涙が自然に溢れました。」
「ACM劇場ならではの役者さんとの近さ、息遣いまで感じられて物語の中に入り込んでいきました」
「水戸をもっと好きになりました。」
[音楽劇 夜のピクニック]
水戸一校では、毎年一昼夜かけて全校生徒が約 70 キロを歩く「歩く会」が行われている。 3年生の甲田貴子(北川理恵)はこのイベントの間に、あることを実行しようと決意していた。 一方、クラスメイトの西脇融(加藤良輔)は、ある事情から一日も早く卒業したいと願いなが ら、親友の戸田忍(安達勇人)と歩いていた。長い行列となって歩く生徒たちの間には、恋 の噂話やお化けの目撃情報といった様々な話題が駆け巡る。やがて日が暮れた頃、一年 前にアメリカに引っ越した貴子の親友・榊杏奈(吉川 友)が貴子と融のためにかけた「お まじない」が動き出す。貴子の決意の行方は? 杏奈の「おまじない」結末とは?
第二回本屋大賞(2005 年)を受賞した恩田陸の「夜のピクニック」。ノスタルジックで、リリカ ルで、いつまでも読み続けていたい永遠の青春小説として読み継がれています。’06 年に 映画化され、’16 年に水戸芸術館で音楽劇として舞台化されました。舞台化に当たっては、 当時の芸術監督の高橋知伽江が自ら台本化、扇谷研人が作曲に当たりました。演出には ストレートプレイ・ミュージカルなどオールランドに活躍をしている深作健太。父である映画 監督深作欣二が水戸出身ということもあって、観客として水戸芸術館に良く出入りしていま したが、水戸芸術館での演出デビューは、鮮烈な印象と残す快作となりました。
【概要】
日程・場所:2020年9月26日(土)~10月4日(日) 水戸芸術館ACM劇場
原作:恩田陸『夜のピクニック』(新潮文庫刊)
企画協力:新潮社
脚本:高橋知伽江
演出:深作健太
作曲・音楽監督:扇谷研人
料金:S席5,500円 A席4,500円 B席3,500円
一般前売り開始:6月7日(土)予定
出演:吉川 友 加藤良輔 安達勇人 北川理恵 / 剣幸
演奏:扇谷研人(ピアノ) notch(パーカッション)
主催:公益財団法人 水戸市芸術振興財団
協力:知道会・茨城県立水戸第一高等学校