《コメント到着!》小劇場演劇を守りたい!「小劇場エイド基金」発起人 仲瑞枝(ステージチャンネル)

国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームを運営する株式会社MOTION GALLERYが 日本全国の小劇場演劇を守るため、 集まった金額から手数料などを差し引き、 小劇場に均等分配する「小劇場エイド基金」プロジェクトを5月1日より始まり、大きな反響を呼んでいる。(プロジェクトページ:https://motion-gallery.net/projects/shogekijo-aid
このプロジェクトの発起人である仲瑞枝(ステージチャンネル)さんから熱いコメントが到着した。

ーーご自身の「小劇場体験」を教えてください。2020年1月に「ステージチャンネル」を立ち上げたとのことですね。

仲:子供の頃からものづくりの界隈にあることを境なく経験させてもらえる家庭でした。そのまま大人になり学生時代にはお気に入りの劇団の公演を観に行くようになったり、ボランティアスタッフを経験したこともありました。けれど、広告の仕事についてからは、映画や音楽と比べて一番最初に演劇から足が遠のいてしまいました。時間も空間も制約があり、しかもそれほど大人数が観れるわけではないので予約をしたのにそう簡単にキャンセルなんてできない、と思うとさらに行けなくなる。そうして小劇場演劇が日常にない何年かを過ごしましたが、また観に行ってみると、他のエンターテイメントと替えの効かないおもしろさがある。と本当に心から実感しました。おもしろい公演を観に行けた日は、なんて贅沢な時間を過ごせたのだろう、と充足感に満ちて記憶を反芻する帰り道すら楽しい。小劇場演劇は最も贅沢な娯楽だと思っています。
そして私のようになにかの理由で小劇場演劇から足が遠のいてしまった人へ、または、まだその魅力を知らない人へ、劇場での体験の何分の1だとしても、熱量の一端を映像で届けられたら劇場へ足を運んでくれる人が増えるのでは?そうしたら、長年多くの人が創客せねば。と言っていたことに少しは貢献できるのでは?と考え、ステージチャンネルを立ち上げました。
公演の動画配信の他にも、公演の周辺にあるクリエイティブのサポートを破格で提供するというサービスも行なっています。これは私たちがCMプランナーとアートディレクターも行なっているので、自分たちや仲間たちの協力を得てできることはサポートしたいという思いからこのサービスを作りました。
立ち上げ当初からライブ配信のサービスも提供していたので、コロナ禍でお客さんを入れての公演ができないという自体になり始めた2月下旬頃、図らずもステージチャンネルを知ってもらえるきっかけともなりました。

ーー「小劇場エイド基金」を立ち上げてからの反響をお願いします。様々な方々が賛同なさっていますね。

仲:「小劇場エイド基金」の前身である「ENGEKI HEROES」を立ち上げたのが4/16でした。この時は、ステージチャンネルの2人だけでとりあえず今できることをやろうと、半ば前のめりで立ち上げました。しかし、すぐに賛同人の黒澤世莉さんが声をかけてくださり、そうしているうちにサンモールスタジオの佐山さんとも志を同じくしていることがわかり、MOTION GALLERYの大高さんと繋がり、バタバタとあっという間に現在の「小劇場エイド基金」プロジェクトメンバーが出来上がりました。
自分たち2人では到底声の届かない著名な方達からも賛同の声をいただけ、まだ目標達成には遠く及ばないのですが、毎日増えていく支援者の数を見ながら、毎日奇跡を目の当たりにしているような気持ちでいます。本当にありがとうございます。

ーーこの「小劇場エイド基金」を立ち上げたことによって、日本全国の小劇場の『横の連携』が生まれてきたように思います。この基金を通じての新しい出会いや発見、また展望があれば、お願いいたします。

仲:5/1の16時からDOMMUNEにて記者会見を行わせていただきました。そこでこのプロジェクトに参加してくださる劇場主の方達の生きたお話を聞くことができ、日本全国、場所は離れているけれども「小劇場演劇が好き」「自分たちの好きな世界を守るぞ」という同じ思いを持っている人たちがつながっていく感じにとても胸が熱くなりました。これこそが、私たちが「ENGEKI HEROES」を立ち上げたときに見たいと思っていた景色でした。私たちは正直、新参者すぎて小劇場演劇の業界があまり横のつながりがないという実態にさえ気づいていなかったので、多くの劇場主の方が「自分だけでなく他の劇場もがんばっていることが知れてよかった、そういう観点でもこのプロジェクトを立ち上げてくれて感謝している」と言ってくださり、この「小劇場エイド基金」は目標の達成に関わらず、ひとつの価値を作り出せたのではないかなと思っています。いつかはこの全国の小劇場をまわりたい、なにかイベントができないかな?と夢想しています。
ファンディングがスタートしてからも、演劇界の別プロジェクトや団体と連携していくことができ、いまみんながひとつの方向に向かっている、演劇界の未来のことを考えているということを感じられる日々です。
このコロナ禍が終息したあとの世界では、演劇が遠い存在感だった人たちに、これほど「面白い、守りたい」という人がたくさんいる演劇をちょっと見てみようか?という気持ちになってくれる人が少なからずいると思います。その時また面白いことをできる、観られるのが今から楽しみでなりません。

ーーこの記事を読んでくださる読者の方々へメッセージをお願いいたします。

「小劇場エイド基金」は日本全国約50の小劇場へいただいた支援金を均等に分配します。
これは目標金額に到達したとしても、数ヶ月も運営が滞っている劇場にとっては決して充分ではない金額です。今はどの業界も組織も個人も、一様に大変な時ですので、小劇場をぜひ守ってくださいとは言えませんが、少しでも小劇場演劇おもしろそう、と思っていただけたら、存続のためにご支援や情報の拡散をしていただけると幸いです。私たちステージチャンネルもいただいたご支援に、なにかワクワクすることや役に立てることでお返しできたらと考えています。
6/5(金)までの短いファンディング期間、どうぞみなさまご支援、周知拡散のご協力をよろしくお願い申し上げます。

<新型コロナウイルスに起因するイベント中止・延期・代替開催及び、 損害を受けた興行場・飲食店・宿泊施設等の支援プログラム>
MOTION GALLERYは、 全国のミニシアターをみんなで応援する 「ミニシアター・エイド基金( https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid )」 プロジェクトを 開始3日で目標1億円、 最終日の現時点で2億9,800万円突破し支援の輪を今も広げています。。 また、 ミニシアター・エイド基金の影響を受け、 本屋さんを支える 「ブックストア・エイド基金( https://motion-gallery.net/projects/bookstoreaid )」 プロジェクトが4月29日、 当社代表・大高健志、 阿久津隆氏(作家、 本の読める店 fuzkue)、 内沼晋太郎氏(ブック・コーディネー ター、 本屋B&B)ら により立ち上げられ、 こちらも反響を呼んでいます。 MOTION GALLERYでは、支援プログラムを通じて、文化を守りたいという共感の輪を広げるプロジェクトが多数立ち上げられています。
カード決済手数料5%のみでプロジェクト実施が可能ですので、プロジェクト実施ご検討中の方はこちらをご覧ください
▼支援プログラム https://motion-gallery.net/blog/suportprogram