新国立劇場 「巣ごもりシアター」“おうちで戯曲” 演劇公演 戯曲全文公開/5月21日(木)からの追加配信3作品決定のお知らせ

ーー蓬莱竜太・坂手洋二・別役実作品が登場ーー

新国立劇場が、 長期に渡りご自宅などでの待機を余儀なくされている皆様へ、 そして舞台芸術を愛する皆様に向けてお贈りする「巣ごもりシアター」。 演劇部門からは、 4月23日より、 新国立劇場のために書き下ろされた戯曲を、 期間限定でウェブ公開する「おうちで戯曲」をお届け。
この度、 追加作品計3作が決定 し 、 5月21日 (木)からは蓬莱竜太『消えていくなら朝』、 坂手洋二 『 現代能楽集 鵺』 を、そして 5月28日(木)からは、 別役実『月・こうこう, 風・そうそう』 を、 各作2週間限定でお楽しみいただけるとのこと。

皆様の“巣ごもり時間”中に、 ご自宅でも演劇の世界をお楽しみいただくためにスタートした「おうちで戯曲」。 すでに配信作品をお読みになった方からは、 「好きな役者さんの声で脳内再生しながら読んだ」「全役ひとりで朗読し熱演」などさまざまな反響があり、 さらには、 オンラインミーティングツールを利用して、 芝居が好きなお仲間同士での遠隔読み合わせを行っているとの声もあり、 思い思いの方法で戯曲をお楽しみ下さっている様子が伺え、大好評。

また、 普段小説は読むけれど、 戯曲を読むって…?という方に向けて、 新国立劇場の演劇公式SNS上に、 本屋さんのポップ風の紹介文を投稿しております。
現代人の誰しもが抱える悩みや、 疑問、 その時々の気分などのキーワードを用いて各作品のおすすめポイントをご紹介しておりますので、 書店に並ぶ本を手に取るような感覚で、 次の読書タイムには戯曲をお選びになることもおすすめです。

< 戯曲公開追加作品一覧&スケジュール >

◇5月21日(木)15:00~
蓬莱竜太『消えていくなら朝』 (2018年7月初演)
坂手洋二『現代能楽集 鵺』(2009年7月初演)

◇5月28日(木)15:00~
別役実『月・こうこう , 風・そうそう』(2016年7月初演)

<作品紹介>
蓬莱竜太『消えていくなら朝』 (2018年7月初演)

撮影:谷古宇正彦(2018年)

時代をつかむ劇作家・蓬莱竜太が、 「現在」を描き出した書き下ろし作品。 とある家族を通して、 仕事や日常生活というそれぞれの人生と、 家族として断ち切れない絆の中で、 生きていく幸せを問う渾身の作品です。 第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞受賞作品。

坂手洋二『 現代能楽集 鵺』( 2009年7月初演)

撮影:谷古宇正彦(2009年)

世阿弥晩年の作といわれる謡曲『鵺』をもとに、 坂手洋二が時空を越えて妖怪”鵺”を描いた作品。
平安末期の日本から現代のアジアまで、 時空や夢幻を超えて人間の心の深遠を辿っていきます。

別役実『月・こうこう , 風・そうそう』(2016年7月初演)

撮影:谷古宇正彦(2016年)

日本の現代演劇を切り拓いてきた劇作家、 別役実が新国立劇場に書き下ろした本作。
竹林の中にある国に現れたかぐや姫によって巻き起こる、 一陣の風の様な出来事を、 「かぐや姫伝説」をモチーフに描きました。

●「巣ごもりシアター」“おうちで戯曲”のご案内ページはこちら: https://www.nntt.jac.go.jp/sugomori_gikyoku/
【注意事項】
1) 本戯曲のいかなる箇所もコピー、 スキャン、 またその他の方法で複製しないでください。
2) 本戯曲の著作権保持者の事前許諾を得ることなく、 また定められた使用料を支払うことなく戯曲の上演を行わないでください。
※本戯曲は、 上演された台本とは一部異なる部分がある場合があります。
※閲覧にかかる通信料等はお客様のご負担となります。

《ここでおさらい! ~巣ごもりシアター「おうちで戯曲」の楽しみ方は?~》

~小川絵梨子演劇芸術監督からのメッセージ~

新国立劇場演劇から、 「巣ごもりシアター」“おうちで戯曲”をお届けいたします!
お家で演劇の世界を楽しんで頂きたいとの思いから、 これまで新国立劇場に書き下ろされた数々の戯曲を、 “戯曲”家(劇作家)の方々のご厚意とご協力を得て公開致します。
新国立劇場演劇では、 権利関係や音楽著作権などの問題があり公演映像のネット配信が難しいところがあります。
そこで、 演劇の土台であり、 稽古場での設計図でもある、 大切な「戯曲」に、 是非この機会に触れて頂けたらと思いました。 公開に当たり、 ご快諾下さった方々に、 心より感謝申し上げます。

戯曲を初めて読む!という方に、 僭越ながら、 例えばこんな風にも戯曲を読める!というご提案として・・・・

1)気負わず楽しんで読む
2)舞台化を想像しながら読む
3)俳優になって、 好きな役を選び、 一人の人物になりきって読む
4)演出家になって、 具体的に配役や舞台美術などなどについて、 アイデアを巡らせながら読む
5)短いセクションで区切って、 そこを繰り返し読み、 行間にどんなドラマがあるのか想像しながら読む

などなど。

個人的なことですが、 自分が演出をする際は戯曲の存在が非常に大きく、 戯曲に頼って、 戯曲に助けられて、 戯曲に教えてもらって、 戯曲に楽しませてもらっています。 戯曲があるから作品を作れるし、 作りたいと思う事ができています。
「戯曲」の豊かさや楽しさを、 共に感じて頂けましたら幸いです。

小川絵梨子

~#演出家リレーメッセージ 進行中~

新国立劇場演劇公式SNS(Twitter/Facebook/Instagram)にて、 新国立劇場の演劇公演を創ってくださった/創ってくださる演出家の皆様からのメッセージをリレー形式で投稿しております。
劇場の扉は現在残念ながら閉まっており、 公演ができない状態ではありますが、 劇場関係者一同、 公演が再開できる日を心待ちにしつつ、 「我々は止まってないよ」「未来に向かって進んでいくよ」ということが、 演劇、 そして舞台芸術を応援してくださる皆様に少しでも届けば幸いです。

ぜひ、 新国立劇場演劇公式SNSもあわせてチェックをお願いいたします。

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