【東京芸術劇場】『ボンクリ・フェス2020』9月26日(土)開催! 日程及び出演者、プログラム変更あり

ーー7月18日(土)10:00より一般発売開始!ーー

2017年に東京芸術劇場でスタートした“Born Creative” Festival。 『ボンクリ・フェス』とは“ボーン・クリエイティブ・フェスティバル”を略した名称です。
音楽に国境はないという言葉をそのままに、 PCを駆使して世界中とボーダレスで繋がり、 熱い視線を受ける気鋭の作曲家 藤倉大をアーティスティック・ディレクターに迎えてお届けする、 贅沢なフェスティバルです。
“Born Creative”という名称は、 「人間はみんな、 生まれつきクリエイティヴだ」という意味を持っています。 すべての人間は子どもの頃「新しい音」が好きですが、 なぜかそのクリエイティヴィティは成長するにつれ失われていくと藤倉は言います。 「今の時代の音楽をより多くの人に楽しんでいただきたい」という思いから、 藤倉大がその融通無碍な感性で選んだ「世界中の新しい音」を、 赤ちゃんからシニアまであらゆる人たちに楽しんでいただこうというボンクリ・フェスティバル。
今年は新型コロナウイルス感染症に係る「特殊な状況」により、 当初発表した内容から出演者及びプログラムを一部変更。 日程も1日にギュッと凝縮してお届けします。

<日程、 出演者、 プログラム変更>
当初発表しておりました、 出演者とプログラムに一部変更が生じております。 また日程も1日に集約。 これは現在の「特殊な状況」により外国人出演者が来日できなくなったためです。 今年出演が叶わなかった外国人出演者たちは来年の『ボンクリ・フェス』に向けて、 今年披露する予定だった企画をあたためていただいています。
そして「特殊な状況」を生かして、 日本に在住し、 日本ならではの新しい“音”を生み出しているアーティストの参加が実現しました!
その中には『ボンクリ・フェス』初登場となる、 尺八奏者の藤原道山さんも。 道山さんは自身が率いる尺八アンサンブル〈風雅竹韻〉と「尺八の部屋」で新しい音をお届けします。

<“いま“だからこそ誕生した「Longing from afar」 >
スペシャル・コンサートでは、 今の時代だからこそ誕生した、 藤倉大の「Longing from afar」が演奏されます。 この楽曲はステイホーム期間中、 外部での演奏活動ができなかった時期だからこそ誕生したもの。 リモートで繋がった音楽家たちによって生み出され、 リモート演奏を念頭に置いて創作された作品です。 今回のスペシャル・コンサートでは、 はじめて劇場でライブ演奏されます。 リモートからリアルへとどのように作品が変化するのか、 大きな期待が集まります。 この時期だからこその豊かな音楽、 楽しい音をエンジョイしてください。

<蒲池愛さんへの追悼作品>
『ボンクリ・フェス』に1回目から関わってくださった、 作曲家の蒲池愛さんが今年5月に急逝されました。 アーティスティック・ディレクターの藤倉大にも大きな影響を与えた蒲池愛さんを偲んで、 蒲池さんとパートナーである永見竜生さんの作品「between water and ray」を大久保利奈さん(グラスハープ)と永見竜生[Nagie]さん(エレクトロニクス)が披露します。

◆藤倉大(アーティスティック・ディレクター)コメント
今年は、 皆さんもご存知のように、 特殊な環境でのボンクリ・フェスとなります。
当初、 海外から来日する予定だったアーティストには、 “今年のボンクリで是非やりたい!”という内容を、 そのまま来年のボンクリ・フェスまで温めてもらうことにしました。
‟あふれかえる新しい音”を例年同様1日(9月26日)に一挙にお届けします。
その代わり、 この「特別な状況」を生かして、 今年は日本にいる、 常に新しい音を追求しているアーティストに参加していただくことにしました。
尺八奏者の藤原道山さんと道山さん率いる尺八アンサンブル〈風雅竹韻〉による「尺八の部屋」。 パンデミック直前にニューヨークのミラーシアターで世界初演された僕の「Gliding Wings」の日本初演。 あとリモート演奏のために書いた「Longing from afar」をアンサンブル・ノマドがライブ版で演奏します。
また、 ボンクリ・フェスにも最初から深く関わってくださった作曲家 蒲池愛さんが今年の5月に突然亡くなってしまいました。 その愛さんが残した、 大変ユニークなグラスハープと光(照明)のための実験作品を急遽、 追悼演奏としてスペシャル・コンサートに入れることにしました。
愛さんを人気アニメ音楽の作曲家として知る皆さん、 コンサート音楽の作曲家として知る皆さん、 是非このスペシャル・コンサートで、 作品を通して蒲池愛さんとの時間を一緒に過ごしましょう!

Born Creative Festival
アーティスティック・ディレクター
藤倉 大

◆藤倉大プロフィール
1977年大阪に生まれ、 15歳で渡英。 数々の作曲賞を受賞。 ザルツブルク音楽祭、 ルツェルン音楽祭、 BBCプロムス、 バンベルク響、 シカゴ響、 シモン・ボリバル響等から作曲を依頼され、 共同委嘱は多数。 2014年には名古屋フィルハーモニー交響楽団の、 17年にはイル・ド・フランス国立管弦楽団のコンポーザー・イン・レジデンスに就任。 15年にシャンゼリゼ劇場、 ローザンヌ歌劇場、 リール歌劇場の共同委嘱によるオペラ《ソラリス》をシャンゼリゼ劇場にて世界初演、 18年アウグスブルク劇場では新演出で上演され、 高い評価を得た。 17年に⾰新的な作曲家に贈られるヴェネツィア・ビエンナーレ音楽部門銀獅子賞を受賞。 また同年から東京芸術劇場で開催している世界中の“新しい音”が集まる音楽祭「ボンクリ・フェス」の芸術監督を務めている。 2020年はマルタ・アルゲリッチ演奏予定のピアノ協奏曲第4番《Akiko’s Piano》や3作目のオペラ《アルマゲドンの夢》の世界初演等が控えている。 録音はソニーミュージックや自⾝が主宰する音楽レーベルMinabel Recordsから、 楽譜はリコルディ・ベルリンから出版されている。
https://www.daifujikura.com

2019年スペシャル・コンサート(c)Hikaru.☆
2019年箏の部屋(c)Hikaru.☆

<公演概要>
【日程】2020年9月26日(土) 14:00 開演(ロビー開場13:00)
【会場】東京芸術劇場コンサートホール
【曲目】
[1]藤倉大/Gliding Wings(日本初演)
[2]八木美知依/水晶の夢
[3]ハイナー・ゲッベルス/サロゲイト-ピアノと打楽器、 声のための-(日本初演)
[4]牛島安希子/Distorted Melody(日本初演)
[5]蒲池愛&永見竜生[Nagie] / between water and ray-グラスハープとライブエレクトロニクスのための-
[6]大友良英/新作(世界初演)
[7]坂本龍一/パサージュ(日本初演)
[8]藤倉大/Longing from afar[ライブ版](世界初演))
【出演】
アンサンブル・ノマド(指揮:佐藤紀雄)[1,3,4,6,7,8]
吉田誠(クラリネット)[1]
八木美知依(筝)[2]
ダースレイダー(声) [3]
大友良英[6]
永見竜生[Nagie][5]
大久保利奈(グラスハープ)[5]
ノマドキッズ[6,8]
【料金(全席指定・税込)】一般3,000円 U25(25歳以下) 1,000円
【チケット発売】一般発売:2020年7月18日(土)
【チケット取り扱い】東京芸術劇場ボックスオフィス:0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
https://www.geigeki.jp

[デイタイム・プログラム]
【日程】2020年09月26日 (土)
【会場】コンサートホールほか館内各所
□誰でも楽しめる!無料プログラム
◆アトリウム・コンサート
出演者:後日発表
◆電子音楽の部屋(入退場自由)
監修:檜垣智也
◆大友良英の部屋(入退場自由)
◆藝大COIの部屋 制作協力:東京藝術大学COI拠点
□アーティストの「好きなこと」を詰め込んだワークショップ・コンサート!
◆箏の部屋
演奏:八木美知依ほか
◆ノマドの部屋
演奏:アンサンブル・ノマド
◆トーンマイスター石丸の部屋-シュトックハウゼンからアニメのサウンドエフェクトへ-
講師:トーンマイスター石丸
◆尺八の部屋
演奏:藤原道山ほか

【参加料金(税込)】各部屋500円(各定員あり、 事前申込制(先着順))
【チケット発売】8月発売予定。 詳細は後日発表いたします。
【チケット取り扱い】東京芸術劇場ボックスオフィス:0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
https://www.geigeki.jp

<大人ボンクリ>
【日程】2020年09月26日 (土)19:30 開演(開場19:00)
【会場】コンサートホール
【チケット料金】
「スペシャル・コンサート」のチケットをお持ちのお客様は無料でご参加いただけます。
【お問合せ】東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296 (休館日を除く10:00-19:00)
【主催】文化庁、 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場 文化庁委託事業「令和2年度戦略的芸術文化創造発信事業」
【企画制作】公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場