黒澤明生誕110年記念作品として、 今秋年10月9日(金)~28日(水)に日比谷・日生劇場にて市村正親と鹿賀丈史のダブルキャストで上演される、 ミュージカル『生きる』。 初演では「国産ミュージカルの記念碑」と絶賛され、 客席を感動と喝采であふれさせた本作が、 待望の再演を迎える。
▼公演情報・チケット購入はこちら
https://horipro-stage.jp/stage/ikiru2020/
9月6日(日)は、 原作となる映画「生きる」の監督である、 黒澤明の命日。
演出の宮本亞門は、 過日、 鎌倉市にある黒澤明の墓参りに向かった。
ー黒澤監督の墓前にて、 何をご報告したか?
「今回、 ミュージカルにした『生きる』を是非、 見守ってください。 特にこのコロナ禍で大変な時期に、 『人生は一度しかない、 生きているうちに、 何かをしなくては」という黒澤明さんのお言葉通りの舞台に、 多くの人が勇気を貰えるように、 世界が平和になるような舞台にしたいと。 」
ーこうして墓前にきて、 感想は?
「住職から伺いましたが、 奥様が亡くなられた時にこのお墓を建てたそうです。 大きな石積みがあるかと思っておりましたが、 どのお墓よりも、一番、小さく愛らしく、そして静かに横たわっている。 ここから、本当に夫婦愛を大事にされていたのだなと、 人間の本質を忘れない方だったのだと感じています。 権力や権威ではなく、 人のことを想い続け、 人として亡くなられた方なのだと感じました。 本当に今日来れて良かったと感じています。 」
ー宮本亞門が思う、 黒澤映画にしか魅力とは?
「全世界に日本の文化、 そして人間のエネルギー、 生きることの凄みを教えてくれた人だと思っています。 その作り出された映画は実に緻密でそして大胆で。 今の時代には中々現れないであろう、 地球規模のアーティストだと思っています。 間接的ではありますが、 こうして黒澤さんと関わらせて頂けることを心から感謝しています」
新型コロナウイルスという脅威にさらされ、 「生きること」「命」について日々考えさせられている今この時だからこそ、 是非見てほしい作品だ。
『生きる』の主人公は、 市役所に勤める渡辺勘治。 胃がんで自分の人生が長くないことを知った彼は、 「これから何をすればいいのか」と考える。
初演から2年、 今回の再演迄の間で、 宮本自身も前立腺ガンを患い、 全摘手術を受けている。 『死』がより身近なこととして感じ、 恐れたという。 それにより主人公の混乱や怖さが生々しく描ける、 と同時に生きていることの素晴らしさも、 初演以上に強く描きたいと語っている。 市村正親、 鹿賀丈史、 そして宮本亞門。 日本を代表する演劇界の生ける伝説が再び結集し、 2020年のコロナ禍で、 一度しかない人生を「生きる」ことの大切さを、 舞台上から魅せてくれることに期待したい。
東京公演は10月9日(金)~28日(水)日生劇場にて上演。
その後富山公演、 兵庫公演、 福岡公演、 名古屋公演。 (詳細後述)
▼【ホリプロステージより】ご来場のお客様へ感染症対策ご協力のお願い
https://horipro-stage.jp/pickup/covid19-guideline/
【公演概要】
ミュージカル『生きる』
期間:2020年10月9日(金)~10月28日(水)
会場:日生劇場
出演:市村正親 鹿賀丈史
村井良大 新納慎也 小西遼生 May’n 唯月ふうか 山西 惇
作曲&編曲:ジェイソン・ハウランド
脚本&歌詞:高橋知伽江
演出:宮本亞門
他、 以下地方公演あり
<富山公演>
期間:2020年11月2日(月)~3日(火祝)
会場:オーバードホール
主催:チューリップテレビ/イッセイプランニング
お問い合わせ:イッセイプランニング
TEL:076-444-6666 (平日 10:00~18:00)
<兵庫公演>
期間:2020年11月13日(金)~14日(土)
会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
主催:梅田芸術劇場・兵庫県/兵庫県立芸術文化センター
お問い合わせ:梅田芸術劇場
TEL:06-6377-3800 (10:00~18:00)
<福岡公演>
期間:2020年11月21日(土)~22日(日)
会場:久留米シティプラザ ザ・グランドホール
主催:博多座/RKB毎日放送
お問い合わせ:博多座電話予約センター
TEL:092-263-5555(平日 11:00~15:00 土日祝・休)
<名古屋公演>
期間:2020年11月28日(土)~30日(月)
会場:御園座
主催:御園座/中日新聞社
お問い合わせ:御園座
TEL:052-222-8222 (10:00~18:00)