逃亡者「サバイバー」は、追跡者「ハンター」から逃げ、
追跡者「ハンター」は逃亡者「サバイバー」 を捕え、
それぞれの勝利のために“逃げ(追い)続ける”……。
そんな刺激と緊張感溢れる大人気・ 非対称ゲーム『Identity V 第五人格』の
舞台版『Identity V STAGE』の Episode3が開幕。
会場は新しい劇場、TACHIKAWA STAGE GARDEN(東京・立川)。お洒落な通りを歩いて行くと劇場に着く。舞台はせり出しており、その四方を客席が取り囲む。ロイヤルクィーンシートは椅子もしっかりしており、後方にクラシカルな船、始まる前から流れている音楽が雰囲気を盛り上げる。中央に野の花、そこにスポットライトが当たっている。没入感もあり、作品世界に入りやすい工夫がなされている。マントを着た男が登場し、花を摘む、占い師(イライ・クラーク)(千葉瑞己)、当番キャラ。「月がずいぶんと輝いている」とつぶやく。それから次々とキャラクターが登場する。セットが出てくる、長いテーブル、燭台、役者が賑やかに揃う。
そして真紅のドレスで着飾った女性、今回のもう一人の当番キャラである血の女王(マリー)(大湖せしる)だ。傲慢と言われる。占い師とマリーが出会う。何が起こるのか…。
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アクションシーンもあり、イリュージョンも使用し、幻想的かつファンタステックな空気感に包まれる。寓話的な雰囲気で進行していく。マリーは”災いの子供”と言われた過去がある。心に残る傷、悩み苦しむマリー。
休憩を挟んで第二幕は一転して明るく始まる。曲芸師(マイク・モートン)(瀬戸啓太)が得意のジャグリングを見せる。ここは客席から拍手喝采したい場面(声援は時節柄、控えて)、楽しいシーン、舞台上には多くのキャラクターが!それぞれいろんな芝居を見せているので、なかなか目が行き届かないくらいに、皆、いろんなことをしているので!
そこへ鐘の音が響き、女王登場。先ほどの真紅のドレスではなく、ゴージャスに輝くドレス、頭にはティアラが輝く。これは夢か幻か泡沫の夢なのか、「楽しい夢はいつかは冷める」、よく聞く言葉だ。湖に映る月は本物の月ではない。そして鏡に映る己の姿もまた、無論、本物ではない。「この世界は素晴らしい」とマリーはいう。この世界とは?次第に明らかになっていき…行き着く先はどこなのか?「Cry for the moon」、直訳すれば「月を泣いて欲しがる」、転じて「ないものねだりをする」の意味。欲しいものは何でも手に入れたいと思うのは人間の欲望、性。手に入れたと思ったら、それは儚く消えてしまうかもしれない、哲学的。シェイクスピアは「人生は舞台である。人は皆、役者」という言葉を残した。上演時間が終われば、泡沫の夢となって消えていく。
ミュージカルではないが、大湖せしるが歌う場面があり、元宝塚歌劇団出身とあってさすがの歌声を聴かせてくれる。千葉瑞己も歌い、なかなかの歌唱。また、キャストが大勢で歌うシーンもあり、特に音楽劇などと銘打っているわけでもないが、歌の場面はポイントであり、見所となっている。ゲネプロではサバイバー編であったが、ハンター編も興味深い。また、特別衣装でのコメディー特別回もあるそうで、演じる側は大変だが、観劇する側は楽しみ、というほかない。そして、最後の最後までお楽しみがあるので!終演後は係員(キャストさん、さて誰でしょう?)の指示に従って退出を!
【公演日】
2020年9月10日(木)~9月18日(金)/全14公演
9 月 10 日(木)18:00☆
9 月 11 日(金)18:00★
9 月 12 日(土)12:00☆/18:00★
9 月 13 日(日)12:00★/18:00☆
9 月 14 日(月)12:00☆/18:00★
9 月 15 日(火)18:00□
9 月 16 日(水)18:00■
9 月 17 日(木)12:00☆/18:00★
9 月 18 日(金)11:00★/17:00☆
※☆サバイバー編
★ハンター編の2パターンの物語があります。
※□サバイバー特別公演
■ハンター特別公演はそれぞれ特別衣装でのコメディー特別回となります。
※全公演に全キャストが出演いたします。
※上記はあくまで予定であり、予告なく変更・中止になる可能性あり。
【会場】
TACHIKAWA STAGE GARDEN
【出演】
<当番キャラ>
占い師(イライ・クラーク):千葉瑞己
血の女王(マリー):大湖せしる
<サバイバー>
幸運児:橘 りょう
医師(エミリー・ダイア―):鈴木麻祐理
弁護士(フレディ・ライリー):田中稔彦
泥棒(クリーチャー・ピアソン):石川竜太郎
庭師(エマ・ウッズ):藤白レイミ
空軍(マーサ・べハムフィール):山田美貴
機械技師(トレイシー・レズニック):坪井未来
心眼(ヘレナ・アダムス):河上英里子
カウボーイ(カヴィン・アユソ):田中晃平
納棺師(イソップ・カール):平井雄基
探鉱者(ノートン・キャンベル):須賀京介
祭司(フィオナ・ジルマン):Peach.
呪術師(パトリシア・ドーヴァル):音羽美可子
野人(モウロ):クラウス
曲芸師(マイク・モートン):瀬戸啓太
<ハンター>
リッパ―(ジャック):成松慶彦
芸者(美智子):大滝 樹
黄衣の王(ハスター):ひのあらた
写真家(ジョゼフ):五十嵐啓輔
狂眼(バルク):山谷勝巳
白無常(謝必安):國島直希
黒無常(范無咎):縣 豪紀
泣き虫(ロビー・ホワイト):渡部大稀
魔トカゲ(ルキノ):モウジーン兼史
復讐者(レオ・ベイカー):森 一平
大城ベイリ、保野優奈、五十嵐香純、真辺彩加、荒木浩介、弓野航平
【主催】
荘園劇場[ムービック/サンライズプロモーション東京/Planet Kids Entertainment]
<舞台『IdentityV STAGE』公式サイト>
https://www.identityv-stage.com
<舞台『IdentityV STAGE』ツイッター>
@identityV_stage
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