「THE 日本エンタテインメント」として世界で称賛されている、国内屈指のノンバーバル(非言語系)エンタテインメント和太鼓集団である『DRUM TAO』。世界24ヵ国500都市での公演で観客動員数800万人に迫る公演実績を誇る。
日本が世界へ誇るエンターテイメントを!』JTBとTAOがタッグを組み、現在『万華響-MANGEKYO-』が有楽町のオルタナティブシアターで上演中。2017年から開催されているがアクロバティックなパフォーマンス、伝統的かつ前衛的な迫力の和太鼓サウンドが特徴的。現在公演中のものは、デジタル分野のさまざまな専門家から構成され、集団的創造をコンセプトに国内外で活躍するウルトラテクノロジスト集団『チームラボ』とのタッグにより、圧巻の映像演出が実現、さらなる進化したステージを魅せる。
開演前近く、紗のような幕に映像、これが水墨画を彷彿とさせ、時折、龍が!「侘び寂び」という言葉をイメージさせる。“Wabi, Sabi”、日本独特の美意識、海外でも広く知られている。
それから幕開きだ。衣裳はコシノジュンコ、2012年から手がけているそうだが、シックな色調に前衛的なデザイン。太鼓は大きいものから、肩からかけるタイプのものまで様々な和太鼓を駆使する。太鼓は形状や大きさによって音色は異なる。それらが重なりあって様々に音が変化する。一見、「ノリ」で叩いているように見えるが、実はかなり計算されたフォーメーション、ビジュアル的に豪快でダイナミック、それでいてスタイリッシュだ。
注目の映像演出だが、海、森、桜、これが美しく圧巻で、観客を取り囲むようにして展開される。そして過剰になりすぎずに、パフォーマンスを後押しする。演奏は太鼓だけでなく、横笛、琴も登場する。笛の透き通った音色、優しい琴の調べ(筋肉質の男性陣が細やかに弾いている!)、様々なイメージが膨らんでいく。そして見所は演奏シーンだけではなく、華麗かつ思い切ったバチさばき。チアリーディングのバトン顔負けのウルトラCを魅せる。また、コミカルなシーンもあり、太鼓パフォーマンス合戦、観客参加シーンもあるので、ここは素直に参加したいところ。
また、男性陣以上に女性陣の太鼓さばきも注目、とにかくかっこいいの一言(特に上腕二頭筋!)。しかし、男性陣も負けじとばかりに背筋自慢するシーンもあって、客席からちょっと笑いも。
ノンバーバルなステージは世界的にトレンド、このステージも太鼓等のパフォーマンスと映像、衣装、舞台装置等で世界観を見せる。言葉以外の表現を模索し、創造し、重ねることによって新しい見せ方、表現が生まれてくる。前衛的でありながら日本の伝統芸能に根ざしたもの、まさに最新のものと伝統、古いものが融合しあって全く新しいものが誕生する。21世紀ならではのステージ、百聞は一見にしかず、一度は体感してみよう。太鼓の響きを感じ、映像を感じ、パフォーマーの汗を感じ、それらを五感すべてで感じる。そこに何を感じるかはひとそれぞれ。ただ、言えることは観客はクリエイターたちの志だけはしっかりと感じるはずだ。
万華響公演CM:
https://www.youtube.com/watch?v=kRfloTGEmSM
【概要】
名称:Revolutionary New Drumming Entertainment in Tokyo 万華響-MANGEKYO-
日程:2018年5月19日(土)~6月20日(水)
会場:オルタナティブシアター(有楽町)
入場料:SS席9,500円/S席8,500円/A席7,500円(税込)
主催:株式会社JTBコミュニケーションデザイン、日本テレビ放送網株式会社
企画・制作:株式会社JTBコミュニケーションデザイン、株式会社タオ・エンターテイメント
オフィシャルパートナー:全日本空輸株式会社、株式会社JTB
協力:株式会社スタジオアルタ
万華響公式HP: https://mangekyo-tokyo.com/
文:Hiromi Koh