2021年5月『父と暮せば』山崎一・伊勢佳世、7月『母と暮せば』富田靖子・松下洸平による連続上演が決定
いよいよ核兵器禁止条約が発効される2021年、 新型コロナウィルスで延期されていた会議を広島と長崎で!というような世論も起き、 核兵器を取り囲む動きはますます盛んになると推測されるが、その年に、こまつ座「戦後“命”の三部作」でもある『父と暮せば』『母と暮せば』を連続して上演。 なお、公演期間中には、公演に関係するゲストの方をお迎えし、平和や命についてのアフタートークショーの開催も予定している。
『 あの二個の原子爆弾は、 日本人の上に落とされたばかりではなく、 人間の存在全体に落とされたものだ 』
―― 井上ひさし
昭和23年の夏。 「ヒロシマ」と「ナガサキ」を舞台に、 父と娘、 母と息子の2つの物語が繰り広げられる。生まれ育った環境も境遇もまったく違う二組の親子は、 あの忌まわしい日を境に、 永遠に分かたれてしまった。
あれから3年、 静寂を破るように、 死んだはずの父が、 息子が還ってきて、 遺された最愛の人に語り掛ける。
『父と暮せば』は、 演出家にこの作品により第2回読売演劇大賞作品賞優秀演出家賞受賞、 2020年紫綬褒章を受章した 鵜山仁 。 父・竹造役に前回2018年公演の演技にて第26回読売演劇大賞 優秀男優賞受賞し、 物語に色を添える幅広い役柄を演じ続ける 山崎一 。 娘・美津江役に井上ひさし作品では『マンザナ、 わが町』『紙屋町さくらホテル』に出演し、 どんな役にも自然体に染まる 伊勢佳世 。
『母と暮せば』は、 2018年の初演に引き続き、 演出家に第26回読売演劇大賞 大賞・最優秀演出家賞ダブル受賞の 栗山民也 。 母・伸子役に栗山氏も絶大な信頼を置く情感豊かな演技力の 富田靖子 。 息子・浩二役に前回公演の演技にて第26回読売演劇大賞 優秀男優賞・杉村春子賞・平成30年度(第73回)文化庁芸術祭演劇部門関東参加公演の部新人賞のトリプル受賞を果たし、 素朴な演技の中にも深みのある実力を放つ 松下洸平 。
2019年に沖縄でも上演された「戦後“命”の三部作」第二弾『木の上の軍隊』に続き、こまつ座の次世代へ命の尊さを伝える取り組み、公演日程などの詳細はこれからになる。
<公式URL>
株式会社こまつ座
http://www.komatsuza.co.jp/
劇団Twitter
https://twitter.com/komatsuza