2021年1月23日(土)~2月7日(日)KAAT 神奈川芸術劇場(横浜)、2月13日(土)~14日(日)御園座
(名古屋)、 2月26日(金)~28日(日)NHK大阪ホール(大阪)にて、<舞台『ドクター・ ブルー』~いのちの距離~>が上演される。感染症を扱った作品、まさにタイムリーな内容となる。
緊急を要する病気と闘う医者たちは、「ドクター・ブルー」と言われているが、この作品は、突如として猛威を振るい始めた未知の感染症に挑む感染医や若き医師(=「ドクター・ブルー」)、様々な立場の医療従事者の日々の葛藤や奮闘ぶりを中心に、感染症に罹患した人々、そして彼らを取り巻く家族や市井の人々の姿を描くと共に、いのちの大切さ、感染症予防に対する新たな生活様式、これまでの平穏の生活を取り戻すための希望を模索する様子をシミュレーションし、KYK医学研究所・医学博士の北村義弘氏(KYK医学研究所・医学博士)に医療監修いただき書き下ろした、医療ヒューマンドラマ。
出演は、感染症のスペシャリストとして常に冷静な判断をする主人公の感染医、北里正秀役に内 博貴。そして、感染担当官の水木一真役に松下優也、外科医の原賢一郎役に室龍太(関西ジャニーズJr.)、内科研修医の北村今日子役に吉倉あおい、看護師長の櫻井慶子役に黒田こらん、雲母病院院長の雲母輝子役に高島礼子らの多才・実力派を布陣。 特別出演となる麻実れいは、声楽家のナンシー濱本役で登場する。
12月2日都内にて製作発表会が執り行われた。MCは生島ヒロシ。このコロナ禍において生島ヒロシ、歯磨きの回数を増やしているそう。口内洗浄、やれることはやる。マスクもきちんと装着。登壇したのは、内博貴、松下優也、室龍太(関西ジャニーズJr.)、吉倉あおい、麻実れい、黒田こらん、高島礼子、そして作・演出のモトイキシゲキ。皆、それぞれの役に扮して登場。
まず作・演出のモトイキシゲキより作品の説明があった。
「北村先生にどうしたら公演ができるかお伺いしたところ、やめた方がいいとおっしゃっていましたが、出演者やみなさまが安心してできるものがいいと。そして病院の実情、多くのエピソード、実際に取材してみたところ、みなさまの命をかけてやっていらっしゃる姿を見て、僕としては、このみなさまにエールを送るようなものを作りたい、と…。実は多くの医療従事者の方々から『やって欲しい』と。予防以前になってはならないこと。皆、自覚すれば絶対にこの道は開けるとおっしゃっていただきました。また会見はずっとマスクでやることになりました。主人公の言葉、『学ぶことは生きること…人生とはそんな人と人との積み重ね』、北村先生の座右の銘。感染医は日本では一番少ないお医者さんです」とコメント。
それからキャストが順番に挨拶した。
「人の命を救うために戦う役は初めてで、自分にとってチャレンジです。感染医は全国で2000人に満たないそうです。この方々が頑張っていると…僕は役ですが、これからいろんなことを学びながら稽古に挑みたいです。また、素晴らしいカンパニーと一丸となって!」(内博貴)
「医者としての腕は確かな役です。腕を買われて病院にいくという役です。専門は外科で自分の担当ではないところでの葛藤がありますが、感染症と戦っていきます。お医者さんの役は初めてです。お芝居だけでなく知識も入れながらできたらいいなと思います」(松下優也)
「お笑いが大好きな役で、看護師から大人気という設定です。そのあたりもちゃんと演じていきたいですし、医療の知識も学びながらやっていきたいです」(室龍太)
「研修医らしくパワフルにエネルギッシュにやっていけたら。個人的には母が医療従事者です。小さい頃からそういう話をたくさん聞いていましたので、知識も取り入れながら頑張っていきたいと思います」(吉倉あおい)
「看護師長でシングルマザーの役です。一人息子がいます。母が医療従事者ゆえに子供が学校でいじめられてしまう、見ていただける方に悲しみ、怒りのようなものを共感していただければ。医療従事者の方々は並々ならぬ苦労と努力をしておられます。この舞台、無駄にならないように精一杯演じさせていただきます」(黒田こらん)
「このコロナ禍で、この現実を舞台で演じる…ナンシーを通して生きることの喜びを人間の大切な何かを演じられたら、と」(麻実れい)
「病院の院長です。コロナが脅威になっています。病院がどれほどの役割を果たしているのかを自分自身どこまで理解しているのか、この作品を通して伝えていきたい。『学ぶことは生きること』という言葉が出ましたが、ベテラン医師が若い医師の熱意で学びながら頑張っていきます」(高島礼子)
一通りの挨拶のあと、フォトセッション、それから改めて質疑応答を交えて。
内博貴は今日の会見で”初めまして”の方が多かった模様。「これから勉強していかなくっちゃ…医療関連の専門用語とか所作とか。いろいろなものを吸収していきたい。高島礼子さんとは昔、ドラマで共演しましたので、高島さんとは二度目です」
それを受けて高島礼子は「(内博貴を見つつ)変わらないですねー、10年ぶりぐらい??かえって若返った???(内博貴が高島礼子に向かって「ずっとお綺麗で〜」)防護服は着るだけで大変です」
松下優也は「外科医という役で、また外科医の中でも担当によって違っていたり。内科と外科の違うところも、もちろんあります。でも(外科医ではあるので)得意分野が塞がれた状況で感染症に立ち向かう葛藤も。防護服(撮影時に着用)ですが、足までカバーするんです。意外と薄いんですね。これからどこまでできるのか、マスクつけてやるところはあると思います、微妙なお芝居が難しいなと」また登壇者の中で唯一医者ではない役を演じる麻実れいは「ドレスでマスクは初めてで、新鮮です」と初体験を口にした。また黒田こらんは「歯医者で以前バイトしたことがあります」、また「周りにお医者さんとかいるので勉強したい」と吉倉あおい。これも役創りには役に立ちそう。また、ここ最近は再び感染が広がっている昨今、内博貴は「コロナにならないように気をつけています。10代の頃に一度肺気胸をやっていますので、感染しないように…かかったらどうなるんだろうダメージがあったらどうしようってって考えさせられ、神経を尖らせています。スーパーで触ったものは必ず買うようにしています」とコメント。高島礼子は「免疫力を上げるために笑うようにしています。笑って免疫力を!」麻実れいも「うがいを丁寧にします。そして歯磨きをきちんと」とコメント。口内を綺麗にすることは予防につながる。内博貴は「コロナに向き合っているお医者さんがたくさんいらっしゃいます。それを踏まえて、演じ、『感染するとこんなに大変なんだよ、お医者さんも大変なんだよ』ということを感じていただけたら。みんなで頑張ります」と語る。「まさに時代にあった作品、みなさん、頑張ってください!」と生島ヒロシが元気よく締めて会見は終了した。
まさにタイムリー、監修もきちんと入る本格的な作品になる予感。公演は来年、日々、変わっていく状況、公演が始まる頃にはどうなっているのか、オリジナル作品なだけに、UP TO DATEな内容になりそうだ。
[物語]
古くから城下町として栄えた歴史ある街。その主要病院である“雲母(きらら)病院”に地元出身の世界的声楽家ナンシー濱本(麻実れい)が運び込まれる。それを皮切りに、その病院で内科研修医を務める原(室 龍太)と北村(吉倉あおい)のもとには、次々と同じ症状の患者が運び込まれることに。
数日後、この病院に疫学研究所から感染医の北里正秀(内 博貴)が派遣され、重大な情報が伝えられる。未知の感染症の拡大を防ぐべく、若き医師(ドクター・ブルー)たちの闘いが始まる…。
<公演概要>
舞台『ドクター・ ブルー』~いのちの距離~
日程・会場:
[横浜]
2021年1月23日(土)~2月7日(日)KAAT 神奈川芸術劇場
[名古屋]
2月13日(土)~14日(日)御園座
[大阪]
2月26日(金)~28日(日)NHK大阪ホール
[出演]
内 博貴
松下優也、室 龍太(関西ジャニーズJr.)、吉倉あおい
麻実れい<特別出演> / 黒田こらん / 高島礼子 他
作・演出:モトイキ シゲキ
医療監修:北村義浩(KYK医学研究所・医学博士)
公式HP:https://doctor-blue.jp
公式ツイッター:@doctorblue_jp
舞台「ドクター・ブルー」公演実行委員会(プロデュースNOTE/エイベックス・エンターテイメント/神奈川芸術劇場)