講談師 神田伯山 × あうるすぽっと “新春連続読み『寛永宮本武蔵伝』完全通し公演 令和三年” 東京・名古屋・福岡3都市ツアー公演を開催!

2021年1月6日(水)~16日(土)、講談師・神田伯山と縁の深い「あうるすぽっと」(豊島区立舞台芸術交流センター/東池袋)にて “新春連続読み『寛永宮本武蔵伝』完全通し公演 令和三年”を開催。
二刀流の伝説の剣豪が死闘を繰り返し、西へ西へと旅をする17席の物語

2020年、 YouTubeチャンネルでは初となるギャラクシー賞テレビ部門・フロンティア賞を受賞し話題をさらった「神田伯山ティービィー」では、 松之丞の名による最後の連続読みとなった『畔倉重四郎』全19席を紹介する前代未聞の試みを実施し、 現在、 その総再生回数は420万回を超えています。
そして2021年、 伯山襲名後初の連続読み完全通し公演に『寛永宮本武蔵伝』をともなって、 あうるすぽっと(東京都豊島区)に帰ってきます。 情熱的でドラマチックな迫真の語り、 芸の真髄が詰まった5日間、 講談界を牽引し歴史に名を刻む “伯山のいま” を、 ぜひお見逃しなくご堪能ください。
今回は、 東京、 名古屋、 福岡と3都市をめぐるツアー公演を開催します。

「神田伯山」×「連続物」×「あうるすぽっと」
日本が誇る伝統話芸“講談”の真の魅力を劇場空間で

2020年2月11日、 真打昇進とともに大名跡を襲名した 神田松之丞、 改め、 六代目神田伯山は、 東京都豊島区出身であることから「あうるすぽっと」とも縁があります。 あうるすぽっとへの初出演は、 2018年、 当劇場の人気企画“みんなのシリーズ”で、 日本の伝統語り芸を代表する旬の実力派を集めた『みんなの演芸』でした。

伯山は「講談を集中してじっくりと聴くには、 あうるすぽっとのような300席規模のブラックボックスの劇場空間が大変優れている」と感じたそうです。 自身の活動のなかで最も重きを置いている“連続物”の上演に当劇場が適した環境であるとして、 2019年1月に『慶安太平記』全19席、 2020年1月には『畔倉重四郎』全19席の“連続読み完全通し公演”に挑みました。 いずれも前売りチケットは5日間の通し券のみであったにもかかわらず、 即日完売。 伯山の「連続物の楽しさを伝えたい」という強い思いに応えるかのように、 多くのお客様が、 緊密した贅沢な空間で気鋭の講談師の一言一句を堪能しようと、 連日足を運び大盛況となりました。

『畔倉重四郎』完全通し公演2020より 撮影:橘 蓮二

伯山と、 彼が敬愛する師匠の神田松鯉が“講談の醍醐味”として強くこだわり続けている“連続物”は、 時代の変化にともない上演の機会が少なくなっています。 あうるすぽっとは、 演劇専用ならではの劇場の特性を活かして客席との一体感や高揚感、 加えて5日間をともに完走する充実感を最良のかたちで演出し、 伯山のパフォーマンスをよりいっそう輝かせます。

 

伯山として初の連続読み通し公演は『寛永宮本武蔵伝』
“真打の武芸物”を模索する第一歩に

『寛永宮本武蔵伝』は伯山が初めて覚えた連続物で、 あうるすぽっとに初登場したときの読み物も本作の一席「狼退治」(『武蔵』第4話 )でした。 「狼退治」は一席物としても人気ですが、 連続読みの中で聴く機会は少ないため、 その点もファンにとっては楽しみのひとつとなるでしょう。 伯山自身も「初心に立ち返って、 徐々にですが“真打の武芸物”を模索する第一歩にしたい」と意気込みを語っています。
緩急自在な語り口と巧みな張り扇のリズムで物語を引っ張り、 演劇的とも言える演技性の高い会話表現によって登場人物に息を吹き込む様が魅力で、 客席は情熱的でドラマチックな迫真の語りに息をのみ、 物語にのめり込んでいきます。 真打として、 伯山の名では最初の連続物の通し公演となる本作では、 どのような舞台を見せてくれるでしょうか。 講談人気の復活のために先陣を切り、 歴史に名を刻む“伯山のいま”を、 是非、 お見逃しなくご堪能ください。

東京・名古屋・福岡をめぐる3都市ツアー公演
宮本武蔵の旅の物語を、 旅公演で語る妙

今回は東京だけでなく、 あうるすぽっとと似た環境をもつ名古屋の西文化小劇場と福岡の福岡市科学館6Fサイエンスホールでも上演します。 公共ホールが取り組む講談の連続物のツアー公演は珍しいかもしれませんが、 あうるすぽっとのノウハウとネットワークを使って“連続物”の魅力をほかの地域に広めることも、 文化芸術を発信する私どもの使命であると考えます。 また、 アーティストにとっても異なる地域で同じ演目を重ねることは有意義な時間となることでしょう。
伯山は本作について、 「宮本武蔵は、 江戸から東海を通って九州に向かう旅の話です。 物語も西へ西へと旅するので、 各地のお客様には、 武蔵が近づいてくる感じも皮膚感覚で楽しんでいただけるものと思います」と話しています。 また、 「連日、 同じところに通って話を聴くというのは、 この忙しい世の中では大変なこと。 でも、 特殊な会に参加するのはワクワクするもので、 生涯に一度あるかないかという方もいらっしゃるでしょう。 お客様に通ってよかったと思っていただける大団円を迎えられるよう努力したいです」と意気込みを語っています。

『畔倉重四郎』完全通し公演2020より 撮影:橘 蓮二

<神田 伯山 メッセージ>

今回の連続読みは、 初心に立ち返って挑戦しようと思います。 稽古をし直すつもりで、 改めて言葉を大事にして、 一言一言に何か発見があると良いと思います。 全編を読み返すと発見がいっぱいあります。 途中、 これは必要がないのでは、 と感じるエピソードなども、 最終話で「あの話があるからこそ、 最後がこんなにもドラマチックになるんだ」ということがわかります。 お客様のなかには、 5日間にわたって連続物の会に通うことなんて生涯に一度の経験となる方もいるかもしれません。 僕も全力で一生懸命にがんばろうと思います。
伯山の名を継いだ今、 このライフワークについては、 お客様にも連続物の会だけは特別というか、 「連続物の時の伯山はちょっと違う。 鬼気迫るものがあるね」と思っていただけるよう、 “真打としての芸”を突き詰めていきたいと思っています。 [談](2020年10月)

* 「神田伯山 インタビュー」 を あうるすぽっと公式サイト内に掲載。
真打となって挑む連続読みに懸ける思いに、 その躍進を見守り続ける演芸評論家の長井好弘さんが迫ります。
https://www.owlspot.jp/topics/interview/post_13.html

◆ 神田 伯山(かんだ・はくざん) プロフィール

東京都豊島区出身。 2007年、 三代目神田松鯉に入門、 「松之丞」。 2012年、 二ツ目昇進。 若くして[連続物]や、 [端物(一席物)]と言われる数々の読み物を異例の早さで継承した講談師。 メディアに多数出演するなど講談普及の先頭に立つ活躍をしている。 2020年2月、 真打昇進と同時に大名跡・六代目「伯山」を襲名。 2017年「平成28 年度 花形演芸大賞」銀賞、 2018年「第35 回 浅草芸能大賞」新人賞、 2019年「平成30年度 花形演芸大賞」金賞など多数受賞。

◆『寛永宮本武蔵伝』トレーラー(58秒)

*『寛永宮本武蔵伝』トレーラーは あうるすぽっと公式YouTubeで公開中。
https://www.youtube.com/watch?v=Fmhv9Rfb4Os

【デザイン】菅原麻衣子(ycoment) 【宣伝写真】橘 蓮二 【題字】安田有吾

番組
■ 前夜祭 お楽しみ
A日程: 2021年1月6日(水)・ B日程:1月12日(火)
■『寛永宮本武蔵伝』通し上演
【初 日】A日程: 1月7日(木)・ B日程: 1月13日(水)
「偽岸流」(1話目)、 「道場破り」(2話目)、 「闇討ち」(3話目)、 「狼退治」(4話目)
【二日目】A日程: 1月8日(金)・ B日程: 1月14日(木)
「竹ノ内加賀之介」(5話目)、 「山本源藤次」(6話目)、 「柳生十兵衛」(7話目)、 「吉岡治太夫」(8話目)
【三日目】A日程: 1月9日(土)・ B日程: 1月15日(金)
「玄達と宮内」(9話目)、 「天狗退治」(10話目)、 「吉岡又三郎」(11話目) 、 「熱湯風呂」(12話目)、
「桃井源太左衛門」(13話目)
【楽 日】A日程: 1月10日(日)・ B日程: 1月16日(土)
「甕割試合」(14話目)、 「山田真龍軒」(15話目) 、 「下関の船宿」(16話目)、 「灘島の決闘」(17話目)

<公演概要>
講談師 神田伯山 新春連続読み
『寛永宮本武蔵伝』 完全通し公演 令和三年

【出演】神田伯山
【照明プランナー】影山雄一 【照明オペレーター】柳田恭宏
【音響プランナー】青木タクヘイ 【音響オペレーター】宮崎淳子
【舞台監督】弘中 勲/林 和宏
【デザイン】菅原麻衣子(ycoment) 【宣伝写真】橘 蓮二 【題字】安田有吾

■ 東京公演
【公演日程】2021年1月6日(水)~ 1月16日(土) 各日19:00開演
○A日程:前夜祭1月6日(水)・『寛永宮本武蔵伝』1月7日(木)~ 10日(日)
○B日程:前夜祭1月12日(火)・『寛永宮本武蔵伝』1月13日(水)~ 16日(土)
*A日程・B日程は同一内容。 前夜祭は『寛永宮本武蔵伝』とは異なる演目。 1月11日(月・祝)は休演日。
番組詳細は前ページ参照。 未就学児入場不可。 ホワイエ開場は開演60分前、 客席開場は開演30分前。

【会場】あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)

【料金】全席指定/通し券(前夜祭+完全通し公演)
一般 17,500円
U24(24歳以下)12,500円 ※入場時に学生証・年齢確認証要提示
障害者割引 15,500円 ※入場時に障害者手帳要提示
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※本公演は「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」です。

【チケット発売日】 ※WEBのみでの受付となります。 窓口・電話でのご予約はできません。
○電子チケット「モバパス」先着先行発売 2020年12月12日(土)10:00~
○豊島区民先行抽選申込期間 2020年12月13日(日)12:00~12月17日(木)23:59
抽選結果発表 12月18日(金)18:00以降 *豊島区民会員に要事前登録、 入場時証明書要提示。
○一般抽選申込期間 2020年12月19日(土)12:00~12月23日(水)23:59
抽選結果発表 12月25日(金)18:00以降
※お一人様1枚(通し券)のみ、 いずれか1日程のみ、 ダブルエントリーは無効。 5日間とも同じお座席となります。
※車イスでご来場・補助犬をお連れのお客様は 12月12日(土)~24日(木)の間にとしまチケットセンターへお電話でお問合せ・ご予約ください(先着順)。
※チケット購入方法の詳細は、 あうるすぽっと公式ウェブサイトをご覧ください。
https://www.owlspot.jp/events/performance/post_193.html

【チケット取扱(WEBのみ)】としまチケットセンター(あうるすぽっと公式ウェブサイトより)
https://www.owlspot.jp/events/performance/post_193.html
【お問合せ】としまチケットセンター 0570-056-777 (10:00~17:00/臨時休業あり)
【企画制作】あうるすぽっと/冬夏株式会社
【主催】公益財団法人としま未来文化財団(あうるすぽっと)/豊島区
【助成】令和2年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業

*観劇サポートあり きこえない・きこえづらいお客様:赤外線携帯機器による磁気ループ・骨伝導ヘッドホンをご利用いただけます。 座席位置・台数限定。 要事前予約。 詳しくは、 あうるすぽっと公式ウェブサイトをご覧ください。

あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター) https://www.owlspot.jp

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■ 名古屋公演
【公演日程】2021年1月20日(水)~ 1月24日(日)
【会場】西文化小劇場
【詳細】 https://www.bunka758.or.jp/scd07_top.html#nishi-20210120
【主催】公益財団法人名古屋市文化振興事業団[西文化小劇場]

■ 福岡公演
【公演日程】2021年1月27日(水)~1月31日(日)
【会場】福岡市科学館6Fサイエンスホール
【詳細】 http://www.ffac.or.jp/634/
【主催】公益財団法人福岡市文化芸術振興財団/福岡市