2020年9月16日(水)より ABEMA にて配信が開始され、“夢を持って未来を掴む”若手俳優19名が舞台出演への椅子をかけ熾烈な戦いを繰り広げてきた、 俳優育成オーディションバトル『主役の椅子はオレの椅子』。夢を追い過酷なルールのオーディションを勝ち抜いた精鋭11名がタックを組み作り上げる舞台『「青空ハイライト」~from 主役の椅子はオレの椅子』が2月11日開幕した。
キャスト全員が登場し、墨で文字を書く。言葉、文字、シンプルな言葉でも文字でも墨で書くと、その人物がなんとなく見えてきたりする。しかも一発勝負で書かなければならない。書道、「書の道」、なかなか奥が深い。主人公の八雲(三浦海里)の両親は書道教室を営んでおり、しかも優秀!親からは落ちこぼれのレッテルを貼られ、どこか閉塞感を感じていたが、なんとか努力して名門校に入学したが、やはりパッとしない日々を送っていた。幼馴染の満男から誘われて書道部に入る約束をした。ところが!不慮の事故で命を落としてしまった。
スピード感のある展開、八雲は天国へ。正確にいえば天国への待合室。そこには大勢の”亡くなった方々”が密集!お年寄りもいれば乳児もいる。神様も(片手にワイン、神様なだけに髪が気になる様子)、天使もいる。神様によると天国はいいところらしい…。しかし、「やり残したことがある」と八雲は雲の上で知り合った晴斗と雨音と共に地上へと飛び降りた。落ちた先は書道部の部室。暗い表情の満男、部員が少なすぎて解散の危機に。生徒会から出された条件は二週間後の書道コンクールで優勝すること。八雲は親友との約束を守りたい、そして晴斗と雨音にもそれぞれ地上に思いを残していた。しかし、3人は脱走してきた身、その思いを遂げられるのか?!というのが大体の流れだ。
とにかく、皆、本番さながらに全力投球。全員に見せ場があり、その熱い姿勢、存在に胸が熱くなる。それが、物語のテーマとシンクロしていく。死んでからやり残したことや残してきた大切な人に気がついて、無理やり地上に舞い戻り、その想いを遂げようと”生きる”。誰かのことを想い、やれなかったことをやり遂げる。また、そんな雲の上から舞い戻った彼らの必死な行動に心打たれ、存命している満男らも目的のために最大限の行動をとる。シンプルな物語であるが、たくさんのことが詰まっている。まさに”青春”な瞬間、物語上でもリアルでも。そしてラストのクライマックスへと11人が全力で向かっていく。
基本的にはもちろん、バッドエンドではない。そしてちょっとしたお笑いシーンも挟み込み、客席からも笑いが起こる。天使の羽が、なぜかダンボールだったり、八雲が筆を持つと…「う、う、浮いてる〜」。服に墨が付くと、それだけ生きてる人に見える。「おお〜」、彼ら3人は服を墨で塗りたくったり。そういったコミカルな場面も用意されている。ダンスシーンも舞台に立てたという喜びに溢れた勢いとほとばしるエネルギーで充満。小振りの劇場を目一杯使って、元気いっぱいに!!テレビに出るようなスターはいないが、磨けば光る原石のような11人、将来、どんな光を放つのか、そこはこれから。11人の物語は始まったばかりだ。
なお、アフタートークも用意。2月14日(17:00の回)、2月17日(18:00の回)、2月18日(18:00の回)、2月19日(18:00の回)、終演後にスペシャルゲストを呼んでのトーク。稽古場エピソードなど、ここでしか聞けない話が!!この日にチケットを購入した方は終わっても席を立たないように!その他、劇場ロビーにてサポートメンバーが出迎えたり、また「オレ椅子」で使ったアイテムをロビーで展示予定!
<概要>
日程・劇場:2021年2月11日(木・祝)~2月21日(日) Mixalive TOKYO Theater Mixa
脚本・演出:丸尾丸一郎(劇団鹿殺し)
出演:三浦海里/
河島樹来 清水田 龍 曽田陵介 園村将司 髙橋祐理 中三川歳輝 飛葉大樹 松井遥己 森田力斗 新美直己
公演概要URL:https://www.nelke.co.jp/stage/oreisu/
公式ツイッター:https://twitter.com/aozorahighlight
©ネルケプランニング/ABEMA