「SaGa THE STAGE」ミニコンサート&トークショー、この秋に舞台も!タイトルは「SaGa THE STAGE~七英雄の帰還~」

 3月4日、満席のサンシャイン劇場にて行われた「SaGa THE STAGE」ミニコンサート&トークショー、作曲の伊藤賢治とヴァイオリン、ギター奏者が登場し、早速演奏で観客席は早くも感動に包まれる。それから伊藤の挨拶、実はこういった形式のコンサートは初めてだそうで、まさに一期一会。さらにミニライブとしているのに伊藤曰く「台本見たら、みっちりある!」とコメントし、すぐにメドレー形式で2曲被露、「伝説が始まる」「涙を拭いて」。客席の興奮冷めやらぬ内に、河津秋敏と市川雅統が登壇、会場から大きな拍手が起こった。このシリーズを始めた頃の秘話をトーク、なんでも伊藤は20代だったそうでシリーズの歴史を感じる。

 

 

 

昨年は初の舞台化もあったが、千秋楽にはコンサートも行ったそう。それから「ロマンシング サガ3」の曲を2曲続けて演奏、観客の手拍子、劇場は一体感に。演奏が終わり、大きな拍手と声援が飛んだ。河津秋敏は「迫力があった」とコメント。ここで3月14日にCDがリリースされることが発表になった。CDに関しては市川雅統は既に聴いているそうだが、河津秋敏はわざと聴いていないそうで「みんなと一緒に聴きたい」というのが理由。タイトルは「Re:Tune」。その楽曲をなんと!初演奏!テンションの上がる曲調、伊藤によると昨年の舞台に影響されたそう。そしてもう1曲演奏、「ミカエルの台詞が好き」と言い、それに対して「情景を思い浮かべながら……そういう風に考えたんだ」と河津。市川は「こんなに舞台が影響を与えているんだ」とコメント。また舞台上演で「初めて(お客様の)反応が見えた」とも語った。それから、昨年の舞台に出演した中村誠治郎(前作ミカエル役)と平山佳延(前作ブラック役)、そして脚本のとちぼり木が登壇、ここからは舞台版のトークに。平山は「こんなに愛されている作品を自由にやらせて頂いて!」と語る。中村は元々、ゲームの大ファンでミカエル役のオファーの感想は「すげぇワクワクした!楽しかった!」と興奮気味に話す。脚本に関してはとちぼり木は「舞台に合わせてところどころ変えた」と言う。舞台版の裏話に観客席からは時折、笑いが起こる。MCより「何かハプニングは?」の質問に平山は「ブラックを演じる前にハーマンという役で出るのですが、片足なので、足攣りました」と告白。中村は「僕は完璧でしたね!」と胸を張ったが、実は稽古に遅刻した若手を指導した翌日、自分がまさかの遅刻をしてしまい、「二度と偉そうなことは言いません!」と謝ったそうで、爆笑エピソードに客席は大いに沸いた。

 

 楽しいトークが落ちついたところで、重大発表の時間に。なんとこの秋にまたまた舞台が!タイトルは「SaGa THE STAGE~七英雄の帰還~」客席は大きくどよめいた。中村と平山は立ち上がって大喜び!2人とも「出たい!」と言って河津と市川に頭を下げる一幕もあり、客席からはまたまた笑い声が起こった。世界観監修・脚本原案は河津秋敏、脚本はとちぼり木、音楽は伊藤賢治とスクリーンにクレジットが上がり、客席の喜びは最高潮に達した。この興奮冷めやらぬタイミングで「ロマンシング サガ2」からまず1曲演奏、客席からはしょっぱなから手拍子、演奏が終わり、平山が「ヤバい、死んでもいい!」と言って立ち上がる。そして2曲目で、伊藤から「これで最後です」「え~~」と客席。こちらも最初から手拍子で会場は熱気でいっぱい。

 最後に全員の挨拶、「近日中に何か言えると思います」(河津)、「頑張って創ります!」(市川)、「言えないことばっかり!4月ぐらいにびっくりするようなことが!随時チェックして頂いて」(とちぼり木)、「大好きなシリーズ、ゲーム、音楽、本当に幸せでした!」(中村)、「幸せでした!皆さんの応援が必要です!」(平山)、最後に伊藤が「今回、ライブが出来たのは大きいです。皆さん、観たいですね!」と客席に呼びかけて一旦終了したが、すぐに伊藤1人が登場して最後の1曲をピアノだけでシンプルに演奏、イベントは無事に終了した。

 

<セットリスト>

(M1)「オープニングタイトル」
(M2)「伝説は始まる~涙を拭いてメドレー」
(M3)「ポドールイ」
(M4)「四魔貴族バトル1」
(M5)「七英雄バトル」
(M6)「ラストバトル」
(M7)「エピローグ」

 

 

 

【公演データ】

演目:SaGa THE STAGE~七英雄の帰還~」

日程:2018年秋

世界観監修・脚本原案:河津秋敏

脚本:とちぼり木

音楽:伊藤賢治

 

公式サイト:http://sagastage.jp

 

文:Hiromi Koh

撮影:かしわだに たかし