シス・カンパニー×加藤拓也が、初タッグ作『たむらさん』(2020年10月上演)に続く作品で、再び観る者の心をザワつかせる世界を!安部公房不条理戯曲の傑作『友達』キャスト決定。
夜、ある男に静かに忍び寄る足音。 現れた見知らぬ9人家族は、皆、親しげな微笑みをたたえ・・・。
多彩な15人のキャスト陣で描く世界の果てで、私たちは何に出会うのか・・・。
現在、NHK よるドラ『きれいのくに』脚本でも注目を集めている気鋭の劇作家・演出家 加藤拓也が今回向き合うのは 、生前、「最もノーベル文学賞に近い作家」と呼ばれ、 世界的評価も高い安部公房の戯曲『友達』。1988年に映画化もされている(脚本・監督シェル・オーケ・アンデション/スウェーデン・日本合作)。
小説、戯曲、映像作品と幅広い分野で活躍した安部公房が、その後半生の情熱を傾けた演劇活動を語る上でも、ひときわ輝きを放つ本作は 、彼の小説『闖入者』をベース に戯曲化。1967年(昭和42)に青年座で初演され、同年の「谷崎潤一郎賞」を受賞。 三島由紀夫をして「安部公房氏の傑作」と言わしめた作品。
不気味なのか滑稽なのか、、、無意識なのか作為なのか、、、 男をジワジワと取り囲んでいく謎の9人家族や周囲の人々の論理に、気鋭の演劇人・加藤拓也が大胆に切り込んでいく。
不条理な状況に追い込まれていく「男」を演じる鈴木浩介、彼に迫るのは、安部公房スタジオ出身の浅野和之、硬軟自在な演技で魅了するキムラ緑子、 第28回読売演劇大賞最優秀男優賞に輝く山崎一が率いる謎の3兄弟・3姉妹たち。その中でも、ドラマ「姉ちゃんの恋人」での共演が人気を呼んだ有村架純、林遣都が、今度は小劇場空間で家族として登場する。 有村架純は、2014年「ジャンヌ・ダルク」以来7年ぶり2度目の舞台出演、その舞台での演技への注目はもちろん、林遣都との舞台での共演には注目ポイント。 加えて、岩男海史、大窪人衛、富山えり子、伊原六花、内藤裕志、長友郁真、手塚祐介、西尾まり、鷲尾真知子の盤石な布陣が実現した。
さあ、何が始まろうとしているのか・・・。なお、公演日程等の詳細などは随時、公演サイトやシス・カンパニーSNS等で告知の予定。
<イントロダクション>
ある夜、ひとりの男(鈴木浩介)の日常に忍び寄る、見知らぬ「9人家族」の足音。
祖父(浅野和之)、父母(山崎一・キムラ緑子)、3人兄弟(林遣都・岩男海史・大窪人衛)、3人姉妹(富山えり子・有村架純・伊原六花)から成る9人家族、それぞれに親しげな笑みを浮かべ、口々に隣人愛を唱えながら、あっという間に男の部屋を占拠してしまう。
何が何だかわからないまま、管理人(鷲尾真知子)、警官(長友郁真・手塚祐介)、婚約者(西尾まり)、弁護士(内藤裕志)と、 次々に助けを求め、この不条理な状況説明を試みるが埒があかない。
しかも、彼らは、どんどん「家族の論理」に加勢していく流れに…。
一体、この「9人家族」の目的は何なのか? どこからが日常で、どこからが非日常なのか?
この男を待ち受けるのは、悲劇なのか、 たまた救済なのか?
<シス・カンパニー公演 『友達』 公演概要>
【作】 安部公房
【上演台本・演出】 加藤拓也
【東京公演】 2021年 9月 新国立劇場小劇場
【大阪公演】 2021年10月上旬 サンケイホールブリーゼ
【一般前売開始日】 調整中
SISカンパニー公式HP:https://www.siscompany.com