「市川海老蔵特別公演 アース&ヒューマン」製作発表会レポ 「将来的なことを見据えてできたら」


市川海老蔵が取り組んでいるこの公演は地球上の美しい自然や文化を未来の子どもたちへ引き継いでいくため、人間の暮らしの基盤となる持 続可能な地球環境の実現に寄与することを目的としており、東京、埼玉、千葉、神奈川など全国8ヶ所にて、 10月28日より上演。

東京都内で、「市川海老蔵特別公演 アース&ヒューマン」の製作発表会が行われた。今回は、この公演で素踊り『三番叟』と同じく素踊り『延年之舞』を披露する。五穀豊穣・無病息災・家内安全を祈念。会見の前に映像、子供たちと植林をする姿の「市川海老蔵が紹介された。それから市川海老蔵が登壇。
まずは挨拶でこの環境問題と舞台と繋げたいという思い、「前々から思っていましたが、これは、その第一歩の公演かな」と語る。
それからいくつかの質問に答えた。2020年は千葉から北海道、仙台、秋田など多くの場所で巡業したそう。「明日から緊急事態宣言は解除となりますが、簡単に(公演に)いくということができづらいというのは理解しております。PCR検査は週に何回も行ってまいりました」と感染症対策についてはやれることはやる、ということで、それを踏まえての公演。そしてブログでも語っているが「喜んで帰ってくださる方が多かった」としみじみ。

また、環境問題に触れ「例えば、今までは水は水道から飲んでいたが、今はペットボトル、子供達に『ペットボトル、なかった』『へーー』と。無関心ではいないことが大切、苗木を自分の手で埋めて縄はって自分たちの手で木を大きく育てることは大切。種をまくことが大事」と語る。植樹は、なかなか体験できないことであるが、これを経験することによって子供達が体験として自然環境問題に触れさせる。市川海老蔵の考え、理念。さらに「意識化、無意識は怖い、気づいていない部分が多い」とコメント。エンタメにプラスα、自然環境問題にアプローチ。「将来的なことを見据えてできたら」「何か起こる前に見せたい」と意気込む。また、海老蔵の子供達、市川ぼたん、堀越勸玄も出演、「伝統芸能は同じことを繰り返しやる、自信を持ってやらせる」とコメント。伝統芸能、環境問題、どちらも次世代へ繋げたい大事なこと。市川海老蔵の思いが、この公演に詰まっている。
また素踊りにしたことについては「原点回帰、自前の衣裳です。またスタッフの人数を減らすために素踊りにしたのではなく、自然環境問題にフューチャーしました」とコメント。
それから、襲名披露についての質問が出た。本来ならば2020年に行う予定であったが、コロナ禍で行われなかったのは周知の通り。「僕はいつでもOKですが、松竹さんが慎重になっていますし、ならざるをえない。いつやりたい、というのはないですね、気にはしていません」と回答。コロナ禍が収まれば、ということ。
いずれにしても、この「市川海老蔵特別公演 アース&ヒューマン」、環境問題や自然について深く考え、行動する市川海老蔵らしい公演、10月28日より公演。

公式HP:http://www.zen-a.co.jp/earth-human2021/