「花柳章太郎 追悼『十月新派特別公演』」が10月2日に東京・新橋演舞場で開幕。花柳章太郎は、日本橋生まれの1910年代から1960年代に活躍した新派の代表的の女形俳優。詳しくは、劇団新派のWEBに綴られているのでこの機会にぜひ_
今回の公演では、ゆかりの演目である「小梅と一重」「太夫さん」の2作品が上演される。出演者には、水谷八重子、波乃久里子、河合雪、藤山直美、田村亮、大津嶺子ら。出演が予定の喜多村緑郎は体調不良のため、しばらく休演なり、当面は、「小梅と一重」澤村銀之助役を喜多村一郎、「太夫さん」島原会旦那 岡野役を田口守が担う。
第1部に上演の「小梅と一重」は、1919年(大正8年)に河合武雄と初代喜多村緑郎で初演され、花柳章太郎も昭和二十八年に小梅を手掛けた、『假名屋小梅』の中の一幕。近年では二代目水谷八重子と波乃久里子の上演でお馴染みですが、1976年(昭和51年)の初代水谷八重子、十七世中村勘三郎の顔合わせに倣い、今回は一重に二代目水谷八重子、小梅に河合雪之丞の女優と女方の競演に、銀之助に喜多村緑郎という配役。
第2部の「太夫さん」は、1955年(昭和30年)に花柳章太郎主演で初演されて以来、数多く上演。北條秀司の代表作。1997年(平成9年)から波乃久里子のおえいと藤山直美のきみ子という配役でも上演。今回は善助に田村亮を迎えて京情緒ゆたかな世界を描く。身売りの娘・きみ子と、きみ子を立派な太夫に育てるために奮闘するおえいとのユーモラスな交流を描く名品。
概要
花柳章太郎 追悼 十月新派特別公演
日程会場:2021年10月2日(土)~25日(月) 新橋演舞場
演目
一、「小梅と一重」
原作:伊原青々園 脚色:真山青果 演出:成瀬芳一
出演:宇治一重:水谷八重子 澤村銀之助:喜多村緑郎 假名屋小梅:河合雪之丞
二、「太夫さん」
作:北條秀司 演出:大場正昭
出演:おえい:波乃久里子 善助:田村亮 喜美太夫:藤山直美
※初日より喜多村緑郎の当面の代役;『小梅と一重』 澤村銀之助 喜多村 一郎 『太夫さん』 島原会旦那 岡野 田口 守
WEB: https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/2110_enbujyo/