江頭美智留・脚本「赤と黒のオセロ」11月上演

「赤と黒のオセロ」(脚本・江頭美智留)は、2017年5月に発表された作品。2021年11月再演する。

赤とは、何もないという意味。黒とは、何モノにも染まらないという意味。 空虚、そして、その反対にある揺るぎないものの象徴としてつけたタイトルだそう。インターネットが生活に欠かせないものとなった現代、人の醜さの象徴とも言うべき誹謗中傷、人の道を外れた(と、思われる)人への非難。 正義という言葉が持つある種の恐ろしさと現代の日本社会が抱える闇を描いていくという。
登場人物は二人。三人を殺して死刑判決を受けた死刑囚。 そして、その冤罪を訴えるジャーナリスト。この二人が絡むことはありません。 物語は、死刑囚、ジャーナリスト、それぞれの視点から一人芝居で。

<主催者より「赤と黒のオセロ」再演意義>
本公演は、当初、2020年の上演を予定しておりましたが、コロナ禍により止むなく断念致しました。しかし、このまま舞台演劇の灯りを消してはならないと模索し、奔走する多くの演劇人同様、我々もこのコロナ禍で何ができるかを考えた結果、本作こそ、withコロナの時代を見据え、感染リスクを最小限に抑えられる演劇であると判断致しました。 なにしろ、キャストは二人だけ。しかも、その二人が絡むシーンは、ほぼありません。 Zoomを用いてオンラインで演出の池谷氏との稽古を行いますが、基本的には、自宅で一 人で稽古に臨み、本番前にはキャストと演出家が揃って稽古をして仕上げる稽古方法は、 感染リスクを最小限に抑えられると言えます。 また、複数のキャストの組み合わせにより上演するため、万が一、陽性者、感染者が出た場合にも組み合わせを変えることにより、上演中止のリスクを減らすことが可能です。

<コメント>

[江頭美智留]
コロナ禍により思うように公演を打てなくなって1年半。このままエンタメの灯を消してはならないと模索し続けた1年半。ようやく始動です!withコロナの時代を見据え、感染リスクを最小限に抑えられる演劇作品として4年前に発表した作品をブラッシュアップし上演致します。

[鳳恵弥]
役者は様々な出来事によって変化し、
また様々な出会いによって成長をします。
江頭先生の生み出す言葉との出会いは私の役者人生にとっては正に衝撃でした。
またその言葉を発することが出来るのかと思うと本番がもう待ち遠しい。
コロナも1つの山場を越えそうな時期に演劇の神様も粋なご褒美を下さるものです♪

 

 

 

 

[木ノ本嶺浩]
二人芝居ですが、一人芝居を重ねることでお届けするこの戯曲。
息遣いさえ聞こえてくる空間の中、一人でお客様に相対する緊張感。
やりがいを感じると共に気概を持って日々お稽古に励みます。
ご期待ください。

 

 

 

 

[朝倉伸二]
全ステージ役者の組み合わせが違うなんて、
私が観る側だったら悩むと思います。
どの回を見れば良いのか?どの組み合わせが一番面白いのか、
答えはまだ誰にもわかりません。

 

 

 

 

 

 

 

[池谷雅夫]
コロナ禍、僕・私らは諦めるしかなかった。でも僕・私らは始めた。僕・私らは出会い、旅を始められた。遅すぎること早すぎることはない。観客の心に届けたい!心に響く演劇を届けたい。仲間が集まった、幕は開く。

<概要>
「赤と黒のオセロ」(文化庁AFF補助事業対象作品)
日程・会場:2021年11月30日(火)~12月5日(日) アトリエファンファーレ東新宿
脚本:江頭美智留
演出:池谷雅夫
出演:
木ノ本 嶺浩
安保匠
阿部みさと
騎田悠暉
児島功一
清水ひとみ
田辺千香 中村真知子
鳳恵弥
飯島瑛里
櫻井孝之
辻野花 橋津宏次郎
朝倉伸二

制作/SUI
プロデューサー/山川ひろみ
問合:funfair1804@yahoo.co.jp (劇団クロックガールズ)
[タイムスケジュール]
11月30日(火)
15:30 田辺千香・鳳恵弥
19:00 清水ひとみ・安保匠
12月1日(水)
15:30 辻野花・櫻井孝之
19:00 朝倉伸二・鳳恵弥
12月2日(木)
12:00 中村真知子・木ノ本嶺浩
15:30 清水ひとみ・騎田悠暉
19:00 橋津宏次郎・飯島瑛里
12月3日(金)
12:00 朝倉伸二・騎田悠暉
15:30 阿部みさと・木ノ本嶺浩
19:00 阿部みさと・児島功一
12月4日(土)
12:00 辻野花・櫻井孝之
15:30 田辺千香・安保匠
19:00 中村真知子・騎田悠暉
12月5日(日)
12:00 中村真知子・児島功一
15:30 阿部みさと・鳳恵弥
19:00 朝倉伸二・木ノ本嶺浩