日本を代表する振付家、金森穣×東京バレエ団が世界に向けて発信!グランド・バレエ「かぐや姫」まもなく世界初演!

国内外で精力的な活動を続ける気鋭の振付家、金森穣と創立57年の歴史を誇る名門、東京バレエ団による初のコラボレーションが実現。日本最古の物語「竹取物語」を題材に金森氏自身が台本を書き、 全てドビュッシーの曲で構成する壮大なドラマ。 日本を代表するバレエ団が世界進出を視野にいれた野心作を発表。

金森はベジャールが創設したバレエ学校“ルードラ”に学び、キリアンが芸術監督を務めたバレエカンパニーで活躍。帰国後、新潟市のりゅーとぴあの舞踊部門芸術監督に就任し、日本初となる公共劇場専属舞踊団Noismを立ち上げるなど、革新的な活動を行っている。

金森がベジャールという縁に導かれて東京バレエ団とめぐりあい、初のコラボレーション、日本最古の物語ともいわれる「竹取物語」。同作を元に自身で台本を書き、人間とは何かといった普遍的な問いはもちろん環境問題、格差社会など現代の社会が抱える問題をも盛り込んだバレエを構想。斎藤友佳理(東京バレエ団芸術監督)は「バレエ団の海外公演で上演できるような、世界に通用する作品を創ってほしい」とリクエストを。 今年上演するのは作品の第1幕。 第2、3幕は2年後に完成する予定で、3年がかりの一大プロジェクトとなる。
気鋭のデザイナーとして活躍する廣川玉枝(東京2020オリンピックで選手が表彰台にあがる際に着用するジャケットのデザインを担当)が衣裳デザインを担うなど、 日本の最先端のアートを担う芸術家たちが結集。

さらに注目すべきは、 今回「かぐや姫」と併演される2つの現代バレエ、「中国の不思議な役人」(モーリス・ベジャール振付)、「ドリーム・タイム」(イリ・キリアン振付)はいずれも金森が師と仰ぐ歴史に名を残した巨匠振付家の代表作。
「中国の不思議な役人」はベジャールがバルトークのパントマイム劇を原作に、ドイツの映画監督フリッツ・ラングの「M」のイメージを重ねて創作。 バルトークの音楽をまさに立体化したような緊迫感が見どころ。「ドリーム・タイム」は、 “バレエの詩人”と呼ばれるキリアンが、作曲家武満徹に音楽を委嘱して創作。 浮遊感ある珠玉の楽曲にのせて、5人の男女が変幻自在に絡み合い流麗な美を生む。 「世界広しといえども、 このプログラムを組めるのは東京バレエ団しかない」と斎藤友佳理は自信をのぞかせる。
20世紀から21世紀へと続く現代バレエの系譜と未来を一望できる貴重な公演。

「かぐや姫」リハーサル映像

<概要>
[東京公演]
日程・会場:2021年11月6日(土) 14:00、 11月7日(日)14:00 東京文化会館(上野)
「かぐや姫」第1幕 世界初演
音楽:クロード・ドビュッシー、 演出振付:金森穣
「中国の不思議な役人」
音楽:ベラ・バルトーク、 振付:モーリス・ベジャール
「ドリーム・タイム」
音楽:武満徹、 振付:イリ・キリアン
上演時間:
約2時間15分(休憩含む)
[新潟公演]
日程・会場:11月20日(土)13:00/17:00 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
「かぐや姫」第1幕 世界初演
「ドリーム・タイム」
上演時間:約1時間30分(休憩含む)

【公演ホームページ】 https://www.nbs.or.jp/stages/2021/kaguyahime/index.html