黒木瞳が初演出を手がける舞台「甘くない話 ~ノン・ドサージュ~」11月3日より東京・日経ホールにて上演、大阪公演は11月13日より。
企画・演出は黒木瞳。これまでも、「嫌な女」(2016年)、「十二単衣を着た悪魔」(2020年)などの長編映画のメガホンをとり、「Hitomi Kuroki~ハート・ハート」(2019年、品川プリンスホテルクラブ ex など のショーの演出も手がけてきた黒木、本格的な舞台作品の演出は今回が初。
黒木の言葉を借りれば、「人それぞれの悩みを抱えながらもそれ でも逞しく生きていく甘くない話」になるとのこと。物語は一人の女性の事故死から始まる。果たして彼女はほんと
うに事故死なのか? もしくは誰かに殺されたのか? そ んな出演者全員が容疑者ともいえる「今まで見たことのない、謎解きヒューマンエンターテインメント」(黒木)が 展開される。「甘くないって〝元気になる〟ための秘薬」 と語る黒木はどのような世界を見せてくれるのだろうか。
主演は村井良大。共演に高崎翔太、馬場良馬、西野太盛、遊佐航、蘭乃はな、市川九團次。
脚本は、西田征史(NHK 連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、映画・舞台『泥棒役者』など)と、吉﨑崇二(映画「明日、キミのいない世界で」、ミュージカル『アンクル・トム』など)の共同。振付はラッキィ池田。
黒木、そして、魅力的な出演者、クリエイターたちが作り上げる「甘くない話」は、この秋、幕を開ける。
不穏な映像、雲、鳥が飛ぶ、映像で、この物語には登場しないが、鍵となる女性・蘭子の死亡記事が映像で映し出される。そして物語が始まる。
蘭子のキッチンスタジオ、故人の趣味が偲ばれるおしゃれなキッチン。一人の若い男が登場する。彼の名前は水原ひかる(村井良大)、それから、次々とやってくる、皆に共通しているのは赤い封筒、そして蘭子と交流があった、ということ。
料理研究家のアシスタントだった、料理本の担当編集だったetc.この日は蘭子の一周忌、12月26日、クリスマスの翌日。6人が揃った時点で謎の声が響く「この中に犯人がいる」と。驚く一同。皆が、何らかの秘密を持っていたから…当然、ドキドキ。次第に疑心暗鬼に陥っていく面々。蘭子は殺されたのか、それとも????
オープニング楽曲、「私はやってない」と歌う、やっててもやってなくても「やってない」というのは当然。それにしても、この招待状の差出人は?
少しずつ、登場人物たちのことが明らかになっていく。それと同時に蘭子の人柄や言動もわかってくる。それにしても登場人物たち、一癖も二癖もあり、ぱっと見、全員が怪しい(笑)。蘭子はテレビ番組を持っていた、結構、華々しく活躍していた料理研究家だった様子。ミステリーの要素、満載、そして…次第に…ところどころ笑いもあり、登場人物皆、可笑しみもあって、彼らの言動で時折客席から笑いも起きる。またそれぞれの性格、ファッションもみどころ、高崎翔太(油屋影輔役)はシンプルだが、”デキる”感じでクールな印象、そしてやや一言多い少々うざいキャラ(笑)、馬場良馬(夢咲空役)はラフな服装で素直な性格キャラを、西野太盛(星野龍馬役)は心は女性、しかもお洒落、優しいキャラ、蘭乃はな(土田優希役)はメガネ女子、白い清楚なファッション、何事にもきちっとな性格キャラ、そして現代劇は初めまして、の市川九團次(大木太)は純一巻きファッションが妙に似合う(笑)業界人を。
この少々、うるさそうなキャラクターたちがあーでもない、こーでもないとやってる様は、おかしくも微笑ましい。それに謎解きを”掛け算”。謎解きの面白さと登場人物同士の会話、そして推理ものにつきものの”とんだ食わせ者(勘の良い人は途中でわかる)”もちゃんといて!最後に…遊佐航がワンポイントリリーフ状態で登場、あるものを持って…ここはお楽しみポイント。ちょっとほろりとするハートフルな推理モノ、もちろんん、バッドエンドにはならないので!
<あらすじ>
2021年、12月26日。
6人は、赤い封筒の招待状を受け取りキッチンスタジオに集まった。
1年前、このキッチンスタジオで、料理家である蘭子が、蕎麦粉を試食しアナフィラキシーショックで亡くなったのだ。
この日は蘭子の一周忌にあたる。
「この中に犯人がいる。犯人を見つけだすにあたり、君たちの秘密を入手した。秘密を暴露されたくなければ君たちで犯人を見つけだすのだ」
という、謎のMr.Xの声がキッチンスタジオに響き渡る。
全員が人に知られたくない秘密を抱えていた。
果たして、この集まった6人の中から犯人を見つけだすことができるのか?
人間味溢れる全員のキャラクターが、緊張感漂う謎解きを通して、笑いと涙を誘う。
<公演概要>
タイトル:甘くない話 ~ノン・ドサージュ~
企画・演出:黒木瞳
脚本:西田征史 吉﨑崇二
振付:ラッキィ池田
出演:村井良大/高崎翔太 馬場良馬 西野太盛 遊佐航 蘭乃はな/市川九團次
企画協力:Poem Co.,Ltd
制作協力:株式会社ちあふる
製作:全栄企画株式会社
<東京公演>
日程・会場:2021年11月3日~11月7日 日経ホール
主催:ニッポン放送・全栄企画
※11月4日と5日の18時公演に撮影が入ります。
[お問い合わせ]
Zen-A ゼンエイ http://zen-a.co.jp/ TEL 03-3538-2300(平日 11 時~19 時)
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
<大阪公演>
日程・会場:2021年11月13日 松下IMPホール
主催:読売テレビ、サンライズプロモーション大阪
[問い合わせ]
キョードーインフォメーション TEL 0570-200-888(11:00~16:00※日祝休業)
公式サイト:http://www.zen-a.co.jp/amakunai/