アジア最大級の映画祭・第34回東京国際映画祭が無事閉幕、クロージングセレモニーが行われた。
東京グランプリ/東京都知事賞や、今回新設され行定勲監督が審査委員長を務め、女優の渡辺真起子さん、美術監督の磯見俊裕さん、元駐日マケドニア大使で映画監督のアンドリアナ・ツヴェトコビッチさん、Amazon スタジオアジアパシフィック責任者のエリカ・ノースさんが審査委員に名前を連ねた Amazon Prime Video テイクワン賞など各部門における各賞の発表・トロフィー授与が行われた。
各賞の受賞者・作品は以下の通り。
<コンペティション部門>
東京グランプリ/東京都知事賞 『ヴェラは海の夢を見る』(カルトリナ・クラスニチ監督)(コソボ/北マケドニア/アルバニア) 審査委員特別賞 『市民』(テオドラ・アナ・ミハイ監督)(ベルギー/ルーマニア/メキシコ)
最優秀監督賞 ダルジャン・オミルバエフ監督『ある詩人』(カザフスタン)
最優秀女優賞 フリア・チャベス『もうひとりのトム』(メキシコ/アメリカ)
最優秀男優賞 アミル・アガエイ、ファティヒ・アル、バルシュ・ユルドゥズ、オヌル・ブルドゥ『四つの壁』(トルコ) 最優秀芸術貢献賞『クレーン・ランタン』(ヒラル・バイダロフ監督)(アゼルバイジャン)
観客賞 『ちょっと思い出しただけ』(松居大悟監督)(日本) スペシャルメンション『ちょっと思い出しただけ』(松居大悟監督)(日本)
<アジアの未来部門>
作品賞 『世界、北半球』(ホセイン・テヘラニ監督)(イラン)
Amazon Prime Video テイクワン賞 『日曜日、凪』(金允洙⦅キム・ユンス⦆監督)
AmazonPrimeVideoテイクワン賞審査委員特別賞 『橋の下で』(瑚海みどり監督)
<安藤裕康チェアマンより>
長いと思った10日間もいよいよ終幕がやってまいりました。幸い2日目を除き素晴らしい秋晴れに恵まれ、新天地の会場も賑わ いを見せたことを嬉しく思います。これまでのところ上映作品の評判も上々のようですが、今年の映画祭がどう評価されたか、皆様 のご意見も伺い、よく分析をして来年に備えたいと思います。今回来日された著名なフランスの批評家の方が、こんなメッセージを 寄せて下さいました。 「いま、東京国際映画祭が目指していることは、映画の多様性、創造性、そして世界との連携という見地から、日本の映画界の みならず映画を愛するすべての人々にとって重要であると確信しています」 この言葉をかみしめながら、前進してまいります。映画祭を支えて下さった実行委員会、官公庁、協賛企業、メディア、ボランティア の皆さん、そして何よりも観客の皆様に厚く厚く御礼申し上げ、第34回東京国際映画祭の閉幕を宣言させていただきます。
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