演劇文化を日常に!「劇場都市TOKYO」を発信!東京の3劇場が演劇祭を1月よりスタート

 東京にある3劇場、サンモールスタジオ、雑遊、シアター風姿花伝が立ち上げる演劇祭。期間は1月10日より3月31日まで開催される。
東京都は大中小の劇場数数百を誇り、面積比、人口比としても世界有数の演劇都市であるが、現状は演劇自体が日常において浸透をしているかというとそれは残念ながら否と言わざるをえない。特に 中小規模の劇場演劇については広く一般の方々に認知をされているとは言い難い状況下にあるのが実情。
先ごろ、記者会見が行われたが、実行委員長の佐山泰三、副委員長の高木エルム、那須佐代子が登壇。新型コロナウイルス感染症の蔓延により、大きなダメージがあったが、佐山から国や自治体からの支援に感謝の言葉が出た。そこから「改めまして感じましたことは、私たち特に中小規模の劇場のつながりの弱さ、連携のなさでした」とコメント。コロナ禍で横のつながりが希薄であったことが露呈したわけだが、それを手をこまねいているだけでは進まない。「演劇を日常に、人が人として生きていく中に芸能文化が必要不可欠であると思い続けていただけるように、世の中、公的な皆様としっかり連携を取りながら歩んでいくことを目指して、新しい演劇の未来を切り拓いていけるような集まりとなれるように、この演劇祭をスタートいたします」と語った。
もちろん、演劇祭はこれ限りではなく、継続して行い、公共的な繋がりを広げ、街や社会と融合し、多くの方々の人生においてもかけがえのないものに演劇が存在することを目指す。また、参加劇場も増やしていくことも目標にしており、モデルケースとして「東京国際映画祭のような形が理想。これからは、そういう発信をしていかなければいけない」と語った。
「劇場都市TOKYO ENGEKI・SAI」の参加作品は近日、公式サイトにて発表される。
また、追加の参加も受け付け中。開幕は1月13日から。参加作品は、まずはサンモールスタジオで上演を予定しているACTOR’S TRIBE ZIPANG「ナビゲーション」が決まっている。この作品は江頭美智留が脚本を手がけ、鳳恵弥が主演し、松本梨香、パッパラー河合が出演する。

劇場都市TOKYO ENGEI・SAI公式HP:https://tokyoengekisai.tokyo

<ACTOR’S TRIBE ZIPANG「ナビゲーション」概要>
日程・会場:2022年1月13日〜1月16日 サンモールスタジオ
脚本:江頭美智留
演出:鮒田直也
出演:鳳恵弥、松本梨香、パッパラー河合
公式ツイッター:https://twitter.com/stage_atz
公式HP:https://tokyoengekisai.tokyo