世田谷パブリックシアターを約20年にわたり芸術監督として牽引してきた野村萬斎。古典劇と現代劇の融合に取り組み、数々のシェイクスピア作品もその視点で上演してきた萬斎が自身のターニングポイントともなった名作『ハムレット』を戯曲リーディングに___
2002年より芸術監督として世田谷パブリックシアターを牽引してきた野村萬斎。2022年3月末日をもって同芸術監督を退任することが決まっているが、2月に実施する『MANSAI◉解体新書 その参拾弐 完「檄」~初心不可忘~』に続き、戯曲リーディング『ハムレ ット』よりを上演する。
これまでにも世田谷パブリックシアター芸術監督就任記念公演としても上演された、『間違いの喜劇』を翻案した『まちがいの狂言』にはじまり、『リチャード三世』を翻案した『国盗人』―W.シェイクスピア「リチャード三世」より― や、国内外で上演された『マクベス』、戯曲リーディング公演として実施した『アテネのタイモン』などのシェイクスピア作品において、自身が狂言師である特徴を存分に活かしながら、古典と現代劇の融合に取り組み、独自の視点で作品を立ち上げてきたが、今回の「戯曲リーディング『ハムレット』より」も萬斎ならではの解釈と構成で、『ハムレット』の中でも特に有名な台詞「To be, or not to be,(生か 死か)」に象徴される「二律背反」をキーワードに捉えることで、ハムレットのアイデンティティーを追求していく視点から、萬斎版『ハムレット』を上演。
<概要>
戯曲 リーディング『 ハムレット』 より
日程・会場:2022年2月27日(日)18:30 世田谷パブリックシアター
作:W.シェイクスピア
翻訳・上演台本:河合祥一郎
演出:野村萬斎
出演:野村萬斎 野村裕基 吉見一豊 若村麻由美 / 山﨑薫 星智也 月崎晴夫
浦野真介 神保良介 武田 桂 遠山悠介 森永友基
主催:公益財団法人せたがや文化財団
企画制作:世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区
協賛:東邦ホールディングス株式会社/トヨタ自動車株式会社/Bloomberg
協力:東急電鉄株式会社
問合せ: 03-5432-1515