人気漫画『炎炎ノ消防隊』(大久保篤/講談社「週刊少年マガジン」連載)の舞台化作品、舞台「炎炎ノ消防隊」の第2弾公演、1月18日開幕。タイトルは『舞台「炎炎ノ消防隊」-破壊ノ華、創造ノ音-』
原作は、「週刊少年マガジン」(講談社)で好評連載中の大久保篤の人気漫画。
人が突如燃え出し、炎の怪物“焰ビト”となって、破壊の限りを尽くす“人体 発火現象”。その脅威に立ち向かう特殊消防隊たち を描いたバトルファンタジー作品。2019年に 「炎炎ノ消防隊」、2020年に続編となる「炎炎ノ消防隊 弐ノ章」としてTVアニメ化。 舞台版は2020年7月・8月に上演。キャスト達の熱演・ワイヤーや噴射装置を使ったダイナミックなアクションで「炎炎ノ消防隊」の世界を表現。 キャストは、主人公・森羅 日下部を演じる牧島 輝が続投、また新キャストとして佐藤流司、郷本直也が参加。
舞台中央に秋樽 桜備(君沢ユウキ)が登場する。「人の死には色々ある」と。プロジェクション・マッピングの炎が燃え盛る。“焰ビト”の説明、コミックを知らなくても、ここで物語の設定や世界観がわかる。それから、主人公・森羅(シンラ)日下部(牧島 輝)が登場、「12年前、俺の家も火事になった…」と。この火事で母と生まれたばかりの弟を亡くした。足から炎を出す特殊能力のために迫害を受けたが、母と弟と自分以外の誰かが室内にいたので、その第三者が犯人ではないかと考えている。「昔からヒーローになりたかった」という森羅 日下部。そして火事の真実を明らかにするため、訓練校を卒業し第8特殊消防隊に配属になった。第一弾公演の様子が映像で映し出され、観ている観客なら、ここは“復習”になる。第8特殊消防隊の面々も紹介され、それから今回の物語が始まる。
第8特殊消防隊に科学捜査官ヴィクトル・リヒト(田中涼星)が配属された。巨大企業「灰島重工」からやってきた、ちょっと怪しげな白衣の男、履歴書が…超がつくほどのエリート、一同、びっくり。リヒトはシンラの足に興味深々。やや不自然な人事にいぶかしく思うが、白装束の調査の為「第7」管轄の浅草へ行くことに。
プロジェクション・マッピングで浅草の街並みが現れていく。この地を管轄する第7特殊消防隊、下町らしく、江戸時代の町火消しのようなきっぷの良さ、チャキチャキの江戸っ子、という風情、いなせな纏(まとい)が印象的だ。ここの大隊長・新門 紅丸(佐藤流司)、ケンカっ早いが人情に厚く、江戸っ子らしい少々ぶっきらぼうな口調。第二世代と第三世代の能力を兼ね備えた「最強の消防官」。第8特殊消防隊の面々はちょっと面食らうも、次第に浅草に馴染んでいく。コミカルな微笑ましいシーンを挟み込みながら物語は進んでいく。そんな折にシンラたちは偶然ユウ(宮崎 湧)という少年を助ける。彼は自称、ヴァルカン・ジョゼフ(TAKA)の弟子。そのヴァルカン、桜備が「機関員」として目を付けていた人物。かつて「天照」を造った一族の子孫であった…。一方、浅草では不穏な動き、白装束たちの姿があった。また、ペストマスクを被ったDr.ジョヴァンニ(鵜飼主水)、彼は一体何者なのか…。
原作やアニメを知っていれば、展開はわかるが、第8特殊消防隊の個性的な面々、アーサー・ボイル(横田龍儀)の弾けたおバカっぷり(だけど強い)、冷静な武久 火縄(馬場良馬)、強いけど乙女気質な茉希 尾瀬(星波)、穏やかなアイリス(礒部花凜)、環 古達(早乙女ゆう)は何度かセクシーシーンが(笑)。ここはお約束。第7特殊消防隊の面々の江戸っ子ぶり、中隊長の相模屋 紺炉(郷本直也)は年長者らしい落ち着き。そして見どころはなんといってもアクション、プロジェクション・マッピングや特殊効果を駆使して世界観を舞台いっぱいに展開、第1弾の時もそうだが、ワイヤーアクションも迫力満点、特にラスト近くのシンラと新門紅丸のワイヤーアクションは見応えあり。もちろん体を張ったアクション、アンサンブル陣が大活躍。
フォーメーション、動き、回転しながら宙を舞う、サスペンス、バトルアクションの要素満載の作品、それを舞台上で具現化するのは大変だったと思うが、ここはしっかりと観てほしいところ。なお、千秋楽はライブ配信も予定されているので、劇場へ足を運べないなら、こちらを。また、6月24日に早くもDVD&Blu-rayの発売も決まっている。会場でも予約可能。
<あらすじ>
舞台は、太陽暦佰九拾⼋年、東京皇国。何の変哲もない人が突如燃え出し、炎の怪物“焰ビト”となって、破壊の限りを尽くす“人体発火現象”に人々は怯えて暮らしている。
“焰ビト”に対抗する特殊消防隊の新人隊員で、悪魔の足跡と噂される発火能力を持つ少年・シンラは、桜備大隊長の率いる第8特殊消防隊に配属され、“ヒーロー”を目指し、仲間たちと共に、“焰ビト”との戦いの日々に身を投じる。
「第1特殊消防隊」レッカの事件の後、過去の出火事例から人工発火にまつわる手がかりを探す「第8」の面々。その中にはレッカ事件で謹慎処分となり、「第8」で預かることになったタマキの姿もある。
そこに現れた怪しい白衣の男。それは、巨大企業「灰島重工」から「第8」に配属された科学捜査官リヒトだった。不自然な人事をいぶかしく思う「第8」だったが、白装束の調査の為「第7」管轄の浅草へ向かう。
早々に見せつけられた、最強の消防官と言われる「第7」の大隊長・新門 紅丸の破天荒な鎮魂に驚きを隠せないシンラたちだが、浅草の独特なスタイルを否定することなく自然体で接し、次第に町民たちとも馴染んでゆく。
その中、浅草の町でシンラが偶然助けたユウという少年。ユウは桜備が「機関員」として目を付けていたヴァルカンという男の弟子だった。桜備はシンラたちにヴァルカンを訪ねるよう命じる。様々な組織からのスカウトを拒否してきたというその孤高の凄腕技術者とは、一体どのような男なのか。
シンラはアーサー、アイリスと共に、一時浅草を離れヴァルカンの工房に向かうのだった。
一方、浅草では不穏な白装束たちの姿が浮かび上がる・・・。
[森羅 日下部:牧島 輝]
この作品に関わるみんなが、稽古場から公演初日まで「さらに良くなるように頑張ろう」と諦めずにやってきたので、この日を迎えられて本当に良かったと思います。全員が熱量を持って演じています。また、前作で少しずつ成長していったシンラが、ここからどのように様々な課題や葛藤と向き合っていくのか、紅丸やヴァルカンとの出会いを経て、どう強くなっていくのかなどを観ていただきたいです。僕もシンラからパワーをいっぱいもらっています。不安に思うこともありますが、シンラとして生きている時は、第8特殊消防隊のみんなや周りの人達に助けてもらっています。それは牧島として生きている時とリンクしていて、応援してくれるファンの皆さんや、周りの人たちに助けていただき、支えられていると感じています。そんな気持ちを背負いながら演じられることが今すごく楽しいので、千秋楽まで熱い気持ちがどんどん大きくなるように、そしてもっともっと面白い作品になるように、僕も最後まで諦めずに頑張りたいなと思います。
[アーサー・ボイル:横田龍儀]
僕は、今作からの参加だったのですごく緊張しました。この作品は、役者一人一人が、自分の演じるキャラクターをより魅力的にするために、しっかりと役に向き合っています。どのキャラクターも素敵で、そこが魅力だと思います。アーサーは、前作から「第8」の中で仲間と一緒に過ごしてきたので、今作では「第8」の仲間とのより近い距離感を意識し、色々なお芝居を見せていければと思います。お客様にご満足いただけるようなアーサーを演じられるように全力で取り組んでいきたいと思います。
[秋樽 桜備:君沢ユウキ]
前回よりも上を目指そうとやってきたので、映像や、アクション、ギミックなど様々な力を連動させ、一層パワーアップした作品を、お客様に観ていただけてほっとしています。見どころは、テンポ感の良さや、演出の臨場感。そして、それぞれの立場で一生懸命に生きるいろんな人間ドラマです。前回、自分たちが作った高い壁を更に越えて、お客様に「本当におもしろい」と劇場で感じていただきたいと思っておりますので、最後まで怪我なく、千秋楽に向けてより一層高いレベルの作品にできるように頑張っていきたいなと思います。
[武久 火縄:馬場良馬]
より良い作品を目指し、稽古最終日まで「本当にこれでいいのか」と話し合い、試行錯誤を繰り返しました。無事に初日を終えることができ安堵し、やっとスタートラインに立てたことをすごく嬉しく思います。
火縄がずっと望んでいたであろう今作の「第8」の姿、「第8」が大きくなっていくのはきっとすごく嬉しいことだと思います。また、チーム浅草の熱い生き様みたいなものを肌で感じていただけたら嬉しいですね。大千秋楽までさらにみんなで絆を深め合いより良い作品にできるよう中隊長として全力でサポートしたいと思います。
[ヴィクトル・リヒト:田中涼星]
役者達の熱量に、僕も「すげーなー!」と圧倒された映像や演出効果が加わり、すごく面白い作品になっていると思いますので、この熱を皆様に感じていただきたいです。「浅草」での漢臭い粋なカッコイイシーンと「工房」での人間味のある感動のストーリー、そしてシンラの成長が見どころです。僕の演じるリヒトは、ミステリアスで謎に包まれている部分も多く、ジョーカーといる時と「第8」にいる時の二面性を観せられればと思っています。注目してください。
[ヴァルカン・ジョゼフ:TAKA]
無事に初日を迎え、お客様に届けられたありがたみを感じてほっとしています。『炎炎ノ消防隊』の世界に自分がいることに感動していますし、この日を迎えることをワクワクしていたので、遂に始まったかという気持ちです。フライングを含め、テクニカルで迫力のある演出や、プロジェクションマッピングも駆使しているので、観ていて興奮するシーンがたくさんあると思います。キャスト、スタッフ全員で作り上げている見どころ満載の作品になっていると思います。そして、ヴァルカンはかっこいい男だなと思います。ひとつひとつに重みのある言葉で、お客様を熱くさせられるように頑張りますので、ぜひ注目していただきたいです!
[相模屋 紺炉:郷本直也]
無事に開いてよかったですね。本当に。何よりです。待ち望んでいたお客様のご期待に応えられていたらなと思います。「正義のヒーローだ」という強い言葉で、みんなを守ってくれるシンラがいろんなところで、いろんな人と出会い、交わり、またひとつ成長していく物語です。初登場の「第7」にもご注目ください。うちの最強の「若」を、後ろで、影で、横で支えられる大きな中隊長であれたらと思っています。
[新門 紅丸:佐藤流司]
プロジェクションマッピングやジェット噴射など特殊効果が多い作品ですが、無事に初日が開いたことに安心しました。紅丸は、少ない動きでも爆発的な成果を発揮するキャラクターなので、自分のスタイルにとても合っていて、楽しく演じられています。今作では芝居や立ち回りはもちろん、前作以上にフライングを使うシーンがあるので、ダイナミックで視覚的にも楽しめるのも魅力かなと思います。ま、最強なので、最強らしく千秋楽まで駆け抜けて行こうと思います。
<概要>
タイトル:『舞台「炎炎ノ消防隊」-破壊ノ華、創造ノ音-』
原作:大久保篤(講談社「週刊少年マガジン」連載)
演出:久保田唱
脚本:なるせゆうせい
日程・会場:
[神奈川公演]
2022年1月18日〜1月23日 KT Zepp Yokohama
[大阪公演]
2022年1月27日~30日 サンケイホールブリーゼ
[キャスト]
森羅 日下部:牧島 輝、アーサー・ボイル:横田龍儀、秋樽 桜備:君沢ユウキ、武久 火縄:馬場良馬、茉希 尾瀬:星波、アイリス:礒部花凜、環 古達:早乙女ゆう、ヴィクトル・リヒト:田中涼星/ヴァルカン・ジョ ゼフ:TAKA、リサ:飯窪春菜、ユウ:宮崎 湧/Dr.ジョヴァンニ:鵜飼主水/ヨナ:河原田巧也、アロー:佐倉 花怜/ジョーカー:和泉宗兵/相模屋 紺炉:郷本直也/新門 紅丸:佐藤流司 他
問合せ:DMM Stage MAIL:dmmstage-info@dmm.com
公式サイト https://fireforce-stage.com
公式Twitter @FireforceStage
©大久保篤・講談社/舞台「炎炎ノ消防隊」製作委員会