「怪盗探偵山猫 the Stage」は、「心霊探偵八雲」シリーズなどで知られる神永学の小説「怪盗探偵山猫」(KADOKAWA/角川文庫刊)の舞台化。
鮮やかに金を盗み、ついでに悪事を暴いて颯爽と消え去る天才怪盗“山猫”の活躍を描く、痛快ピカレスク・アクション・ミステリー。シリーズの累計発行部数は90万部、`16年には日テレ系にて「怪盗山猫」のタイトルでTVドラマ化。
2021年1月には北村諒主演で舞台「怪盗探偵山猫 the Stage」を上演。本格的なアクション&ミステリー活劇が話題となり、今回は第2弾、舞台は豪華客船。
鈴木勝吾演じる記憶喪失の男 海老沼、定本楓馬扮する大物政治家の息子・坂又、安里勇哉演じるシージャックを目論む鵜飼/オルカ。
殺し屋の男・島役の相馬圭祐、シージャック犯で鵜飼の右腕の海月役は山田ジェームス武、同じくシージャック犯の貝塚役の前内孝文、山猫の相棒・里佳子役平田裕香、客船の乗客で警察官の岸本役の宮下貴浩。
汽笛の音が響く「ご乗船いただきありがとうございます」とアナウンス。この豪華客船、実はこれが処女航海。なんと世界初のAI航行システムを搭載した船、よって乗組員はいない。「夢のような旅をお楽しみください」と。客席に向けられているアナウンスのようでもある。音楽、山猫役の北村諒始め、今回の登場人物たちが舞台上に。不穏な動きをする登場人物も…。里佳子役は初演に引き続き平田裕香。また、第一弾で今井役を演じていた宮下貴浩は現職の警察官・岸本役となっている。
オークションが始まる。お宝が運び込まれてくる。値段が釣り上がる「2000万!」の声。ここで落札と思いきや「お売りすることはできません」「全て没収します」銃を客席に向ける。客席もこの豪華客船の一部分となる。謎の武装集団、しかもここは船内、誰一人逃げ出すことはできない。ここで山猫は一人の記憶喪失の男と出会う。彼は名前だけしかわからない、それ以外はさっぱり…。男の名前は海老沼(鈴木勝吾)、襲われる二人、海老沼めっぽう強い!「ぼく、強いみたい」。
シージャック犯、オルカと名乗る武装集団、鵜飼(安里勇哉)、鮫島(相馬圭祐)、海月(山田ジェームス武)、貝塚(前内孝文)、彼らの関係性はHPに掲載されているので、事前にチェックすることをおすすめする。また、この豪華客船に一人の若い男が、彼の名前は坂又(定本楓馬)、父親は大物政治家だ。
次第に明らかになっていく彼らの思惑、考え。また、本人は全く思い出せないが、彼を知る人物がこの登場人物の中にいる。驚く海老沼。海老沼は記憶を失くしているので、しがらみがなく、純粋に物事を捉える。山猫はそもそも客船内で行われるオークションの品を盗み出そうと、虎視眈々と機会を窺っていたが、突発的に起こった事件、シージャック犯を翻弄しつつ、核心に迫っていく。
北村諒演じる山猫、飄々としていて人を食ったような行動をするも、実は正義感に溢れたキャラクターを痛快に演じる。そして、彼を取り巻くシージャック犯たち、彼らの正体と目的が少しずつ明かされていくが、ここはどんでん返しにつぐどんでん返しで目が離せない。鵜飼の真の目的は?オルカとは一体何者なのか、誰が味方なのか敵なのか、サスペンス的な要素と、もちろん推理的要素も満載。また舞台ならではのアクションシーンもたっぷり。皆、身体能力が高く、アクロバット的な動きもあり、頭と目をフル回転して観よう。休憩なし、怒涛の展開、山猫、危機一発シーンも。
原作者が舞台のためだけに書き下ろしたので、そのスピード感あふれる物語構成は流石。里佳子は「ここぞ」というタイミングで現れ、山猫を支援。彼らが思い描く正義、志、溢れる想い、ラストは感涙。サブタイトルについている”狂想曲”、音楽用語ではクラシック音楽における楽曲の一形式で、一定の形式によらない、空想的で変化に富んだ楽曲、奇想曲(カプリッチョ)のこと。音楽用語としては自由な楽曲を意味する。転じて特定の出来事に対して人々が大騒ぎする様子を比喩する際に用いられる言葉。まさに”狂想曲”。演出は私オム。
最終日の昼夜公演は同時生配信も決定。現在発売中の配信チケットは、アーカイブ視聴が可能な「通常版」に加え、「通常版+全景版昼夜2公演FULLセット特典映像付き」を購入の方には特典映像として北村諒・鈴木勝吾・定本楓馬・定本楓馬の4名によるトーク映像も。本公演のBlu-ray&DVDが4月22日に発売決定。
<コメント>
■北村諒(山猫役)
1年ぶりの『怪盗探偵山猫 the Stage』!
山猫としてまた帰ってこれたこと、そして皆様にお会いできること、大変嬉しく思います。
書き下ろしのストーリーと、新たなメンバー。面白くないワケがない!
ということで、船上で起こる事件に皆様も巻き込まれ、体感して、楽しんでください!!
最後まで気を抜かず、公演を無事に終えられるよう努めます!
■鈴木勝吾(海老沼役)
時勢下でありながら。初日を迎えることができるのを嬉しく思います。これも全て普段から応援してくださっている皆様のお力添えあってのことです。ありがとうございます。
大いにふざけ、大いに真剣にこの作品を届けたいと思います。北村諒という素晴らしい座長と共に様々な縁で繋がった仲間と届けます。
重ね重ね、応援よろしくお願い致します。
■定本楓馬(坂又役)
坂又役の定本です。
皆さまに愛されているこの山猫という作品に参加できることを光栄に思います。
ドキドキする展開、華麗なアクション。どれも迫力満載ですので、どっぷりと山猫の世界に浸っていただけたら嬉しいです!
■安里勇哉(鵜飼/オルカ役)
きたきたきたー!!!遂に『怪盗探偵山猫 the Stage~船上の狂想曲~』の初日です。シージャック犯のリーダー鵜飼を皆さんの前で演じられるのが楽しみです!千秋楽まで気合いを入れて鵜飼の人生を生きたいと思います。2022年一発目の舞台…!気合い入れていくぞー!
<物語>
豪華客船のメインホールで開催されるウェルカムパーティー。
多くの乗客がパーティーを楽しむ姿をじっと見つめる男の姿があった。
悪党から金を盗み、ついでにその悪事を暴く。神出鬼没の窃盗犯――山猫だ。
客船内で行われるオークションの品を盗み出そうと、虎視眈々と機会を窺っていた山猫だったが、事態が急変する。
オルカと名乗る武装集団が突如として船を占拠してしまったのだ。
隙を突いて逃げ出した山猫は、船室で倒れている男を助けることになるのだが、彼は記憶を失っていた。
オルカの目的とは何なのか?
記憶を失った男の正体は?
人質たちの運命は?
激しい追撃を受けながらも、山猫は記憶を失った男と共に、事件の真相に迫っていくのだが……。
舞台の上で華麗に繰り広げられるノンストップ・コンゲームアクション!
誰も知らない“山猫”の新たな物語が今、幕を開ける-!
<概要>
「怪盗探偵山猫 the Stage ~船上の狂想曲~」
出演
山猫:北村 諒
海老沼:鈴木勝吾
坂又:定本楓馬
鵜飼/オルカ:安里勇哉
鮫島:相馬圭祐
海月:山田ジェームス武
貝塚:前内孝文
里佳子:平田裕香
岸本:宮下貴浩 ほか
公演会場:2022年1月20日(木)~30日(日) 大手町三井ホール
スタッフ
原作/脚本:神永 学(角川文庫)
演出:私 オム
主催 エイベックス・ピクチャーズ/Office ENDLESS
公式サイト:https://yamaneko-stage.jp/
公式Twitter:@yamaneko_stage