好評だった舞台「サザエさん」、再び、10数年後のサザエさん一家の日常を描く。22年1月29日より開幕、東京、大阪にて。2月27日まで公演!!
「サザエさん」は長谷川町子の4コマ漫画「サザエさん」を原作に、1969年からアニメ放送をスタート。長く愛され続けてきた国民的人気作品。2019年にはアニメ放送50周年を迎え、東京・明治座と福岡・博多座での舞台化が実現。10年後の磯野家を舞台に、少しずつ変化のあった一家の日常を描き、あれから約2年――。2022年2月、ふたたび「サザエさん」舞台化。
10数年の時を経て、少しずつ変化のあった磯野家。それでも変わらぬ温かな日常を、脚本・演出の田村孝裕が鋭い観察力によって細やかに鮮やかに。
舞台が始まる前、懐かしいテーマ曲、「あなたのサザエさん、おんなじね♪」アニソンで有名な堀江美都子が歌う曲。この曲は火曜日に放映されていた『サザエさん』のテーマ曲。75年〜97年まで放送されていたが、これを知ってたら”通”。そしてサザエさん(藤原紀香)登場。この日はゲネプロなので「『サザエさん』のゲネプロにお越しくださいましてありがとうございます」と挨拶。今回の物語の設定を語る。前回公演は”あの”サザエさんから10年後という設定だったが、そこから2年経っている。ワカメ(本間日陽)が留学先のパリから帰国する。前回公演では留学しようかどうしようかと悩んでいたワカメ。そして、アニメと同じく3つの物語のタイトルが映し出され、そしていつもの”じゃんけん、ぽん”、ここはご一緒にじゃんけん!
そしてキャラクターの紹介、アニメと”本人”と一緒なので、見比べてみるのも一興。何気に再現度が高い。カツオ(和田琢磨)やタラちゃん(大平峻也)、アニメでは子供だが、”本人”は成長しているので、面影もどことなく。ここでの楽曲は、日曜のエンディング曲。ここの演出は”お約束”。そして第一話が始まる。波平(松平健)がソワソワ。ごろごろするタマ(酒井敏也)。そこへ、図ったように三河屋の三郎(山口森広)。カツオ(和田琢磨 )はアルバイト生活。伊佐坂先生(瀬野和紀)の息子の甚六(フクシノブキ)との会話、甚六は博士号を取得するのが夢。一方のカツオは…見つけられていない様子。しかもワカメが帰国するまでに就職すると波平に約束してしまっている。なんとなく気分が重そうなカツオ。一方で波平は伊佐坂先生と囲碁を。波平は定年退職、フネ(高橋恵子)は年取ったタマの面倒を見つつ、相変わらず、家族を温かく見ている。一方のマスオ(葛山信吾)は出世し、仕事が忙しい上にお人好しな性格、穴子(野依健吾)の誘いを断りきれず、ワカメのために早く帰るとサザエと約束したのだが…家に電話、案の定(笑)。そんなこんなの磯野家。ワカメが久しぶりに帰ってくるとあってご馳走を作って帰りを待ちわびていた。ワカメは神妙な面持ち、偶然マスオと遭遇。そして磯野家は…火種が、カツオと波平が…ついに!!どうなる?どうなる磯野家の危機!!というのが大体の流れ。
基本的には変わらないが、ちょっぴり歳をとった大人たち。マスオ、波平、フネ、サザエ。一方の子供たち、カツオは大学は出たものの、就職はしていない。幼馴染の中島(宇野徹)がカツオのバイト先の店にやってきて会社のことを愚痴る。それを見てカツオは普通に就職することに疑問を持つ。
タラオは高校生になっており、勉学に励んでいる優秀な息子。だが、「ママー」と呼ぶ言い方が…ほぼ変わっていない(笑)。そういった細かいところがクスリと笑える。そしてほぼ赤ちゃんだったイクラちゃん(北乃颯希)が、中学生!!こちらも「は〜い」の言い方が(笑)。磯野家の調度品が、ほぼ初演と同じ。ちゃぶ台、昭和な台所に黒いダイヤル式の電話(多分、見たことない方も)、庭には盆栽、波平が盆栽いじり。サザエの買い物かごも昭和な!そしてしっかり財布忘れる(笑)。居酒屋では穴子がネクタイを鉢巻のように(笑)、日本国民、ほぼすべてがアニメ『サザエさん』を観てきたわけなので、こういった細かいところはなんだか嬉しい。ワカメは大人になってもおかっぱ頭。演出もアナログ、サザエさんらしい雰囲気を醸し出す。やっぱり「サザエさん」はこうでなくっちゃ!!そして磯野家は、どうなったのか、波平とカツオは?ワカメは?イクラちゃん、どうしたの?マスオさん、ん? どうする?!サザエさん!!この先は劇場で!!
<概要>
明治座 舞台『サザエさん』
原作:長谷川町子
脚本・演出:田村孝裕
[東京公演]
会場:明治座
日程:2022年1月29日~2月13日
出演:藤原紀香 葛山信吾
和田琢磨 本間日陽(NGT48) 大平峻也 酒井敏也
高橋惠子 松平健
フクシノブキ 山口森広 北乃颯希
主催:フジテレビジョン・明治座
[大阪公演]
会場:新歌舞伎座
日程:2022年2月22日~2月27日
出演:藤原紀香 葛山信吾
近藤頌利(劇団Patch) 本間日陽(NGT48) 大平峻也 酒井敏也
高橋惠子 松平健 ほか
主催:新歌舞伎座
[福岡公演]
会場:博多座
日程:2022年3月3日(木)~3月6日(日)
出演:藤原紀香 葛山信吾
近藤頌利(劇団Patch) 本間日陽(NGT48) 大平峻也 酒井敏也
高橋惠子 松平健 ほか
主催:博多座・テレビ西日本
公式サイト:舞台「サザエさん」オフィシャルHP:http://sazaesan-stage.jp)
Twitter:@sazae_stage
企画:フジテレビジョン
製作:フジテレビジョン・明治座