新橋演舞場5・6月公演、三宅裕司を座長に、「熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第8弾 東京喜劇『任侠サーカス〜キズナたちの挽歌〜』」が上演される。
東京の笑い“軽演劇”を上演すべく、2004年に旗揚げしたのが「伊東四朗一座」。その東京喜劇を伝承すべく、三宅が中心となって2006年に旗揚げしたのが“伊東”ならぬ“熱海”、“四朗”ならぬ“五郎”で「熱海五郎一座」。アドリブや一発ギャグなどの瞬間芸ではなく、練り上げられた台本と、その設定の中で役柄をきちんと演じることで生まれる笑いを作ってきた。
2014年に新橋演舞場へ進出。毎年満員御礼で、劇場を大爆笑の渦に。今年も新橋演舞場での上演。
出演者は座長の三宅裕司をはじめ、コント赤信号の渡辺正行、ラサール石井、三宅の盟友・小倉久寛、落語芸術協会会長で『笑点』司会の春風亭昇太、東京の喜劇人のDNAを受け継ぐ東貴博と深沢邦之が交互出演とまさに東京喜劇のオールスターズ!
この新橋演舞場シリーズ第8弾に迎えるゲストは、2013年に出演し2度目となる浅野ゆう子と演舞場シリーズ初の男性ゲストA.B.C-Zの塚田僚一。
二人は一癖も二癖もある一座メンバーたちとどんな化学反応を起こすのかー!?
とにかく“笑い”にこだわった、日本最高峰の東京喜劇“軽演劇”の舞台を
昨日、都内で会見が行われた。登壇したのは、三宅裕司 、渡辺正行、 ラサール石井 、小倉久寛 、春風亭昇太 、東 貴博 、深沢邦之、 浅野ゆう子 、塚田僚一(A.B.C-Z)。そして 山根成之(松竹株式会社 専務取締役) 、荒木宏幸(株式会社アミューズ 取締役 専務執行役員)。
まず、松竹の山根成之とアミューズの荒木宏幸が挨拶、二人とも「こういう時だからこそ笑いを!」とのメッセージ。今こそ、喜劇の”出番”といったところだろう。
それから順番に挨拶。
三宅裕司「ここ2年エンタメは大変な年。みんなでわーーっと稽古したいけどできない。ただ、この2年間、中止になった舞台はひとつもありません、運がつよい。でもコロナが終わって舞台を見に行く習慣がなくなったらどうしようと。だから特に力を入れて楽しい作品を!たくさんの方に伝えていきたいという気持ちでいっぱいです。溜まったものを発散していただきたい。爆笑の連続で最後は感動させる、一つの笑いをみんなで共有できる楽しさを伝えていきたい」
渡辺正行「任侠ものですが、僕の役は浅野さんの側の組の若頭。台本はまだです…・でも…私どもには既に本がある!!(と言って著者本を見せる)」その本のタイトルは「関東芸人のリーダー」サブタイトルは”お笑いスター131人を見てきた男”、今、アマゾンで試し読み可能(笑)。
ラサール石井「浅野さんと共演し、その翌年に新橋演舞場に進出なので(笑)、また、こうして共演できるのは嬉しい」と言い初共演の時の失敗談を披露。理由は「浅野さんと喋っていたら、きっかけがわからなくなって(笑)」バレないようにしたつもりが三宅裕司に見つかったそう(笑)。「今回は浅野さんと敵対する役です」
小倉久寛 「こんなに来ていただいてびっくりした。眺めもいい。この熱海五郎一座が20年近くできて…意気込み…ない。楽しくやれれば、稽古場も普段も楽しい、楽しみながらできればいい…」
春風亭昇太「この『熱海五郎一座』楽しみにしておりました。前回、浅野さんがゲストで来ていただいたとき『浅野さんをどうやって笑わせようか』と(笑)、今回もまたゲストで出ていただいてありがたい。また初の男性ゲストも!たくさん笑っていただきたい」
東 貴博 「今、大学生です、初めて学割使いました、家族でボーリング、50円安くなってました。昨年は1年生だったので勉強も頑張りまして、楽屋でオンライン授業を受けていました、安心できるメンバーなので両立できるかなと、楽しくできる舞台です。(座組みの)平均年齢は62.8歳!怪我なく頑張っていきたい」
深沢邦之「Youtube、毎日アップロードしています。役柄は刑事です。楽しみ半分、不安半分(不安要素はセリフ忘れるなど)、去年はお客様が拍手で盛り上げてくれた、忘れられないです。その思いを忘れずに頑張っていきたい」
浅野ゆう子「60歳過ぎた私がゲストに呼んでいただきまして。50歳すぎた時にお客様に笑っていただきたいと思い、その時に『熱海五郎一座』を何度か拝見し、真面目に一生懸命に笑っていただくことに感動いたしまして、ある番組に三宅さんとご一緒した時に楽屋に突撃して『出させてください!!』と」初参加のきっかけを。そして”初熱海”での失敗エピソードを披露。そして「来年こそは、来年こそは、と思い、夢が叶いました!念願が叶いました!」
塚田僚一「(オファーを受けたとき)嬉しくって!!ステージに立つのが好きで!皆さんとは初めましてですが、全力で!いろんなことを吸収して稽古場入ってからは気を引き締めて!『熱海〜』はファンもたくさんいらしゃるので、名に恥じぬようにここに(胸を叩く)刻んで頑張りたいと思います!」
それから改めて三宅裕司より、今回の物語の設定などの説明があった。「稽古場は広いところを借りようと。みんなで見て笑って、そういう稽古にしたい。任侠はギャグにしやすいんです。命をかけて緊張して、そして失敗するところが面白い。ここでは二つの組が敵対してまして、組長がラサール石井、若頭が私で、その下が小倉。もう一つの組は組長が浅野ゆう子さん、若頭が渡辺…組長より若頭が年上です」と語る。実年齢を考えると…それだけで可笑しいが。「捜査しているのが春風亭昇太。任侠サーカス、塚ちゃんが身体能力を!!最後はグッと感動。そういうシーンで終わります。SETのメンバーは個性があって人相の悪いやつが出演。ギャグはどこにでも!入れられるような状況です。そして大笑いしながら!感動で終わるストーリーです」と説明。
また、ここで塚田僚一が改めて「自分ができることは全てステージ上で出したい!面白いか面白くないか考えずにバンバンやって!新しい自分が出るかも」と言い、ここでいきなり(MCよりオーダー)!「『熱海五郎一座、決まって嬉しいY!!!!!」とY字バランスを披露。
思わぬ”アドリブ”に皆、「おお〜」と拍手。浅野ゆう子も改めて「尊敬している座長より今回はお声をかけていただいたことが嬉しい」と。そこで、渡辺正行が突然、Y字バランスに挑戦するも大コケし、周囲をハラハラさせる一幕も(笑)。
また三宅裕司は「アンケートの『たくさん笑いました』『明日から仕事できます』こういう言葉が嬉しい…みんなすごいですよ、それぞれが座長になれる!苦労したことがない。無茶振りする人多くって(笑)、最初はそれぞれに場面任せたのですが、今は整理してます。70歳からはいい方向に向かっています」と笑わせた。浅野ゆう子は毎年『熱海〜』を観てたそうであるが、「来年こそは、来年こそは」と念じていたようで、また「三宅さんが温かい」とコメント。塚田僚一は「初めての方がほとんどですが、この場の雰囲気も温かい、すごく嬉しい、新橋演舞場での初男性ゲスト、全力で!グループでも自分セリフ忘れることがあるのですが、その時、その時に生まれる笑いもあると思います」と語った。公演は5月29日から6月26日まで。
概要
日程・会場:2022年5月29日〜6月26日 新橋演舞場
作:吉高寿男
出演・構成・演出:三宅裕司
出演:渡辺正行、 ラサール石井 、小倉久寛 、春風亭昇太 、東 貴博(交互出演) 、深沢邦之(交互出演)
ゲスト:浅野ゆう子 、塚田僚一(A.B.C-Z)
チケット一般発売:3月20日
問い合わせ:チケットホン松竹:0570-000-489 または、03-6745-0888