ミュージカル「ドリアン・グレイの肖像」

「ドリアン・グレイの肖像」は19世紀末を一斉風靡した芸術スタイル“デカダンス”。
その申し子、オスカー・ワイルドの作風の象徴とも言うべき作品。
耽美と退廃に彩られた小説(ロマーン)。
この上なく美しい青年ドリアン・グレイは、逆説的な考えを持つ冷笑家で享楽主義者のヘンリー・ウォットン卿に感化されて、淫らで不道徳な生活へと堕していく。
不思議なことに、ドリアンは若さを留め咲き誇るが、友人バジルによって描かれた肖像画だけが年老いていく…。
この一編の文学を、原作の19世紀末より時代を20世紀末に移し、90年代のロンドンをイメージしてミュージカルに。
手がけるのは、オスカー・ワイルドその人を描いた「WILDe BEAUTY」の記憶も新しい荻田浩一。
宝塚在籍中から魅惑的な、独特の世界観を持ち、様々な作品をクリエイト。
美青年ドリアンには、初演の「WILDe BEAUTY」他、荻田作品に度々出演、その他数多の舞台を踏み、幅広いフィールドで活躍する良知真次、ドリアンを悪へと導くヘンリーには、悪を美しく魅せる、DIAMOND☆DOGSを率いてきた東山義久が。その他にも、美も技量も兼ね備えた出演者陣が名を連ねる。そして要には、凛としながらも穏やかな佇まいのベテラン 剣幸を迎えて「ドリアン・グレイ」の世界観を描く。

<ストーリー>

自称映像作家のバジルは、街角で会ったドリアン・グレイと名乗る青年に惹かれ、彼の姿をカメラに収める。
次にバジルはドリアンを秘密のクラブへと誘った。
永遠の美と若さを追い求め、背徳と快楽を究める「悪の華」の主宰者ヘンリー・ウォットンはドリアンを気に入り、更なる不品行へと導くが、意に反してドリアンは前衛劇の女優シビルと恋に落ちる。
一方、探偵を使ってドリアンの消息を尋ねるアガサという女性がいた。常に若々しく美しいドリアンの周辺で起こるのは、醜悪にして凄惨な事件。彼には不思議な秘密があった。

<キャスト>

良知 真次

風花  舞
彩輝 なお(東京公演のみ)
星奈優里(大阪公演のみ)
蘭乃 はな

法月 康平
木戸 邑弥
風間由次郎
村井 成仁
長澤 風海

東山 義久

Special
剣 幸

【概要】

ミュージカル「ドリアン・グレイの肖像」
東京公演:2018年9月21日〜9月30日
博品館劇場
大阪公演:2018年10月10日〜10月11日
梅田芸術劇場 シアタードラマシティー
原作:オスカー・ワイルド
脚本・演出:荻田浩一
音楽:la malinconica
振付:港ゆりか
プロデューサー:栫ヒロ
企画・製作:博品館劇場/M・G・H
主催:ニッポン放送