SET最新作は「演歌×選挙」。演歌は元々は自由民権運動の時代に自身の主張を歌に託した「演説歌」が誕生のきっかけと言われている。難しいと思われがちの題材「選挙」を演歌の名曲にのせてミュージカル風に!主演はAKB48より初の演歌歌手としてソロデビューを果たした岩佐美咲、相手役となる選挙管理委員・風太役に百名ヒロキ、ライバルの古参政治家・根来川役にモト冬樹。演歌満載、そして人情あふれる物語、この作品の演出を担う、SETのおおたけこういちのインタビューが実現した。
――元々の企画の発端(きっかけ)は?演歌歌手が選挙に出馬という設定はどこからのアイディアでしょうか
おおたけ:この企画の発案者であるプロデューサーの和野から演歌と選挙をテーマにしたいと相談を受けて、演歌は自由民権運動における訴えを歌にのせて演説していたのが演説歌と呼ばれるようになり、今の演歌へと繋がっているので演歌×演説をミックスしたいと思いこのような設定にしました。
――楽しくも、ちょっと風刺的、ラストはコメディなのでハッピーな内容ですが、見どころはどこでしょうか。
物語と物語の合間にミュージカルのように演歌が出てくるところが面白いと思いました。選曲は昭和世代には懐かしい感じですね。細かいやり取りもギャグなどたっぷりで細かい笑いにも期待ができます。
おおたけ:ありがとうございます。見所は全部!!
と言いたいですが、もちろん主演の岩佐さんをはじめとする出演者が歌う演歌でございます。それと、少数精鋭で一つの町を表現しているので、一人で何役もやったりで舞台袖がひっちゃかめっちゃかだと思います。
お客様には見えないところの頑張りも見所の一つです。
――稽古も進んでいるかと思います。キャストさんの様子などを教えてください。
おおたけ:今回、色んなジャンルの方々が出演しておりまして、みんなで歌って踊ってお芝居しています。お互いに足りないところを教えあって助け合っている姿が、町の住人達が選挙や祭りに向かっていく姿とリンクして、“ステキだなぁ~”と一人でニヤニヤしています。
――おおたけさんが考えるSETらしさとは?
おおたけ:座長が常々カーテンコールで言っている言葉があって、
「観に来ていただいた方が明日、仕事頑張れるような元気になるエンターテインメントな作品をつくり続けて参ります。」
そのために汗水流して死に物狂いでミュージカル・アクション・コメディーを探求してゆく集団でありたいと思っております。
――読者へメッセージをお願いいたします。
おおたけ:演歌と演説が融合したミュージカル作品です。どこか懐かしい田舎町で起こるお祭りのような大騒動!!実家に帰るつもりで来ていただければと思います。
――ありがとうございました。公演を楽しみにしています。
あらすじ
元演歌歌手の千春は、全く売れないまま引退し、故郷に戻ってくる。 心配した親の薦めで、古参政治家・根来川の事務所でバイトすることに。
そんな中、選挙管理委員会の風太と出会う。彼は千春の大ファンだった。 仕事で交流するうちに、風太を通して町の問題を知る千春。
祭りの日、のど自慢大会で老若男女が競う中、根来川の命令で千春も歌うことに。 その歌声に大盛り上がりの観客。千春もまた、その笑顔に感動し歌の素晴らしさを再認識する。 だが、この祭りも根来川が進める再開発の影響で無くなる可能性が高いと知り、千春は選挙に出馬する ことを宣言する。
概要
■タイトル 演歌ミュージカル「明日に唄えば~清き一曲お願いします~」
脚本:吉井三奈子
演出:おおたけこういち
■出演
岩佐美咲/百名ヒロキ
庄司浩平/丸山優子/佐藤伸之/秋場千鶴子
立川ユカ子/白井美貴/渋谷渉大流/焙煎功一/長谷場俊紀
石橋実都/斉藤衣千花(Wキャスト)
MIHO BROW
モト冬樹
■公演日程
2022年3月26日(土)~30日(水) 東京芸術劇場 シアターウエスト
■企画・制作
株式会社スーパーエキセントリックシアター
■ホームページ
https://www.set1979.com/
■問い合わせ
SET インフォメーション 03-6433-1669(平日 11:00~18:00) info@set1979.com