クラシックファンの佐藤天彦と将棋ファンの鈴木優人がタッグを組むことで実現した「将棋×音楽」の世界初!?のオリジナル企画、6月21日、調布国際音楽祭2024で開催された。
一流棋士たちが、盤面によって展開の変わる生演奏の中で、緊迫の早指し対局や次の一手クイズ、異業種トークバトルをお届け。
さらに、リクエストコーナーもある、見て、聴いて、参加して楽しめるジャンルの壁を越えたお祭り公演。
オープニングは、調布といえばこれ、「ゲゲゲの鬼太郎」、鈴木優人と森下唯の演奏で特別ピアノバージョンで。それから棋士の方々が登場。佐藤天彦は、この将棋と音楽のコラボ企画のことを「できるのかな?」と思ったそう。香川愛生棋士は調布市出身で、青嶋未来棋士は鈴木優人の中学・高校の後輩だそう。鈴木優人は「気楽に楽しんでいただけたら」と挨拶。最初は棋士たちのリクエストに答えた曲目の演奏、それから佐藤天彦vs青嶋未来の「音楽将棋 I」曲と局、そこをかけているそうで「なるほど」と(笑)。
勝負している時に演奏するのだが、序盤、中盤、終盤でその時の勝負の様子で即興で曲目を決める、という「アドリブ」炸裂。何が飛び出すかわからないのと、スクリーンに将棋盤が映っているので、将棋の勝負を見ながら曲を聴く、舞台上では真剣勝負。
15分の休憩を挟んで、世界初演!佐藤天彦棋士作曲の渾身の楽曲、演奏は鈴木優人と廣津留すみれ。それから「音楽将棋 II」、今度は鈴木優人vs中島章博。中島章博は佐藤天彦に作曲の手ほどきを、そして佐藤天彦は中島章博に将棋を教えているとのことで、なかなかに決着がつかない。
途中で演奏を挟みこむ。片方が演奏している間はしばし、勝負はお預けだが、その間、次の一手を考える。そして「音楽将棋 III」はクイズ付きの「次の一手」、ラストは中島章博作曲の「スーザ流ゴキゲン中飛車マーチ」もちろん初お披露目。これがなかなか元気の出る楽曲。休憩を挟んで、たっぷり2時間以上、将棋と音楽を楽しく見て聴く将棋×音楽 スペシャルコラボ。
概要
調布国際音楽祭 2024
将棋×音楽 スペシャルコラボイベント 駒音に耳をすませて
日時会場:2024年6月21日 18:30 調布市文化会館たづくり くすのきホール
出演
鈴木優人(ピアノ)
森下 唯(ピアノ)
廣津留すみれ(ヴァイオリン)
中島章博(フルート)
佐藤天彦
青嶋未来
香川愛生
公式サイト:https://chofumusicfestival.com/JP/TOP
舞台写真:(c)K.Miura (主催者提供)