淡路人形座「うらしまたろう」7月上演

淡路人形劇×日本むかしばなしのオリジナル夏イベント第2弾。23年より夏休みに親子劇場を開催しており、今年は7月に「うらしまたろう」を淡路人形座(兵庫県南あわじ市)にて上演。


夏休み親子劇場の第1弾はオリジナルによる「ももたろう」を上演し、家族連れのお客様を中心として約1800人の幅広い層にが観劇。
そしてこの夏は第2弾となる新作「うらしまたろう」を上演となる。「観るだけでなく、親子で楽しめる」参加型のお芝居となっている他、地元保育所と協力した舞台作りなど新しい取り組みに行い、今回の舞台を通して、日本の伝統文化や古き良き和の心を身近に感じ、「恩返し」と「個性を認め合う大切さ」を伝えたいと主催者は伝えている。

戎舞の様子

親子で考えるSDGs ~海の豊かさを守ろう~
「うらしまたろう」を通して、「自然環境を守る大切さ」についても知って頂きたいと考えています。芝
居中には子どもたちに淡路島で獲れる魚になってもらうことで、美しい珊瑚や絶滅に瀕した魚たちの現
状に目を向けて頂く。ゴミのない海を維持する大切さや、海に囲まれた自然豊かな淡路島をこれからも継続していくためにはどうすればよいのか?など“海の資源を守り、大切に使おう”というSDGsの目標を考えるきっかけになればと感じています。

淡路人形座×地元こども園の園児たちで作り上げる新こども劇場
「地域文化である人形浄瑠璃をもっと身近に感じてほしい!」そのきっかけになればと南あわじ市福良にある保育所「福良こども園」にご協力いただき、舞台の一部分を共に作り上げます!園児の柔軟で自由な発想を取り入れることで、淡路人形座を身近に感じていただける新しいイメージ作りをしていければと考えております。

上演中の文太と三味線

国指定重要無形民俗文化財指定の淡路人形浄瑠璃を継承し、60周年を迎えた淡路人形座
1964年に発足した淡路人形座は、260年以上の歴史を誇る吉田傳次郎座の道具類を引き継ぎ、世代を越えて受け継がれてきた人形浄瑠璃を上演しています。1976年には国指定重要無形民俗文化財に指定されました。 常設館での公演は、人形の早変わりや大道具返しなど、ここでしか観ることのできない外連味あふれる演目を中心に上演しています。また国内外への出張公演、学校等への出張講座、後継者団体への指導、全国の伝統芸能人形芝居保存会への協力など、人形浄瑠璃の普及・発展活動を積極的に行い、2024年で60周年という節目を迎えることができました。淡路人形座では人形浄瑠璃の普及・発展だけでなく、これからもお客様に楽しんでいただける演目やイベントを開催していきたいと考えています。そしてその活動が、伝統文化と地域社会の永続的な発展に繋がればと座員一同考えております。

概要
公演名:うらしまたろう
日程会場:2025年7月24日(木)~8月31日(日) 淡路人形座

公式WEBサイト:https://awajiningyoza.com