
片岡愛之助を迎え、上方歌舞伎の演目・俳優での上演を地域の誇りとする公演「永楽館歌舞伎」が9月30日初日9月30日。毎年、全国から多くの歌舞伎ファンに兵庫 豊岡の街、出石永楽館の芝居小屋に訪れている(コロナ禍の3年間を除く)。出石永楽館は兵庫県有形文化財に指定されている現存する近畿最古の芝居小屋。住民による熱心な保存活動が原動力となり、平成20年にみごと復原修理された。 近畿最古の芝居小屋、出石永楽館で開催する永楽館歌舞伎の唯一無二の魅力は、「圧倒的な近さと一体感」だ。手を伸ばせば出演俳優に手が届きそうな距離感で、俳優が流す汗まで見ることができ、俳優の息遣いを直に感じられる。観客が劇の中に入り込んでいくような一体感を感じながら観劇、そして、明治34年(1901)に開館した出石永楽館のもう一つの魅力は、昔にタイムスリップしたような感覚で観劇できることも醍醐味。
出石永楽館は、復原して町の活性化の拠点にしたいという住民の力で再開館した。まちのボランティアが館内の清掃や、桟敷席の座布団を手縫いで作り、平成20年のこけら落とし公演を開催。以来、歌舞伎公演のたびにチケットもぎりや清掃、座席案内などを行う「お茶子」や場内アナウンスなどの運営業務、公演初日の前日に行われる「お練り」でのみこしなどの盛り上げ役など、多くの住民ボランティアで運営されている。
劇場のある豊岡市は、兵庫県の北東部に位置する1市5町が合併して平成17年に発足。人口規模は小さくてもローカルであること、地域固有であることを通じて世界の人々から尊敬され、尊重される「小さな世界都市」を目指し、自然との共生、伝統文化の継承、優れた芸術文化の創造、多様性の受け入れ、地域産業の活性化、次世代を担う子どもたちの故郷への愛着のはぐくみといった様々な課題に取り組んでいる。
市内には名湯城崎温泉や竹野海岸、神鍋高原など、たくさんの観光スポットを有す。なかでも出石町は但馬の小京都・出石城下町として古い町並みを今に残し、歴史的風情の香るまちとして、多くの観光客のが来訪している。
概要
第15回永楽館歌舞伎
会期会場:2025年9月30日(火)初日~10月5日(日) 出石永楽館(兵庫県豊岡市)
午前の部 11:30 / 午後の部 4:00 ※10月5日(日)千穐楽 午前の部のみ公演
演目
・寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
・お目見得 口上(おめみえ こうじょう)
・神の鳥(こうのとり)
出演
片岡愛之助
中村壱太郎
中村福之助
中村歌之助
坂東彦三郎 ほか
入場料:14000円(全席指定席)
窓口販売
出石永楽館 8月3日〜(受付9:30~16:30 毎週木曜休館)
松竹直営劇場窓口 8月5日〜 松竹座、南座、歌舞伎座・新橋演舞場・サンシャイン劇場
電話予約
出石永楽館 8月4日〜 0796-52-5300(受付 9:30~16:30 毎週木曜休館)
チケットホン松竹 8月3日〜:0570-000-489 または06-6530-0333(受付 10:00~17:00)
インターネット
ローチケ 8月4日〰︎、イープラス 8月4日〜、チケットWEB松竹 8月3日〜
※詳細は公式WEB参照
WEB:http://eirakukan.com/