片岡愛之助、戸次重幸、水夏希、原田優一、野口かおる、坂田聡、大森博史、演出は山田和也!
フランス発傑作コメディーに最高のスタッフ・キャストが集結!
本作は映画「Mr.レディMr.マダム」、「メルシィ!人生」など多くのコメディー映画の脚本を執筆し、フランス喜劇を代表する脚本家フランシス・ヴェベールが1998年に発表した作品。パリで開幕と同時に大ヒットを記録し、さらにヴェベール自ら監督、脚本を手掛けて映画化。フランス映画界の名誉あるセザール賞で脚本賞、最優秀男優賞を受賞。2010年にはアメリカでも映画化されて大ヒットを記録。日本では近年は2012年、15年に加藤健一&風間杜夫のコンビで上演されている。
演出は日本演劇界を牽引する演出家山田和也。
公演に先駆けて取材会が行われた。登壇したのは片岡愛之助と戸次重幸。初日を迎えられるにあたっての感想から。
片岡愛之助「待ってました!きたか、初日(笑)。ただ、お客様が入らないとどんな反応をいただけるのか、分かりない部分が大きいですね」
戸次重幸「嬉しく思っています。もうちょっと稽古したかった(笑)。普段の舞台とはセリフが…何度も繰り返して出てくる状態にしないと不安が。愛之助さんとは剛速球のキャッチボール、近距離で。もっともっと稽古したいなと思って。でも完璧ですよ!!」と笑顔。
また片岡愛之助は「稽古場から楽しかったです。演出の山田さんは褒めてくれるタイプ。ありがたかったです。分かりやすく説明してくださるので、理解しながら」
どんな演出家というと「拍手してくれます」とお二人。「素晴らしい、素晴らしいと拍手してくれるんです」と語る。明るい稽古場だったことが窺える。
片岡愛之助は「楽しい」と言い戸次重幸も「褒めていただけて嬉しかった」と語る。さらに「優しい演出家さんにお会いしたのは初めて。ダメを出す時も『こういう可能性もないですかね』とあくまでも『提案』として演出してくださって、本当に和やかな方でして」とコメントし、また、戸次重幸について片岡愛之助は「バラエティ番組でご一緒させていただいて…真面目で、頭の回転が良くって話も面白くって。イメージ通りにできる方だなと」と語る。戸次重幸は「前にお会いした時に、同じスマホのソーシャルゲーム、ドラクエ、やってるってテレビで観たんですね。その後、初めてお会いしたときに『ドラクエ、やってます』って話になって、で、今回お会いして『レベル幾つ?』と言ったら『やめちゃった』(笑)、がっかりしました(笑)」とドラクエ繋がりなエピソードを。
また、作品にちなんで(笑)、奇人ぶりは?の問いかけに「僕の演じるフランソワ・ピニョンは、マッチ棒で橋を作ったり、何十万本というマッチ棒で作るんですが、結構、戸次さんはそういうタイプ。やってて『戸次さんっぽいな』」と。戸次重幸は「僕は役の上では馬鹿にしなければならない、『ここは褒めて然るべきだろう』と戸次としては。でも、ピエールとしてはどうでもいい。そういう気持ち。(Q:ちょっと嫌な役?)ちょっとどころじゃないですよー。人を馬鹿にすることが何よりも嬉しい、本当に意地悪な役です」とコメント。
また演じる役柄について「回らないタイプだけど、頑張って回そうとしている、それで違う方向にいっちゃう」と片岡愛之助。戸次重幸は「最初から最後までぎっくり腰なんです。ぎっくり腰になったことで、展開していくという役柄です。ぎっくり腰っていう役ですが、慢性腰痛です。普段はWUはじっくりやってますが、今回はなったらなったでいい(笑)」と笑う。
またコロナ禍で舞台に立つ意識は変わったかどうかの問いかけに片岡愛之助は「歌舞伎は毎月、稽古が3、4日で、毎月舞台に立ちますが、毎月立てる幸せさ、わかってはいるんですが、このコロナ禍では、この幸せさを改めて考えさせる時期でした。やっと初日を迎え荒れるというのは感無量です」戸次重幸も「コロナのこの状況になっても、時間をさいて座ってくださることのありがたさ。一層、その思いが強くなっています」としみじみ。
今回はコメディの王道、映画もヒット、近年は2012年、15年に加藤健一&風間杜夫のコンビで上演されている傑作。片岡愛之助は「最初から最後までいろんなことが起きている、気づいたら『終わってた』なので。見どころは全部!そのくらい」と言い、戸次重幸も「事件がゴロゴロ、転がる、見逃さないでいただきたい、集中して」と言い片岡愛之助も「剛速球のキャッチボール、体感していただきたい」と。
片岡愛之助は「やらせていただいていいんだろうかと…今回、ご縁を頂きまして、務まるかどうか、また歌舞伎にご縁がない方が多い、知っていただき、またこういうお仕事もっていうのがアピールできたらいいなということでお引き受けいたしました」とコメント。
また、二人の共通点が『仮面ライダー』ということで質問が…。お二人とも「よくぞ、聞いてくれました」状態。戸次重幸は仮面ライダーリバイス、五十嵐元太 / 仮面ライダーベイルで。片岡愛之助は「劇場版 仮面ライダー鎧武(ガイム) サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!」に出演、歌舞伎界初の仮面ライダー出演という快挙。仮面ライダー鎧武(佐野岳)と敵対する劇場版オリジナルキャラクター、仮面ライダーマルス/コウガネを演じた。これについてはお二人とも「感無量」という感じ。また、片岡愛之助は今月5日に関大客員教授就任を発表しているが、歌舞伎一筋だっただけに「大学は体験したことがないので、すごく憧れのところへ入れるとワクワクしている」と語った。
最後にPR。
戸次重幸「本当に事件が起きまくって、ジェットコースターのような作品になっております。皆様、劇場に足をお運びいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします」
片岡愛之助「観ていただくと元気が出ると思うんです。このご時世、鬱々としたものを吹き飛ばしてくれる作品になってると思っています。騙されたと思って!もう1回観たくなる、観ていらっしゃらない方をお連れして2回、3回と!いろんなことが起こります。東京だけでなく、いろんなところを回りますので、お待ちしております!」と締めて会見は終了した。
物語
パリに住む編集者のピエール(戸次重幸)にはひそかな趣味があった。それは毎週水曜、友人とディナーを取ること。しかし、そのディナーが変わっている。主催者たちはそれぞれとっておきの馬鹿ゲストを同伴。その中からキング・オブ・馬鹿を決めるという非常に悪趣味な裏テーマがあった。これこそ“奇人たちの晩餐会”である。今回ピエールが選んだゲストは官庁に勤めるフランソワ(片岡愛之助)という男。彼はマッチ棒を30万本以上使って巨大な模型を作る変人であった。
ところがピエールに次々と災難がおこる。晩餐会の直前に強烈なギックリ腰に。さらにピエールの妻・クリスティーヌが去ってしまう。彼の悪趣味についていけなくなった為である。止むを得ず、ディナーをキャンセルしようとするがその前にフランソワがアパートに現れる。
フランソワの出現により、ピエールは人生最大の危機をむかえることに――。
概要
作品名:『奇人たちの晩餐会』
作:フランシス・ヴェベール
翻訳:岩切正一郎
演出: 山田和也
出演: 片岡愛之助 戸次重幸 水夏希 原田優一 野口かおる 坂田聡 大森博史
日程・会場
[東京]
2022年6月7日㈫-19日㈰ 世田谷パブリックシアター
公演主催:インプレッション、ぴあ
問い合わせ:ぴあ/TEL:0570-02-9111(オペレータ:10:00~18:00)
[大阪]
2022年6月25日㈯-27日㈪ 森ノ宮ピロティホール
公演主催:サンライズプロモーション大阪
問い合わせ:キョードーインフォメーション/TEL:0570-200-888(11:00~16:00*日祝休業)
[長野]
2022年6月29日㈬ まつもと市民芸術館主ホール
公演主催:サンライズプロモーション北陸
問い合わせ:サンライズプロモーション北陸/TEL:025-246-3439
[愛知]
2022年7月2日㈯-3日㈰ 東海市芸術劇場大ホール
公演主催:メ~テレ、メ~テレ事業
問い合わせ:メ~テレ事業/052-331-9966(祝日を除く月-金10:00~18:00)
[福岡]
2022年7月9日㈯-10日㈰ 博多座
公演主催:博多座
問い合わせ:博多座電話予約センター/TEL:092-263-5555
公式HP:https://kijintachi.com
製作:インプレッション