新国立劇場 2022/2023シーズンオペラ『ドン・ジョヴァンニ』上演

今年の年末は、オペラ通の方にも、モーツァルトのオペラを観てみたいという初心者の方にもお勧めできる、目にも耳にも美しい『ドン・ジョヴァンニ』を。

稀代のプレイボーイ、ドン・ジョヴァンニの華麗なる恋の遍歴と衝撃的な最期を描いた、モーツァルトの人気作。次々に女性を渡り歩いた挙句、地獄へ落とされたスペイン伝説の色事師”ドン・ファン伝説”をもとにした、劇的で疾走感に満ちた展開のオペラて。デモーニッシュな魅力あふれる主人公と女性達の美しいアリアが次々展開し、モーツァルトの魅力を。

指揮には名匠パオロ・オルミが12年ぶり、待望の新国立劇場再登場。ドン・ジョヴァンニ役で各地に招かれているイタリアの実力派シモーネ・アルベルギーニ、柔軟な美声を武器に飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中のソプラノ、エレオノーラ・ブラット、今日の世界的スターのメゾ、セレーナ・マルフィと、著名劇場の来日公演や映像でもお馴染みのスターをはじめ、モーツァルトやバロックで活躍するレナート・ドルチーニ、多彩なレパートリーで躍進中のテノール、レオナルド・コルテッラッツィと、贅沢この上ない顔合わせとなる。

<ものがたり>
【第1幕】従者レポレッロを引き連れ、夜な夜な女性の家へ忍び込む、稀代の色男ドン・ジョヴァンニ。今宵 はドンナ・アンナの部屋へ行くが、彼女の父親である騎士長に見つかって決闘となり騎士長を刺し殺して しまう。アンナは婚約者ドン・オッターヴィオに、犯人を探して復讐してほしいと求める。ジョヴァンニは通り すがりの女性に声をかけるが、それは昔の女ドンナ・エルヴィーラ。彼女はジョヴァンニに捨てられてもま だ彼を愛し、彼を探していたのだ。ジョヴァンニは大慌てで逃げる。後を託されたレポレッロは彼女に、ジョヴァンニはヨーロッパじゅうの 2000 人もの女性と関係しているのだから諦めるよう諭す。村で農夫マゼット と村娘ツェルリーナの結婚式が始まろうというとき、ジョヴァンニが現れて花嫁を誘惑するが、すんでのと ころでエルヴィーラが止める。アンナは犯人探しの協力をジョヴァンニに求めるが、話すうち彼こそ犯人だ と気づく。村人たちを招いてパーティを開くジョヴァンニは上機嫌。そんな彼をアンナたちは追及する。

【第2幕】ジョヴァンニはレポレッロと服を交換して変装し、エルヴィーラの小間使いを誘惑。マゼットと農 民たちはジョヴァンニを殺そうとやってくるが、ジョヴァンニ扮するレポレッロに計画を話してしまい、逆に痛 めつけられる。彼の服を着たレポレッロは命からがら逃げてきて、ジョヴァンニと落ち合う。すると、騎士長 の墓の石像が、戒めの言葉を喋り出す。驚く 2人だが、ジョヴァンニは臆せず石像を晩餐に招待する。夜、 彼の家に本当に石像がやってきた。石像はジョヴァンニに悔い改めるよう迫るが、彼は拒否。石像はジョ ヴァンニの手を取って炎の中へ引きずり込み、地獄へと落ちるのだった。

概要
日程・会場:2022年12月6日(火)18:30/8日(木)14:00/10日(土)14:00/11日(日)14:00/13日(火)14:00 新国立劇場 オペラパレス
指揮:パオロ・オルミ
演出:グリシャ・アサガロフ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:大野和士
出演:
ドン・ジョヴァンニ:シモーネ・アルベルギーニ
騎士長:河野鉄平
レポレッロ:レナート・ドルチーニ
ドンナ・アンナ:エレオノーラ・ブラット
ドン・オッターヴィオ:レオナルド・コルテッラッツィ
ドンナ・エルヴィーラ:セレーナ・マルフィ
マゼット:近藤 圭
ツェルリーナ:石橋栄実
公演情報WEBサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/dongiovanni/