CEDAR共同企画プロジェクトの第2弾。今回は円地が2020年に立ち上げたユニット・defiとタッグを組み、ジャン・ジュネ「女中たち」を、CEDARの石川大輔による演出で上演。
「女中たち」は、ジュネが演劇というものを通して何を見出せるかを模索している初期戯曲。
象徴的にお芝居の中のお芝居ごっこを描くことで内省し、目に見えないものに接近し、感情をかきたてられることを期待し執筆した作品。奥様との関係の中で鬱屈とした女中たちの逃避、自分自身が何者かとして存在するためのもがき、これらを通してすべてをそぎ落とした先の人間の本質、あるいは存在の実感を探ることのできる作品作りを目指していく。
円地晶子
défi主宰・ソランジュ役の円地晶子です。
今回、硬派に真摯に演劇を創り続けるCEDARさんとタッグを組んで上演出来る事、とても幸せに思います。
共演の黒河内りくさん、月船さららさん。本当に魅力的なお二人とがっぷり四つ・・勇気を絞って飛び込みます。是非目撃してください。
そして今作品は石川大輔さんの演出家デビュー作です。ごっこ遊びから真実が見え隠れして来るこの繊細な戯曲をどう形にするか・・一緒にたたかいたいと思います。
ご期待ください!
月船さらら
ずっと気になっていた作品に立ち会えることを嬉しく思います。憎しみと愛情が入り混じり、何が本当で何が嘘なのか、何が自分で何が他人なのか。今回、「奥様」を演じることになって読み返してみると、二人の女中の目を通した「奥様」とは一体何者なのか、すべてが「奥様」から始まっていることに気づき、あらためて興味が湧いてきました。
「奥様」から透かして見える『女中たち』を、楽しんで演じたいと思います。
黒河内りく
こんにちは!
今回舞台でクレール役を演じる黒河内りくです。
初めて脚本を読んだときに、
芝居の中で芝居ごっこをするというストーリーの設定の複雑さに驚きました。ですが、苦しみながらもそこで生きようと、舞台の上で女中たちが自由に駆け回る姿も想像できました。
私はクレールのような苦しみや葛藤を抱えた役を今までに演じたことがありませんが、また新たな世界を知れると思うと嬉しいです。
まさに、舞台で生きようとする女優三人の演技を是非みなさんにもご覧いただきたいと思います!
≪あらすじ≫
雇い主である奥様の部屋で、「女中と奥様ごっこ」にふける女中の姉妹、姉ソランジュと妹クレール。 自分たちの謀略によって刑務所送りにしていた旦那様の釈放の知らせを聞くと、もはや逃げ場はないと 悟り奥様の殺害を決意する。奥様が帰宅してから旦那様に会いに行くまでの間に、薬を飲ませて奥様を 殺そうとするも失敗に終わる。奥様が出掛けた後、クレールは奥様を演じながら、奥様に薬を飲ませよ うとするクレールの芝居をソランジュにさせ、自ら薬を飲む。 1947年、ルイ・ジューヴェの演出でアテネ座にて初演。
概要
CEDAR共同企画プロジェクト第2弾
CEDAR×défi 『女中たち』LES BONNES Jean GENET
日程・会場:2022年12月14日~18日 新宿シアターブラッツ
作:ジャン・ジュネ
演出:石川大輔
出演:円地晶子/黒河内りく/月船さらら
著作権代理:(株)フランス著作権事務所
CEDAR公式サイト:https://www.cedar-produce.com/
défi公式サイト:https://defi.themedia.jp/
問い合わせ:defi.engeki@gmail.com
企画・制作:CEDAR×défi
主催:演劇ユニットdéfi