原作は、 「チャーリーとチョコレート工場」でも有名な英国の国民的な作家、 ロアルド・ダールによる英児童文学「Matilda」(邦題:「マチルダは小さな大天才」)。 2010年に製作されると瞬く間にウエストエンドで最も人気のある作品となり、 2013年にはブロードウェイに進出。
全世界で1,100万人以上を動員し、99もの国際的な演劇賞に輝いている、 大ヒットミュージカルが、 ついに待望の日本オリジナルキャストで初上演を果たす。
海外クリエイティブスタッフによる厳しいオーディションを経て日本オリジナルキャストに決定したのは、日本のミュージカル界の未来を担う、 確かな実力を持った瑞々しい顔ぶれ。 主役マチルダ役を演じるのは、 1,000名以上が参加したオーディションを勝ち抜いた、 まさしく“天才少女”の4名。
マチルダを取り囲むキャラクターたちにも注目が集まる。
都内で製作発表会が行われた。登壇者は、嘉村咲良・熊野みのり・寺田美蘭・三上野乃花(マチルダ役/子役) 大貫勇輔、小野田龍之介、木村達成、咲妃みゆ、昆夏美、霧矢大夢、大塚千弘、 田代万里生、斎藤司。
まず、登壇者全員が登場、時節柄、パーテーション使用。
堀会長は「マチルダの敵、子どもの邪魔をするのはいつも大人です。かつて子どもだった経験のある人なら、この痛快な作品に魅了されると思います」と語った。
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーからのメッセージも届いた。「東京と大阪で上演できることを光栄に思う」とのこと。
それから1人づつ。まずは挨拶。
マチルダ役の4名、緊張の面持ち。
嘉村咲良「観に来てくださったお客様によかったと思っていただけるようにマチルダになりきって。(マチルダの好きなところは)正しくないことは正しくないと言えるところ」
熊野みのり「歌が大好き、素晴らしい歌がたくさんあるので一つ一つ丁寧に歌っていきたい。(マチルダの好きなところは)どんな困難でも勇敢に立ち向かっていくところと素晴らしい仕返しをするところ」
寺田美蘭「1人では作れない。皆様と一緒に。素敵な舞台を。(マチルダの好きなところは)悪いことは悪いと言えること、かっこよくって好きです」
三上野乃花「お芝居のレッスンが始まったら、苦手なところもちゃんとできるようにしたい。全部得意になるように頑張りたい。(マチルダの好きなところは)お父さんとお母さん、こんなにひどくて意地悪されるけど立ち向かってやり返す、力強いところが好きです」
ミス・トランチブル校長
大貫勇輔「日本初演、この作品に関われて嬉しいです」
小野田龍之介「日本中の演劇ファン、ミュージカルファンが望んでいた上陸。初演のメンバーとして携われるのが嬉しい。最高のメンバーでお届けできると思います」
木村達成「校長の人柄じゃないけど、これならできるかもしれないと」
ミス・ハニー
咲妃みゆ「光栄に思います。昆夏美と手を携えて。マチルダのよき理解者として、4人ともマチルダちゃんそのもので。彼女たちを愛して、愛して、愛して」
昆夏美「日本初演、光栄です。素敵なキャストの皆様と。この作品をたくさん愛して」
ミセス・ワームウッド
霧矢大夢「こんなに可愛いマチルダちゃんを前にして。ひどい母親役です。ビジュアル撮影の時、マチルダちゃんたちの後だったんですが、この妖怪に近いような、ケバケバしいメイクとかつら、マチルダ役のお子さんのお母様方から声が上がって『うわっ』て慄かれて、そういう役なんだと実感しました」
大塚千弘「『マチルダ』は子供の頃にワクワクしながら読んだ本で。まさか、あのひどい母親役とは夢にも思っていませんでした。ひどい言葉を吐きますが、裏では子供たちと仲良く、楽しい舞台を」
ミスター・ワームウッド
田代万里生「理不尽でひどい父親役で、スーパーインチキ臭い詐欺師を演じます。劇中ではマチルダに悪戯されます」
斎藤司「(謎の言語・一応英語で喋り出す。ここで小野田龍之介から「どこの人ですか」とツッコミが)素敵なメンバーと一緒に、悪いお父さん役ということで、昨日もドイツを応援してました。しっかり役作りしながら」
それからMCよりいくつかの質問が。
ミス・トランチブル校長の見どころについて。
大貫勇輔はこの作品はすでに観劇しており「セットと衣装、振付が印象的で。校長が踊り狂うところがあり、それをまさかやるとは!!!!!肉襦袢をつけてやるので…どんな動きになるのか想像つかないですが(笑)」といい、小野田龍之介も「舞台拝見してて、まさか自分が…。あの姿で…マチルダちゃんたちに今日初めて会い、マチルダと対峙する、戦いがいのある子供たちが揃ったなと」木村達成も「スパルタっていうんでしょうか、威圧的な校長、恐れられるような存在になれれば。役の扮装をした自分を見て、『こんな顔をしているんだ』っておかしくなったんですが、この扮装、しっくりくるようになりたい」
ミス・ハニー役について出演が決まった時のことで咲妃みゆは「オーデションで、これは不合格かもしれないと思って、結果を待っていました。難しい役…叶うなら挑戦したいという思いがどんどん出てきて。そうしたら合格のお知らせがきて本当に嬉しかったです。私ごとですが、両親が教職で、そういった意味においても、この作品に携われる、形は違いますが、こうして向き合えること、両親に太鼓判を押してもらえるような良き先生に」と言い昆夏美は「生で作品は観ていないのですが、海外で観た友人たちが『マチルダが一番よかった』と。でも自分ができる役はないかなーと。友人たちは『マチルダならできるよ』と(笑)。素敵な作品だなと、そうしたらお話をいただけて、今まで演じてきた役とはかけ離れているけど、引き出しがない状態からのスタートだと思いますので…でも期待でいっぱいです」と語った。
また、父親役の2人に「奇跡」と思えることについて、田代万里生は「斎藤さんと同じ役っていうのが奇跡(笑)」と言い、斎藤司も「こんな好青年が私と同じ役だなんて。あとこの作品に出演することが奇跡」と笑わせた。ひどい母親役の2人には、役のこだわりについて。霧矢大夢は「撮影の時に衣装コーディネートの方が世界で自分が一番美しいと思っている、でも違うんだよっていうことをしつこいくらいにおっしゃってて。社交ダンスに夢中な役で、マチルダのことはほったらかしにしてて、大人が熱中してそれだけ取り組んでいる、その姿が愛おしいと思って観ていただけたら」とコメント。大塚千弘は「オーデションの時に遠くから歩いてくるだけで空気の色が変わる人と言われまして。メイクして衣装を着ると3倍、4倍に膨らんで。空気が変わるように演じたい」と語った。ここで時間となり、会見は終了した。フォトセッションの後、マチルダ4人での歌唱披露。楽曲は「Naughty」両親に仕返しを試みながら歌う曲で「我慢より行動しなきゃ」「誰もうごいてはくれないし、変えられるのは自分だけ」というメッセージ性の強いナンバー。
パワフルな曲調、4人のマチルダの完璧なパフォーマンス。初日が楽しみな楽曲披露であった。
ストーリー
5歳のマチルダは、 図書館にある難解な本も全部読みつくしてしまうほど、 高い知能と豊かな想像力を持った少女。 しかし両親はそんなマチルダに関心を全く示さず、 家庭は辛い場所だった。 図書館に居場所を求めたマチルダは、 そこで教師のハニー先生に出会う。
翌日、 マチルダとハニー先生は学校で再会する。 ハニー先生はすぐにマチルダが「天才」である事に気づき、 その才能を伸ばしたいと願う。 しかし学校は、 トランチブル校長先生が恐怖で子どもたちを支配する「監獄」のような場所だった。
マチルダは自らが持つ不思議な力を駆使して、 子どもたちを苦しめる大人たちに仕返しを試みる。 自身も苦しい子ども時代を過ごしたハニー先生は、 マチルダの良き理解者となり、 いつしか二人の絆は固いものになっていく――。
概要
ミュージカル『マチルダ』
東京公演
期間:
プレビュー公演 2023年3月22日(水)~3月24日(金)
東京公演 2023年3月25日(土)~5月6日(土)
会場:東急シアターオーブ
主催:ミュージカル「マチルダ」製作委員会
企画制作:ホリプロ
※大阪公演あり
キャスト
マチルダ:嘉村咲良/熊野みのり/寺田美蘭/三上野乃花(クワトロキャスト)
ミス・トランチブル校長:大貫勇輔/小野田龍之介/木村達成(トリプルキャスト)
ミス・ハニー:咲妃みゆ/昆 夏美(Wキャスト)
ミセス・ワームウッド:霧矢大夢/大塚千弘(Wキャスト)
ミスター・ワームウッド:田代万里生/斎藤 司(トレンディエンジェル)(Wキャスト)
ミセス・フェルプス:岡 まゆみ/ 池田有希子(Wキャスト) 原 慎一郎
寺井竜哉* 仲本詩菜* 春口凌芽* 山花玲美*
石井亜早実 大久保徹哉 小島亜莉沙 斎藤准一郎 酒井 大 坂口杏奈 白山博基
高原華乃 出口稚子 緋乃 慧 深沢萌華 本田大河 森 莉那 森内翔大
片岡蒼哉 後藤レイサ 堀 蒼寿 松浦歩夢 / 高橋維束 高橋 輝 廣門来輝 渡邉隼人
*スイング
オフィシャルHP: https://matilda2023.jp/
ホリプロステージHP: https://horipro-stage.jp/stage/matilda2023/