ウクライナ危機から丸一年、いまだに平和への確かな道筋が見えない今、 MCSヤング・アーティスツは「音楽こそが祈りである」という想いを込めて平和への祈りを奏でるコンサートを開催し、ウクライナへの支援を行っている。
2023年1~2月は、ロシアのピアニスト、アンドレイ・ググニンと ウクライナのヴァイオリニスト、アレクセイ・セメネンコが 東京、京都、広島で同じステージに立ちウクライナの作曲家シルヴェストロフの音楽を演奏し、 音楽ファンをはじめメディアの注目を集めた。
今回、英国出身の名匠ベンジャミン・ブリスによる「平和を求めて自国を去った作曲家たち」と題したリサイタルを開催。ショパンや、ノクターンの創始者であるジョン・フィールドの作品を演奏する。 ブリスは2018年に初来日時に広島で被爆ピアノによるリサイタルを行ったことでも知られる。
そして、4月に伝説のピアニスト、アレクセイ・リュビモフがシルヴェストロフやブラームスを演奏。リュビモフはウクライナ侵攻後のロシアで、盟友シルヴェストロフの曲をメインに反戦ミニコンサートを開催。警官が乗り込んできても毅然とした態度で演奏。 聴衆からスタンディングオベーションを受ける動画がTwitterや海外メディアで拡散され多くの支持を集めた。
主催者は「本来、音楽には、国も、民族も、時代も超えて、人々に癒しと感動を与え、未来への希望を感じさせる力があります。 そんな音楽の力を伝え続けることをみずからの使命としてきた2人のアーティストを通じて 共に平和を祈る時間を過ごせていただければと思います。」とメッセージを述べている。
ベンジャミン・フリス Benjamin Frith
1957年生まれ。英国出身のピアニスト。 10歳からファニー・ウォーターマンの下でピアノを学び、14歳でイギリス国内のダドリー・ナショナル・コンクール優勝。1986年にブゾーニ国際ピアノコンクールで最高位、ルービンシュタイン国際ピアノコンクールで優勝。 室内楽のスペシャリストとしてグールド・ピアノ三重奏団やフリス・ピアノ四重奏団で長年活躍。ウィグモア・ホールより依頼をうけ、同ホールの室内楽シリーズを監修している。ソリストとしても活躍、「世界有数のベートーヴェン弾き」と称せられる。
公演概要 ※今後の予定
東京:2023年3月21日(祝)16:00 日本キリスト教会 蒲田御園教会
料金:一般6000円(当日5500円)、MCS会員5000円(当日5500円) 学生及び23歳以下のMCS会員1500円(5枚限定)お申し込みはメールのみ(mticket@mcsya.org)
プログラム:
フィールド:ノクターン
ショパン:ノクターン、バラード、スケルツォ他
シルヴェストロフ:バガテル
【幸せの3つのコインコンサート】
1時間以内のミニコンサート 同日14:00開催予定 曲目:バッハ、ベートーヴェンを予定 6歳から18歳:500円/同行の大人及び学生(19~23歳):1000円/大人1500円 *未就学児入場不可
函館:2023年3月23日(日)19:00 函館 聖マリア教会
プログラム:
ショパン:ノクターン、バラード、ポロネーズ、19のポーランドの歌(ソプラノ:次藤正代)
フィールド:シチリエンヌ、ノクターンNo2
※開演時間・プログラムは予告なく大幅に変更になる場合があります。
アレクセイ・リュビモフ Alexey Lubimov
1944年生まれ、ロシアのピアニスト/チェンバロ奏者。63年に モスクワ音楽院に入学。ゲンリフ・ネイガウスとレフ・ナウモフに師 事。フォルテピアノ奏者としてモーツァルトのピアノ・ソナタ全集 やショパンのバラード全曲録音のほか、シェーンベルクやシュトッ クハウゼン、ブーレーズ、リゲティなど現代音楽作品のソ連初演を 行う。特にシルヴェストロフ作品に注力。また、モスクワ・バロッ ク・カルテットやモスクワ室内楽アカデミー、音楽祭などを設立。 80年代以降はソリストとしても活躍。スビャトスラフ・リヒテル亡 き後、ロシアの古典から現代音楽までを幅広く演奏することので きる最後の巨匠と言われる。
公演概要
東京:2023年4月11日(火)19:00開演 五反田文化センター 音楽ホール
料金:一般7500円(当日8000円)、MCS会員6500円(当日7000円)
プログラム:
モーツァルト:ピアノソナタ第15番
シルヴェストロフ:4つの小品
ブラームス:7つの幻想曲、3つの間奏曲
ショパン:舟歌
東京:2023年4月16日(日)16:00 日本キリスト教会 蒲田御園教会
*一般発売なし。MCS会員限定公演 料金:MCS会員限定当日座席指定5000円 (MCS会員年会費1200円)
プログラム:
ブラームスの夕べ
ブラームス:7つの幻想曲、3つの間奏曲、6つの小品、2つのラプソディ
東京:2023年4月17日(月)19:00 五反田文化センター 音楽ホール
料金:一般7500円(当日8000円)、MCS会員6500円(当日7000円)
プログラム:
わが友、シルヴェストロフに捧ぐ
シルヴェストロフ:
キッチュ・ムジーク、3つのバガテル、記憶の瞬間II、3つのワルツとポストルディウム
ブラームス: 6つの小品、2つのラプソディ
広島:2023年4月14日(金) 18:45 はつかいち文化ホール ウッドワンさくらぴあ 小ホール
料金:自由席6000円、プレミアムチケット7000円(指定席・リュビモフのサイン付き・数名限定) 会員5500円(さくらぴあ倶楽部、三次音楽協会、MCS各会員)、会員学生1500円
プログラム:
モーツァルト:ピアノソナタ第8番
シルヴェストロフ:4つの小品
ブラームス:7つの幻想曲
ショパン:舟歌
開演時間・プログラムは予告なく大幅に変更になる場合があります。