もうすぐ公演200回達成!『新・6週間のダンスレッスン』 制作発表会 「あと何年できるのか、わからないけど、頑張って!」(草笛光子)、「二人だからこそ通じるものがある」(松岡昌宏)

『新・6 週間のダンスレッスン』、2001 年カリフォルニアでオープンし、 2006 年に日本で初演。美しいダンスとウィットに富んだ会話で、公演終了から再演を 望む声多数。その後も再演を重ね、2014 年に、通算 194 回の公演で 幕を閉じたが、そして今秋、衣裳、舞台セット、音楽などを一新し上演が決定!つい に上演回数 200 回に到達する。
今回、演出には『ディファイルド』や『欲望という名の電車』、等、多くの翻訳劇演出を手掛け、『ウエアハウス』などのオリジナル作品も高く評価されている鈴木勝秀を迎え、 衣裳、舞台装置、全てを一新致します。また、物語を彩る音楽は、生演奏。
主演は、初演からリリー役を演じ、第 14 回読売演劇大賞優秀女優賞、第 29 回松尾芸 能賞演劇大賞を受賞し、自ら本作を“ライフワーク”と語る草笛光子。“ダンスパートナ ー”のマイケル役には、人気グループ TOKIO として、様々なドラマにも出演し演技力に も定評のある松岡昌宏を迎え、新しい『6 週間のダンスレッスン』を創る。
6 週間のダンスレッスンを通じて出会う二人は、年齢も生き方も違い、お互いをなかなか認めることができない。反発しあ いながらも次第に心を通わせていく二人。そして8月21日、制作発表会が行われた。
登壇したのは草笛光子、松岡昌宏、演出の鈴木勝秀。草笛光子と松岡昌宏は2013 年の『ロスト・イン・ヨンカーズ』(演出:三谷幸喜) 以来、5 年ぶりの共演。同作では、親子として共演した二 人が、”ダンスパートナー”として再び共演する。

会見が始まる前に大嶋吾郎(公演のギター・ヴォーカルを担当)のギターの生演奏、それから会見が行われた。
まず、最初に演出の鈴木勝秀から挨拶、「およそ200回の長きにわたっての作品なので、完成度はもう十分ですが、それを“新”という形でやろうと。今ままでのことは捨て去ってでも・・・・・・より高いこのエネルギーに押されました。音楽は生演奏、普遍的なテーマを新しく、現代に合う作品にしようと思います」と語る。
この作品に並々ならぬ熱意を持っている草笛光子は「10年近くやらせていただきまして、プロデューサーの江口さんから『似合うから』と・・・・・それからずっとやらせていただいています。また新しいメンバーで、ドキドキ、ワクワク、心配しています(笑)」と挨拶した。松岡昌宏は「実はお客さんとして前回のは拝見しておりました。『こういうのがあるんだな〜』と・・・・・松岡らしいマイケルを演じたいと思います」とコメント。すでに稽古に入っているそうで鈴木勝秀は「2人、テンポが合って、まとまりがあり、最初から呼吸が合っているので驚いています。毎日が楽しい感じです」と笑顔で語る。また今回のマイケル役に関しては実は草笛光子から松岡昌宏へのラブコールがあって実現したそう。「5年前に息子役をやっていただいたのですが、なんか『マイケルだ』と思いました(笑)」と語り、そばで松岡昌宏はちょっと恐縮&照れ臭そうに笑う。さらに「マイケルそのまま!『演じなくっていいのよ』」と草笛光子は笑顔で言及。観劇時のエピソードについて松岡昌宏は「楽屋にお邪魔して、そういう話をちらほらと・・・・・・役者としては、人の舞台を拝見して、『自分だったらどうするか』を考えている。何度も食事をして、『できる?』『やらせていただきます』と・・・・・・嬉しかったですね。自分がマイケルをやる以上は松岡ならではのマイケルを」と意気込んだ。振付は名倉加代子が担当するのだが、松岡昌宏にとってはかなり久しぶりのことだそう。「初ミュージカルの時に初めて名倉さんにおあいしまして、その時は13歳でした。あれから25年近く経っているので名倉さんの振付、できるのか?!名倉先生・・・・・・Jr.に戻った気持ちでイチから!」と松岡昌宏らしいコメント。

改めて作品について鈴木勝秀は「伝統を守りつつ、新たに!」と言い、草笛光子は「10年近くやらせていただいて手垢がついちゃって・・・・・今回は『へ?!こうなるの?』というくらいに違った作品になると思います。(今まで観劇してた方は)迷うと思います。前の残像を払拭して・・・・・・あと何年できるのか、わからないけど、頑張って!分かりやすい演出で!」とチャレンジ精神溢れるコメント、隣で鈴木勝秀はちょっと照れ気味。それを受けて鈴木勝秀は「この作品は日本が直面している問題につながっている。それをどのような形で解決するのか、ヒントになっている。特に若い人に観てもらいたい」と語る。草笛光子は「2人芝居はものすごくエネルギーが要ります。自分と相手との、ね!2時間、すごい努力が要る舞台、松岡さんというチャーミングな方と、今回は親子じゃないですが(笑)、どなり合うところ、喧嘩するところ、いろんな場面がある面白い舞台です。情け容赦なく(笑)」と言い、それを受けて松岡昌宏は「おっしゃる通りです。短い時間で観てもらう、よりリアリティがあって、それは呼吸だったり、目線だったり、これを生で見ていただけるのが、この芝居の魅力、もう1人いると逃げ場はあるのですが、二人だからこそ通じるものがある、この魅力!」とコメント。また稽古場ではお互いに役名で呼び合っているそう。早い段階から役創り、何もかも新しくなる公演、『新・6週間のダンスレッスン』、極上の音楽と味わい深いダンス、そして人生、公演は来月、9月29日から!

<物語>

フロリダの海辺に臨む高層マンションに住む 68 歳の未亡人 リリー・ハリソン(草笛光子)と、 ダンスインストラクターで 45 歳の⻘年マイケル・ミネッティ(松岡昌宏)。リリーの申し込んだ出張個人ダンスレッスン『6 週間でマスターする 6 つのダンスレッスン』で二人は出会う。しかし、レッスン初日から二人は激しい喧嘩をしてしまう。反発しあいながらも、レッスンを重ねていくうちに次第に心を通わせていくリリーとマイケル。恋人でも、夫婦でも、家族でもない二人に芽生えた絆。さて、二人のダンスレッスンの行方は・・・・・・?ウィットに富んだ会話と美しいダンスを通じて現代で最も大切なものは何かを伝えていく珠玉の作品。

1 2006年2月6日(月)~16日(木) 出演:草笛光子 今村ねずみ
2 2007年8月16日(木)~9月30日(日) 出演:草笛光子 今村ねずみ
3 2008年9月4日(木)~10日(水) 出演:草笛光子 今村ねずみ
4 2009年1月20日(火)~3月7日(土) 出演:草笛光子 今村ねずみ
5 2010年6月10日(木)~27日(日) 出演:草笛 光子 太川 陽介
6 2012年2月9日(木)~3月11日(日) 出演:草笛光子 太川陽介
7 2014年5月30日(金)~6月5日(木) ≪プレビュー≫
2014年6月8日(日)~7月21日(月・祝) 出演: 草笛光子 斉藤直樹/星智也[W キャスト]

【概要】
『新・6 週間のダンスレッスン』

東京公演:2018年9月29日(土)~10月21日(日) よみうり大手町ホール
金沢公演:2018年10月26日(金)・27日(土) 北國新聞赤羽ホール
福岡公演:2018年10月30日(火)・31日(水) ももちパレス 大ホール
大阪公演:2018年11月3日(土)・4日(日) サンケイホールブリーゼ
原作:Richard Alfieri
翻訳:常田景子
上演台本・演出:鈴木勝秀
振付:名倉加代子
出演:草笛光子 松岡昌宏
企画・製作:シーエイティプロデュース
シーエイティプロデュース公式《 tage Gate》サイト:https://www.stagegate.jp/

文:Hiromi Koh