言葉はいらない、興奮!圧巻!100 分ノンストップのパフォーマンス『STOMP ストンプ』。
イギリスから旋風を巻き起こし、ニューヨーク・オフ・ブロードウェイで 29年のロングラン。世界53カ国で1500万人以上の動員数を誇るショーが実に13年ぶり、日本に再上陸、公演中だ。
バケツ、デッキブラシ、ゴミ箱のふた、そしてビニール袋・・・日常の身の回りのも のが、爆発的に気持ちいいリズムを刻み、パーカッション、ダンス、演劇、そして日常の「音」と「動き」が混ざり合う、リズム溢れる衝撃の体感型パフォーマンス!
舞台上のセット、過去公演を観たことがあるなら、「音がよく出そうだな」というものがたくさん!日本公演に合わせて、のサービスなのか、「交通安全」と書かれた標識も。時間になり、パフォーマーが一人ずつ、デッキブラシを持って登場する。
最初に登場したパフォーマーはお掃除、もちろん、音は立てて!立ち止まり、お辞儀をすると客席から大きな拍手が。言葉は発しないので「Thank you」とは決して言わない、いや、言わなくても十分に伝わる。それが『STOMP』だから。パフォーマーがだんだん増えるに従ってリズムも厚みを増して、熱量もアップ、客席も要所要所で拍手。観客は子供からシニアまで、日本人のみならず外国人の姿も。観光のために来日しているのかな?という外国人グループもちらほら。世界的に人気の『STOMP』、自国で上演してなくても旅先で観れるならラッキー、といったところだろう。マッチの箱をシャカシャカ鳴らしたり、鳴らしすぎて中身をぶちまけて笑いが起こったり。クラップ、手拍子、舞台と客席との掛け合い、最初は簡単だったのが、ちょっとずつ難易度が上がり、時たま、フェイントをかけられて「おっと!」と思わず手を鳴らしてしまったり。
パフォーマーとのこういったやりとりも『STOMP』の楽しいところ。クラップと足音でリズムを刻んだり、あるいは何かを打ち鳴らしたり。買い物カート(スーパーに必ずある)の中に入っているものを鳴らす、カートを走らせる、そのフォーメーションと音が一体化する。まさにリズムが踊る、リズムが宙を舞う。舞台の上段にあるものはパフォーマーがワイヤーで宙に、そして打ち鳴らす。また、初演でも使った懐かしいタイプのダストペール、今ではレトロインテリアだが、20世紀ではリアルに使ってたので!この音、蓋はシンバルのように、本体はドラムや太鼓のように!叩きすぎてちょっと凸凹してるのが、味になっている。この音を聴くとまさに『STOMP』、また、プラスチックのペールも、もちろん音が違うので、これもまた楽しく、音の違いも感じられて!また、タイヤのような巨大な浮き輪のようなもの、これを打ち鳴らす、金属音とはまた違った響き、素材によって音やトーンが違うので、その組み合わせで新しい音を創造する、創造できるのが『STOMP』。
あらゆるものから音を出す、奏でる、黒いゴミ袋(懐かしい!)、新聞紙、指ぱっちん、刻むリズムは心に直接響く、このリズムに乗って踊りたくなるような、そんな気分になる。時々、芝居っぽいシーンもあり、また、今回はタップダンサー櫻井多美衣が出演、このメンバーの中では最も小柄であるが、弾けるようなパフォーマンス、タップダンサーなので足さばきはお手のもの。そのほかのパフォーマーも多彩、出身国もさまざま、インターナショナルなストンプ カンパニー、公演は8月27日まで。未体験なら、一度は観た方がいいパフォーマンス。きっと『STOMP』の奏でる音がいつまでも脳内で響き渡ることだろう。
概要
公演名:STOMP ストンプ
出演:STOMP ストンプ カンパニー
会場:東急シアターオーブ (東京・渋谷ヒカリエ 11 階)
公演日時:8 月 16 日(水)~ 8 月 27 日(日)
主催:キョードー東京/ぴあ
問合せ:キョードー東京 0570-550-799(平日 11:00-18:00/土日祝 10:00-18:00)
公式サイト: https://stompjapan.jp
公演映像:https://www.youtube.com/watch?v=LABf85ATmiA
公式 Twitter: https://twitter.com/StompJapan
公式 Instagram: https://www.instagram.com/stompjapan
公式 Facebook: https://www.facebook.com/stompjapan2023
舞台撮影(主催者提供):taro