西川貴教 & 柿澤勇人 W主演ミュージカル『スクールオブロック』開幕 Rockで心を解き放つ

2020年、新型コロナウイルス感染拡大により全公演中止を余儀なくされたが、台風が過ぎ去り、猛暑真っ盛り、その猛暑並みの熱量で公演中だ。
開演前のカーテンに注目、レジェンドなロックグループの名前が、「Led Zeppelin」「Aerosmith」、この名前を見て曲が思い浮かぶなら、もうソッコーでこの作品世界に入れること、間違いなし。英語のアナウンス「Enjoy the show!」演奏シーンから始まる。主人公のデューイ・フィン(西川貴教/柿澤勇人)が所属しているバンド、だが、自分勝手なパフォーマンスをするデューイ、しかもうまくやってると思い込んでいる、空気読めてない!そしてバンド仲間から言われる「クビだ!」。しかも友達の家に居候、ネッド・シュニーブリー(梶 裕貴/太田基裕)とデューイはかつて一緒に音楽をやってたが、ネッドは夢を諦めて”カタギ”になっており、恋人のパティ・ディ・マルコ(はいだしょうこ/宮澤佐江)と暮らしているが、パティはフラフラしてるデューイが気に食わない、無理もない、すねかじりだから。「家賃!」と怒るパティ。

ネッド宛の電話、お金が欲しい主人公・デューイは…。

そんなおり、デューイが一人でいる時に一本の電話が。ネッドに代用教員の依頼の電話だった。「これで家賃払える!」とばかりにネッドなりすましで引き受けるデューイ。この「ひょんなこと」が彼の、そして周囲の運命を動かす!

名門ホレス・グリーン学院の生徒たち。
ロザリー校長は生徒たちに先生を紹介する。
彼女がいない間にとデューイネッドはゲームに興じる。
パティが…「ちょっと!」「!!」怖がる2人(笑)。
パティが怖すぎる!

代用教員として赴任する学校は名門ホレス・グリーン学院。いわゆる進学校で、有名大学に入るために勉学に励む生徒たちが描かれる。表情はどこか暗い。早速歌唱シーンがあるが、この歌声は思わず聞き惚れるほど。ネッドなりすましのデューイ、彼は厳格な規律の多い学校で子供達が無気力になって「いることに気づき、さらに彼らの音楽の才能にも気付く。お金さえ手に入ればいいと”なりすまし”を思いついたデューイだったが、授業と称して子供たちにロックのあらゆることを教え始め、子供達を褒める。子供達も次第に自分たちをそのまま受け入れてくれるデューイに魅力を感じ始めていく。

クラシック音楽を演奏する子供たち、そこへ…。

子供達の才能に気づき、Rockを教える。

家に帰ると親の「圧」が…。いい学校に入ったんだから、と子供に期待。

そして子供達の”家庭の事情”も描かれる。過度な期待を寄せる親、また、仕事が忙しく子供にかまってやれない親etc.そんなバックボーン、しかも学校は規則ずくめ。自由人なデューイに惹かれていくのは無理もない。笑いの絶えない教室に他の教師も気がついていく。デューイはRockの精神を子供達に説く「支配してる奴に立ち向かえ」と。そしてバンドバトルを目指して子供達は団結、夢に向かって邁進していく。

デューイの自由さ、自分たちを認めてくれる彼に惹かれていく子供達。
心が自由になり、生き生きとする子供達。

多彩な楽曲、そして何よりも子供達の生演奏が圧巻、この子供達でコンサートもできるほどの腕前。何度も演奏シーンが出てくるが、そのたびに聞き惚れるし、何より元気が出る。この日のゲネプロはデューイ・フィン役は西川貴教、紅白歌合戦に出場歴があるので歌唱はもう、聞き惚れてしまうほど。そして、子供たちとのセッションシーン、本当に楽しそうで観ているこちら側まで楽しくなる。子供達の個性もピカイチ、脇を固めるキャスト、友人のネッドは太田基裕、恋人に悟られないように音楽ゲームをしようとする場面では、もしも結婚したら、絶対に尻に敷かれるタイプだな、と瞬時にわかる表情、体の動き、デューイに振り回され、恋人が何気に怖い、というキャラ、頼りなさげな雰囲気がただよう。その彼の恋人であるパティはかなり自分に厳しく、他人にも容赦しない雰囲気、服装が「これからジムで追い込む?」的なもので、きちんとしたい、また、きっと健康にも気をつけてるタイプ?デューイとは真逆である人物であることは容易に想像できる。そして眼鏡にスーツの校長、濱田めぐみ演じるロザリー・マリンズ、2幕では彼女の本当に姿が見える。

ロザリーもまた、不自由な人間、自分の本心を見せる。

子供達と同じく、学校の校風に疲れており、デューイに連れられて行った店で束の間の開放感を味わう姿は人間味にあふれている。
デューイの出現で変わっていく面々、そして音楽の力で自分自身を解き放つ。

1通の手紙がネッドの元に…。
大事な保護者会があるのについ指導に熱が…。
「こいつ、偽者よ!」ネッドの表情に注目。
保護者たちは怒り狂う。「一体、どうなってるんだ!」

ラスト近くでデューイが偽物教師であることがバレて窮地に立たされるも、子供達のRockな行動によって!映画を観たことがあれば、オチも全て知ってるはず、観てない方は…バッドエンドにはならないので!

落ち込むデューイの元に子供達が励ましに来て…。
バンドバトルへ!!

ネッドの真の姿!

なお、”本編”終了後のカーテンコールでは撮影OK、スマホはしっかり充電しておこう。

<製作発表会レポ>

ミュージカル『スクールオブロック』プレライブレポ Rockで熱いパフォーマンス!

<フォトコール&会見レポ>

西川貴教&柿澤勇人W主演 ミュージカル『スクールオブロック』いよいよ開幕 会見レポ

キャスト
デューイ・フィン役:西川貴教/柿澤勇人(Wキャスト)
ロザリー・マリンズ役:濱田めぐみ
ネッド・シュニーブリー役:梶 裕貴/太田基裕(Wキャスト)
パティ・ディ・マルコ役:はいだしょうこ※/宮澤佐江(Wキャスト)
阿部 裕、神田恭兵、栗山絵美、多岐川装子、俵 和也、丹宗立峰、ダンドイ舞莉花、中西勝之、西野 誠、湊 陽奈、安福 毅 (五十音順)
スウィング:AYAKA、森内翔大
※はいだしょうこ:ロザリー・マリンズ役カバー

ストーリー
アマチュアロックバンドのギタリストのデューイ(西川貴教/柿澤勇人)は心からロックを愛する男だったが、その熱すぎる情熱と勝手なパフォーマンスが原因でバンドをクビになってしまう。友人ネッド(梶 裕貴/太田基裕)のアパートに居候しているデューイだが、貧乏で家賃すら払えず、ネッドの恋人パティ(はいだしょうこ/宮澤佐江)と喧嘩し住む場所も無くなりそうな最悪な状況に。そんな時、ネッドに私立学校の臨時教師の話が舞い込み、仕事が欲しかったデューイはネッドになりすまして名門ホレス・グリーン学院へと向かう。
厳格なロザリー校長(濱田めぐみ)のもとエリート進学校として名高いホレス・グリーン学院だが、デューイは厳格な規律の多い学校で過ごす子供たちが無気力な事に気がつき、さらに担任したクラスの子供たちに音楽の才能があることも見つけ、子供たちとバンドを組んでバンドバトルに出場することを思いつく。そして、学校や親に気づかれぬよう、授業と称して子供たちにロックのあらゆることを教え始める。クラシックしか耳にしたことがないような生徒たちは、最初は困惑していたが、やがてデューイの陽気な人柄やロックの開放感、ありのままの自分を認めてくれるデューイに魅力を感じはじめ、一緒にバンドバトルを目指して猛練習を始める。ある日、デューイが偽物教師だということがバレてしまうが、デューイとのロックを通し変わり始める子ども達の変化は、周囲の大人たちをも変えていくことになる。

概要
ミュージカル『スクールオブロック』
期間会場:
東京:2023年8月17日(木)~9月18日(月祝) 東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
大阪:2023年9月23日(土祝)~10月1日(日) 大阪・新歌舞伎座
主催:ホリプロ/フジテレビジョン/TOKYO FM/キョードーファクトリー
企画制作:ホリプロ
スタッフ:
音楽:アンドリュー・ロイド=ウェバー
脚本:ジュリアン・フェロウズ
歌詞:グレン・スレイター
日本版演出・上演台本:鴻上尚史 訳詞:高橋亜子 音楽監督:前嶋康明
振付:川崎悦子 美術:松井るみ 照明:中川隆一. 音響:山本浩一
衣裳:十川ヒロコ ヘアメイク:宮内宏明
歌唱指導:山口正義 歌唱指導補:堂ノ脇恭子
演出補:豊田めぐみ 演出助手:元吉庸泰 舞台監督:北條 孝

公式公演ページ :https://horipro-stage.jp/stage/sor2023/
公式HP: https://sormusicaljp.com/