開幕を飾るアレクセイ・ファジェーチェフ版『ドン・キホーテ』は、新国立劇場バレエ団が一番長く上演し続けているレパートリー。初代の島田廣監督時代の1999年に初演し、今回の上演で10回目を迎えた。東京の公演と共に、愛知県芸術劇場にても上演。
1幕の街の賑わいや2幕の幻想的で美しい夢の場、3幕のゴージャスな結婚式と次々に場面が展開し、コメディ的なやり取りからスペイン舞踊、端正な群舞、そして主役の華やかなテクニックと盛りだくさんな踊りの数々を堪能できる、まさにシーズン開幕にふさわしい、華やかでパワフルな古典バレエ。
初日の主役には米沢唯と今シーズンからプリンシパルとなった速水渉悟が登場。軽妙なやり取りと鮮やかなテクニックで底抜けに明るく楽しい舞台をつくり上げ、客席を熱狂の渦に巻き込んだ。
カーテンコールでは18年ぶりに新国立劇場へ指導に来日した、改訂振付のアレクセイ・ファジェーチェフも登場。ダンサー、マエストロやオーケストラ、そしてファジェーチェフ氏へ、満員の客席からスタンディングオベーションが送られた。
シーズンビジュアル映像
概要
2023/2024シーズン
バレエ「ドン・キホーテ」
日程・会場
東京:2023年10月20日〜10月29日 新国立劇場 オペラパレス
愛知:2023年11月 3日、4日 愛知県芸術劇場 大ホール
振付:マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴルスキー
改訂振付:アレクセイ・ファジェーチェフ
音楽:レオン・ミンクス
美術・衣裳:ヴャチェスラフ・オークネフ
照明:梶 孝三
芸術監督:吉田 都
指揮:マシュー・ロウ/冨田実里
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
出演:新国立劇場バレエ団