新国立劇場にヴェルディの『シモン・ボッカネグラ』が初登場。数々の伝説的プロダクションで名を馳せる世界的演出家ピエール・オーディが現代アートの世界トップスター、アニッシュ・カプーアとタッグを組み、抗争の歴史の中で平和を求めたシモン・ボッカネグラの孤独を浮き彫りに。そして世界主要劇場を主役として飛び回るトップ歌手陣が勢揃いし、重厚な歴史劇を大河ドラマのように展開。
演出はエクサン・プロヴァンス音楽祭総監督、その革新精神でオペラ界をリードする演出家ピエール・オーディ。インパクトの大きな大規模彫刻やパブリック・アートで世界を席巻するアーティスト、アニッシュ・カプーアとのコラボレーション。シモンの苦悩、人間への洞察がクローズアップされる美的で壮大な世界に期待が集まる。
指揮はイタリア・オペラへも情熱を注ぐ大野和士自らが当たる。シモンにはヴェルディ・バリトンとして世界を飛び回り、本年5月『リゴレット』で張りのある華やかな声と完璧な声楽テクニック、そして繊細にして段違いのスケールの表現でオペラパレスを熱狂させたロベルト・フロンターリが再び登場。宿敵フィエスコにはミラノ・ スカラ座をはじめ著名劇場でバスの諸役を務め、新国立劇場では <オペラ夏の祭典>『トゥーランドット』ティムールで感動を誘ったリッカルド・ザネッラート、シモンを裏切るパオロに22年新国立劇場 でのドン・ジョヴァンニ役のしなやかな表現で劇場中を魅了した実力派シモーネ・アルベルギーニと重厚な布陣。アメーリアにスター・ソプラノとして日本でもファンの多いイリーナ・ルング、そして恋人ガ ブリエーレには輝かしい声が持ち味のルチアーノ・ガンチが待望の登場を果たす。世界のオペラファン必聴必見の豪華歌手陣がこの秋の東京・新国立劇場に勢揃いするのも魅力。
概要
新国立劇場 2023/2024 シーズン オペラ ジュゼッペ・ヴェルディ 『シモン・ボッカネグラ』
日程・会場:2023年11月15日(水)19:00/18日(土)14:00/21日(火)14:00/23日(木・祝)14:00/26日(日)14:00 新国立劇場 オペラパレス
指揮:大野和士
演出:ピエール・オーディ
美術:アニッシュ・カプーア
出演・配役
シモン・ボッカネグラ:ロベルト・フロンターリ
アメーリア(マリア・ボッカネグラ):イリーナ・ルング
ヤコポ・フィエスコ:リッカルド・ザネッラート
ガブリエーレ・アドルノ:ルチアーノ・ガンチ
パオロ・アルビアーニ:シモーネ・アルベルギーニ
ピエトロ:須藤慎吾
隊長:村上敏明
侍女:鈴木涼子
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:大野和士
共同制作:フィンランド国立歌劇場、テアトロ・レアル
主催:公益財団法人新国立劇場運営財団、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
制作:新国立劇場
委託:令和5年度日本博2.0事業(委託型)
公演情報WEBサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/simonboccanegra/