人気ミュージカル『ミア・ファミリア』が日本初演。`13年韓国で初演、`19年以降、3年連続で数か月にわたってソウル大学路で上演。`20年には中国で初の海外公演も行われた本作が、ついに日本初上陸。植原卓也、平間壮一、水田航生によるミュージカル俳優ユニット 3LDK が待望のミュージカル初共演となる。
物語は1930年のニューヨーク。イタリア労働者たちが集う「アポロニア イン&バー」を舞台に繰り広げるミュージカルコメディだ。「アポロニア イン&バー」のボードビル俳優リチャードを「ヘアスプレー」シーウィード役や「RENT」マーク役など、高い身体能力からくるパフォーマンスに定評のある平間壮一、リチャードの友人であり同じくボードビル俳優オスカーを、「ウエスト・サイド・ストーリー」ベルナルド役や「ダブル・トラブル」などでシリアスからコメディまで活躍する水田航生、バーを支配するマフィアの手下スティーヴィーを「フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜」シン役や「ファースト・デート」レジー役など、幅広い役を演じ分け、圧倒的な存在感を示している植原卓也が、すべての役をこの三人の俳優が演じる。
「キンキーブーツ」などブロードウェイ・ミュージカルの訳詞、劇団☆新感線「五右衛門ロック」シリーズなどの作詞、オリジナル戯曲でも高い評価を得ている森雪之丞。 日本版脚本・演出は、俳優として数多くの舞台に出演する傍ら、「劇団ぼるぼっちょ」主宰、ライブの構成演出なども数多く手がける安倍康律。
取材会コメント
植原卓也
この作品が発表されたと同時に反響が大きくて、チケットを握り絞めている皆さんに、いい形でお届けしたいなと思って過ごしていました。ようやく、この日が来たんだと、嬉しく思っています。一所懸命カンバっていきますので、よろしくお願いします。
平間壮一
真剣に稽古に向き合ってきた分、劇場に入ってみて、この距離感で公演ができることが本当に嬉しい。台本を一回目に読んだ時には、これはどういう事なんだろうとかと考えさせられることが多かったんですが、不思議に好きになってしまう作品で、演じてみて楽しく、パワーを物凄く使うんですが、苦しいという思いは無く、魔法の様に愛することができる作品なんだなということが演じていても思います。観ていただける皆さんにも思っていただけると嬉しい。
水田航生
楽しみも多くて、お客さんに幕が開くぎりぎりまでより良くすことをモットーにこの作品をやってきましたが、どう受け入れてもらえるか、未知数ですし、その瞬間に生まれるお客さんとのキャッチボールみたいなものがいい形になれって(両腕を大きく輪を描きながら)天に昇華してくれればいいと思います。
あらすじ
1930年代、大恐慌時代のニューヨーク。失業者が急増し、禁酒令にもかかわらず人々はますます酒を求 める。荒涼とした都市を密造酒事業で掌握したマフィアは次第に勢力を広げ、合法な賭博場を作るという 理由で地元の建物を買い占めていた。 イタリアの貧しい労働者たちにとっての癒しの場である「アポロニア イン&バー」(ApolloniaInn&Bar) もやはりマフィアの手に渡り、明日には閉店する。「アポロニア」に残った最後のボードビル俳優、リチ ャード(平間壮一)とオスカー(水田航生)は最後のレパートリー公演「ブルックリンブリッジの伝説」を演じる準備をしている。 リチャードは最後まで観客との約束を守るため公演の準備に心血を注ぐが、パートナーであり唯一の友人でもあるオスカーは公演よりも明日予定している金持ちの娘との結婚の準備に気を取られている。舞台が人生の全てだったリチャードは、明日になれば舞台も友人も失うことになるが、誰を責めることもできない。 その時、マフィアファミリーの手下のスティービー(植原卓也)が押しかけてきて、マフィアのボスの自伝「ミア・ファミリア」を今夜上演しろと迫るが、俳優が足りないせいでスティービーも舞台に立つことに。
そして、あまりにも違いすぎる3人の男はリハーサルを始め…。
三人のアンサンブルがゲネですら素晴らしく、それぞれの持ち味と芸達者ぶりが発揮されている。仕上がりの良いオリジナルミュージカルを丁寧に演じられ、来場者には気持ちよく帰路を過ごせる、この冬の必見舞台だろう。
概要
ミュージカル『ミア・ファミリア』 Original Production by MJStarFish
日程・会場:
2023年11月24日〜12月3日 東京芸術劇場 シアターウエスト
2023年12月23日〜12月24日 梅田芸術劇場 シアタードラマシティ
脚本・作詞:イ・ヒジュン
作曲:パク・ヒョンスク
訳詞:森雪之丞
日本版脚本・演出:安倍康律
出演:植原卓也・平間壮一・水田航生
企画・製作・主催:アミューズ
公式WEB:http://miafamiglia.jp/